• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 4件
  • マクガイヤーチャンネル 第117号 【科学で映画を楽しむ法 第4回「『攻殻機動隊』と『シャブ極道』 我々はどこへ行くのか その3」】

    2017-05-01 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、前回、前々回に引き続き、「科学で映画を楽しむ法」 第4回として、『攻殻機動隊』(と『シャブ極道』)について書かせて下さい。今回で一段落です。
    前回に引き続き、
    原作漫画を『攻殻機動隊』
    95年に発表された押井守監督のアニメ映画版を『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』
    先日公開されたルパート・サンダース監督の実写映画版を『ゴースト・イン・ザ・シェル』と表記します。
    ●主人公が俺ジナルで狂った価値観を追い求める映画
    映画は、大きく二種類に分けられます。
    ・「観客が主人公に共感できる映画」
    ・「観客が主人公に共感できない映画」
    の二つです。
    で、後者の一つに、「主人公が俺ジナルで狂った価値観を追い求める映画」という定型があるのですよ。
  • マクガイヤーチャンネル 第116号 【科学で映画を楽しむ法 第4回「『攻殻機動隊』と『シャブ極道』 我々はどこへ行くのか その2」】

    2017-04-24 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、前回の続き、科学で映画を楽しむ法 第4回として、『攻殻機動隊』(と『シャブ極道』)その2について書かせて下さい。
    原作漫画を『攻殻機動隊』
    95年に発表された押井守監督のアニメ映画版を『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』
    先日公開されたルパート・サンダース監督の実写映画版を『ゴースト・イン・ザ・シェル』と表記します。
    ●サイバーパンクとしての『攻殻機動隊』
    89~91年に発表された『攻殻機動隊』は、SFとしてそれほど目新しい話では無かった――という話は以前書きましたが、もう一度書きますよ。
    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1056869
    「脳を部分的に機械化したサイボーグがネットを介してハッキングし合う」という話はウィリアム・ギブスンやブルース・スターリングなどのサイバーパンク作家が既に書いていましたし、「知的生命体が進化すると生身の身体を捨て去り意識だけ情報だけの存在になるのでは」という話はアーサー・C・クラークが『幼年期の終わり』や『2001年宇宙の旅』で50、60年代から発表済みでした。科学技術や社会システムが発達した世界で、肉体のどこまでが「自分」なのか、「自分」とはいったい何なのか――すなわち実存の問題は、SFというジャンルでいえば(『ブレードランナー』の原作者である)フィリップ・K・ディックが、もっと広い文学という分野でいえばカミュやサルトルといった実存主義作家たちが既に扱ってきたものでした。更にSFでは、「人間とは何か」をテーマとするために、機械のような人間や、人間のような機械(サイボーグやAI)を扱うのはごくごく普通のことでした。
  • マクガイヤーチャンネル 第115号 【科学で映画を楽しむ法 第4回「『攻殻機動隊』と『シャブ極道』 我々はどこへ行くのか その1」】

    2017-04-17 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第4回として、『攻殻機動隊』(と『シャブ極道』)について書かせて下さい。
    『攻殻機動隊』は、原作は89年、映画は95年と、どちらも20年以上前に発表された作品です。テクノロジーやサイエンスの面から含めて、散々っぱら色んなところで語られ尽くされたので、今更ここで書くつもりも無かったのですが、状況が変わりました。


    ●実写版『攻殻機動隊』――『ゴースト・イン・ザ・シェル』への違和感
    先週4/7にハリウッド製の実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』が公開されました。

    00年代以降、CGIが発達&チープ化し、「絵に描いた餅をそのまま動かせる(押井守)」ようになりました。漫画やアメコミを実写化する作品も増えてきました。『アベンジャーズ』のような成功作もあれば、『ドラゴンボール』や『進撃の巨人』のように失敗したものもあります。
    日本漫画に限っていえば、失敗作が多いわけです。だから、『ゴースト・イン・ザ・シェル』もそれほど期待していなかったのですが、実際に観てみてびっくりしました。まさかこんな映画が今作られるとは……というくらい、古びた映画だったのですよ。
  • マクガイヤーチャンネル 第73号 【草薙素子の口説き方】

    2016-06-27 07:00  
    220pt
    おはようございます。 遂に『仮面ライダー アマゾンズ』が最終回を迎えて、呆けたようになっているマクガイヤーです。 来年の春から第二シーズンが始まるらしいのですが、正直待ちきれないです。こんなにアマゾンズのことが気になるなんて……く、くやしい! さて、先週の木曜日に山田玲司チャンネルにゲスト出演致しました。 いつもどおり前半無料部分がニコ動にアップされています。 更に、先生の御厚意で、マクガイヤーチャンネル入会者も後半有料分を観ることができます。
    http://www.nicovideo.jp/watch/1466716110
    また、山田先生もゲストでマクガイヤーチャンネルに出演してくれる予定です。
    現在、日程を調整中です。
    さて、今回のブロマガですが、山田先生のニコ生でも話題にした映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』について話題にさせて下さい。
    や、おっくんこと奥野さんに「草薙素子の口説き方を考えてきて下さい!」と連絡された時は戸惑ったのですが、結構盛り上がりましたね!
    自分がこの映画を観たのは、ガメラ3の渋谷炎上で有名な、今は無き渋谷の東急文化会館でした。
    これまた今は無き東京国際ファンタスティック映画祭にて、一般公開よりも早く上映されたのです。
    『機動警察パトレイバー the Movie』にて押井守にハマり、すっかり一匹のオシイストになっていた自分が、一足早く観られるこのチャンスを逃すわけがありません。チケットぴあにてしっかりチケットをゲットし、期待に膨らむ胸で劇場に駆けつけました。舞台挨拶で出てきた大塚明夫のダンディーさと、押井守の声の小ささに驚いたことを今でも覚えています。