• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 1件
  • マクガイヤーチャンネル 第162号 【『のび太の宝島』と川村元気と朝井リョウ版『マタンゴ』への妄想】

    2018-03-14 07:00  
    216pt
    さて、今回のブロマガですが、前回ニコ生の補講のようなものを書かせて下さい。
    ●深夜じゃないTVのアニメシリーズは映画化されるという風潮
    現在、テレビのゴールデンタイムで放映されているアニメは『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』、『ポケットモンスターシリーズ』、『スナックワールド』の4作品のみです。夕方6時台まで幅を広げると、『妖怪ウォッチ』や『名探偵コナン』が入ってきますが、80、90年代に比べると番組数が激減しました。
    そして民放で放映されるほぼ全てのアニメ作品は定期的に「劇場版」として映画作品を製作します。『スナックワールド』も『パズドラ』も『プリパラ』も映画になりました。親子二世代が劇場に入り、関連グッズも売れる「TVアニメの映画化」は、それほどデカくてカタいシネコン時代におけるプログラム・ピクチャーなのです。もっといえば、テレビ局側は、映画化で一稼ぎしなければ自分の局でアニメを放送する意味がないと考えています。
    例外は、作者や版権元の意向が絡んでいそうな『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』、作品としてまだ新しい『リルリルフェアリル』や『ベイブレードバースト』くらいです。とはいっても、過去の『ベイブレード』アニメや『ちびまる子ちゃん』は何度か映画化されてますし、アニメ化される前の実写映画『サザエさん』は2シリーズ計13作品も作られた正統なプログラム・ピクチャーでした。
    ●『のび太の宝島』の商品性
    映画『ドラえもん のび太の宝島』は、そんなTVで放映されているアニメシリーズの映画化としては100点満点の商品です。鼻からスパゲッティならぬカルボナーラや、「宝探し地図」の使い方、『のび太の結婚前夜』の台詞を引用する長澤まさみ等、過去作への目配せはばっちりです。スティーヴンソンの『宝島』を下敷きとするのは『南海大冒険』に続いて二回目ですが、映画版にふさわしいスケールの冒険が展開され、「未来人の登場」「レギュラー5人とゲストキャラクターとの交流」「しっかりした物語性(ただしゲスト側の)」といった、抑えるべき点はきっちりと抑えられています。