• 私に比べれば誰もが凡人だ

    2017-09-16 03:34
    この記事とBLEACHは一切関係ないです。

     どうも、久々に映画観て書き留めて置きなさいと私のゴーストに言われたので仕方なく更新してます。人参です。
     最近は映画を観るのにもHPが無く、映画の感想を捻り出すMPも無くだらだらアニメやらアニメやらを観ては横浜ベイスターズを応援する日々です。ぅゎ、カープっょぃ。



     というわけで映画の話しますよー




















    ドクター・ストレンジ







     ん? おっと間違えた。




    ドクター・ストレンジ





     天才的な脳外科医として名を馳せていた主人公スティーヴン・ストレンジ。物語は彼が学会のパーティーにランボルギーニで向かう途中に事故で両手の神経がズタズタになってしまうところから始まる。(メイキングでそのワンシーンに6台のランボルギーニが使われたとのこと。その何台が無残な姿になったんだろう……)
     外科医の武器である指先が全く思い通りに動かなくなり、医者であるどころか生活もままならなくなっていく。仲の良かった女医のクリスティーンの励ましも突っ撥ね、いよいよ何もかも失い欠けていた。
     そんな時、リハビリの介護士に下半身不随から回復したパングボーンという男の話を聞く。藁をも縋る思いでその男に会うと「カマー・タージだ……」とだけ言われ、一路ネパール・カトマンズへ。
     物乞いに遭い、寸でのところでモルドという男に助けられる。「カマー・タージを探しているのか?」と救いの手なのか悪魔の囁きなのかわからない案内を受け、ストレンジはエンシェント・ワンと多次元宇宙(マルチバース)へと誘われる――――――


     2016年製作、日本では今年の1月に公開され私は劇場で見逃してしまったのであった! これは劇場で観たかったぬぁ。
     映像美。吸い込まれる画という例えはあるけれど、吸い込まれる動画といのはこういうことを言うんでしょうね。『インセプション』と言ったらまあわかるとは思うのですが、ここは私が大好きな作品で例えさせてくだしあ。

    【Cyriak】 Eskmo 'We Got More'



     繰り返されるフラクタル、それでいて飽きを与えぬセンスと工夫は圧巻です。多次元宇宙のクダリは私にはスッと入ってこなかったのですが、密教の曼荼羅を連想しましたね。

    身口意具足時輪(カーラチャクラ)曼荼羅


     

     医者であったストレンジ。簡単に言えば医学という科学を極めた者から神秘主義の魔術師になるとはなんとも面白いですね。メイキングでもDCコミックスでドクター・ストレンジが連載された1960年代はアメリカに東洋の神秘的な文化が入り始めたと言われてましたね。「時間」というのもこの作品のテーマで、現在である「科学」から過去からある「魔術」を取り入れることで未来を作る「ヒーロー」であるとも言えますね。科学要素が活きてるかはわかりませんけどネ。

     さてヒーローという見方をすると、今作品におけるドクター・ストレンジはなんとも非力で終わる。少なくとも、同じ能力の保持者がインセプションみたいな結界を作るのに対してそれに対抗もできず翻弄されます。時間経過もあまり進んでないのではと思わせるほど彼の修行期間は短い。でもよくよく考えればその短期間の内に縄・盾・どこでも通り抜けフープ(LLサイズ)を自在に出せるだけでも彼のセンスは天才的だったんでしょうね。現に元帥クラスの魔術師にしか使えないアガモットの目というスペシャル☆アイテムも使えてますし。弱い力は機転でカバーは基本、本質がわかってますね!
     私ねえ、弱いヒーロー好きなんですよ。その弱い部分をどう他の部分でカバーするかで物語りの深みが決まるんですよね。だからバットマンは一番好き。ドクター・ストレンジには強くなって欲しいとは思うけれども、今のままの状態で次回作作ってくれてもイイヨ!(人参 さんが イイヨ!しました)

     伸び白十分。次回作あるのかな。というか、アベンジャーズの一員になるのかな。次回作が先かアベンジャーズが先か。卵が先か鶏が先か。まあヴィラン的なキャラもバッチリ用意されてるし続いてくれなきゃ困りますね。
     以前の記事で『ジャスティス・リーグ』の映画化を楽しみにしている旨を書いたんですけれど、『ジャスティス・リーグ』や『アベンジャーズ』という”群像劇”のためにヒーロー一人一人の映画があるという製作スタイルになってきているのはちょっと残念かなとは思うのです。まあマーベルヒーローのどのくらいがアベンジャーズに入ってるかは詳しくはないんですけどね。
     あ、早くワンダーウーマン見に行かねば。んだば。
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  • それが、自由の欠片だと信じて

    2016-08-25 19:26
    はいどうも人参です。大大大絶賛夏バテバテのバッテラでもうバッテラミルクになりそうです。なに言ってんだ手前。
     コーヒーを淹れるようになってここ数年は冬の方が恋しくなっている私です。夏はビールですねあんまり好きじゃないんですけど。もうこの世のものとは思えないほど疲れ果てて喉も砂漠の如くカラカラカラになった時に流れ込むチンカチンカのルービー、最高。
     夏も嫌いじゃないんですが、暑いと食欲も落ちるし食品もすぐ腐るし、すぐ栄養が偏るから毎日が生死を彷徨うことになりかねない。ここ最近は生きるので精一杯でごわす。そばが美味いでござる。
     冬はその、バイクに乗りずらい季節っていうとこですね。季節とは一長一短でありますな。それでもなんとかして乗りますけど。乗り回しちゃいますけど。ヒートグローブ買わないと。


     
     さてさて夏ということでこのタイトルで今宵は行きたいと思います。
















    バケモノの子


     (この流れでサマーウォーズじゃねえーんかいとか言わないでくだちい)

     現代世界と平行してバケモノの世界があり、その長老である宗師が引退し神になるので後継者を決めなければならなかった。後継者は闘技会で試合をして、勝った者が時期宗師として認められる。候補者は猪王山と熊徹。猪王山は誰もが認める強さと品格があり、時期宗師として申し分無かった。対する熊徹は武に長けるものの、粗暴でいい加減で適当。猪王山の圧倒的な支持に、後継者の条件である弟子を設けることもできず焦る熊徹は人間界に赴く。
     時同じくして一人の少年が渋谷の町を放浪していた。父親は離婚で別居、母親と二人で暮らしていたが交通事故で亡くしてしまう。親戚に引き取られそうになるところで家出をしたが行く宛ても無く夜の渋谷に蹲っていた。そこに長身の男が現れ、「弟子になるか?」と言われる――――――


     2015年7月11日公開。私は去年の今頃に劇場で見ました。やっぱりジブリという宗師の後継者の勇姿を見届けないとオタクじゃないじゃないですか。謎上から目線。んでこの前金曜ロードショーでやってたから改めてレビューをば書こうかなと。
     やっぱり「師弟」なんでしょうねテーマは。勉学、武術、道徳、生きていく上で必要な全ては決して親から教わるわけじゃない。それがオオカミでも熊でも良い。でも「教わる」のは決して弟子だけではない。師も人である限り人に「教わる」んです。この物語のキャラクターは一貫して孤独を抱えてて、孤独である弱さを克服しようとずっと葛藤してる。その問題を、細田監督は「師弟」なんだよと、ひとつの答えをこの物語で言いたかったんでしょうね。だから少年九太が青年になるまでがすっごい好き。あとラストシーンの九太と熊徹との会話も好き。「師弟」なんだと強く主張する演出が堪らなくカッコいい。(メモ:夏戦争ー家族、オオカミー親子、バケモノー師弟

     でも評価が難しい作品なんですよねこれ。いい作品だと思う。心に響くものもあり、言いたいこともすっごいストレートで描いてて気持ち良い。でもそのストレートが半分くらいストライクゾーンから外れる感じが否めない。
     一番の悪送球が楓の存在なんですよね。九太の勉学の師であり、Wiki見ると"本作のヒロイン"って言われてるけど、ぶっちゃけ・・・居ても居なくても良いんじゃね・・・? まあ実際キャラが男ばっかだから華がないととは思いますけど・・・先に述べましたがこの生娘も孤独、なんですが・・・それも弱い。なんかワタシ孤独デスヨーって言ってカッコつけてる浅い中二感が鼻に付くんスよ。この物語に足りうる存在意義とキャラの濃さをもっと持たせて貰いたかったなあ。壁ドンシーンは一番の蛇足。
     そういえば去年限定コラボしたTカードを販売してたけど・・・


     なんでよりによって楓が一番前にいるビジュアル選んだよ!!


     一番評価を難しくしているのは、人間は闇を生むと危惧されてる点なんでしょうかね。本作の一番重要なファクターなんでしょうけど。謎は謎のまま投げっぱなしジャーマンのほうが物語の印象を強くすることもあるけれども、謎というよりかは不快感を煽ぐ疑問でしょうか。
     なんだろう闇って。なんでバケモノには生まれないんだろう。まだ"災厄を招く"とかだったら予言とか言い伝えとかでしっくり来てたんですけどね。闇を生んだ人間はなんで念動力が使えるんだろう。なんでなんでなんで。


     総括。
     やっぱり細田監督作品の、キャラクターが生き生きしてる画が大好きなんですよ。それだけで劇場に観に行ってボカァよかったなあって心底思うんですよ。古さを感じさせない、それでいてオタクに媚ていないデザインは細田監督ならではだなと。
     師弟という大きなテーマというのはファミリー映画には不向きなのでは。どの層をターゲットにしているか曖昧になってしまって物語全体の輪郭がハッキリしていなかったとは思います。というか両親が居なくなって家出っていう時点でもうファミリー映画じゃなくなってますねこれ。
     もっとオタク層を狙ってこっちに媚びてくれたら大手を振ってスキダカラーって言えたんでしょうかね。難しいですね、劇場作品て。んだば。
  • 人工の獣の叫び

    2016-06-18 00:19
    人参です。「銀の匙」のコミックスが好きで1巻から買い揃えてるんですけど、ここ最近仕事が忙しいとか転勤とかで何巻まで読んだかわからなくなり、今の状況を言いますと11巻と13巻が2冊あって12巻が読んだけれどどっか行ってしまったのです。コミックス買う人ならあるあるだとは思いますが。忘れっぽいというか時間が経ちすぎて執着が無くなってしまうというか。
     それなりに巻数がある作品はまとめ買いする方も多いとは思いますが、私は本屋に行った時に1冊づつ買って1巻づつの印象を濃くしたいのです。新刊情報にも疎いからどこまで読んだっけってなりやすいから尚更なんですよね。
     売り上げに貢献☆。


     という訳で今日も映画の話です。











    セッション




     アメリカで最高峰の音楽大学に通うジャズドラマー、アンドリュー・ニーマン。大学で一番優秀だとされるバンドの指揮をするテレンス・フレッチャーの目に止まり、彼のバンドのドラムを担当することに。だがどんなに練習してもフレッチャーの前で演奏をすれば厳しい指導をされる日々。アンドリューはそれでも食らいつきフレッチャーに認められようとするが―――――――

     2015年4月上映。観たい観たいと思ってたけれど予定ができなくて早1年、某蔦屋で準新作レンタル視聴です。「ガールズ&パンツァー」で爆音上映が有名になったけど、こういった音楽を題材にした作品こそ枠が行けばいいなあ。ただ、音楽は素晴らしい!という作品ではなく、アンドリューという青年の物語と言った方がしっくり着ますね。
     私もドラマーを目指した者の一人として、という視点もあってとても重く圧し掛かる作品でした。チャーリー・パーカーは聞いたことが無かったですけどね。

     まず……ドラマーって孤独なんですよ!!!!!!!!!
     私はギターボーカル、ギター、ベース、ドラムのオーソドックスな4ピースバンドと、それにシンセサイザーを加えた5ピースバンドでドラムを担当していたけれど、例えば聞いてる曲が同じでも何を重点に置いて聞いているかが根本的に違うから話が噛み合わないとか。メンバーで家に集まっても私だけ楽器が無いとか。些細だけど、練習して休憩しようって時に私だけイスから立ち上がるとか。打楽器の出せる音ってトンとツーのモールス信号しかないから、その信号の組み合わせの意味を知らないと伝わらないんですよね。ってこれは私だけだ。
     この作品はそれを如実に組み込んでいますよね。友達もいない、家族にも理解されない(父親は彼の見方だが心配しているだけと思います)。でもドラマーなら、ミュージシャンなら彼を分かってくれるんじゃないかな。
     余談ですが、私もスティックを振りすぎて手の皮が切れて血が出たことはあります。


     ここまで出たことは無いですけどね。手血が。




     才能 vs 狂気。狂気の鬼指揮者フレッチャーですけれども、彼も孤独だったのでしょうかね。生徒を鬱にまで追い込む指導者を演じて尚もまだその方針を変えようとしない(変えることができないのかも)その姿勢は、音楽というものの一つの形なのかもしれない。彼は「楽しもう」と言うが彼のバンドは誰一人演奏を楽しんでない。だけど音楽で成功するって楽しくないと言うことかもしれない。
     でも解せないのはフレッチャーを悪役として終わらせたことですね。スタジオの外でアンドリューに家族でミュージシャンはいるか?と聞いて家族のことを話し、その場はそうかそうかではもっと音楽を聴きなさいと指導っぽいことをするがスタジオに入ればその家族も含めて罵詈雑言で一蹴二蹴どころか何十蹴もする。株を上げては下げて、上げて下げてを繰り返し結局どういうキャラクターにしたいんだろうと思ってみていたけれど下がりっぱなしでした。J・K・シモンズのすごい良い演技は見所ですけどね。

     指導? そもそもフレッチャーがアンドリューに何かを教えることありましたか? 私にはアンドリューの作った壷を片っ端から壊していた老人にしか見えなかったです。
     対してアンドリューは、フレッチャーを超えた存在で終わったように感じました。きっと偉大なミュージシャンになるのでしょうね……

     時間も1時間45分くらいなので濃密ですっきりした作品でした。ドキュメンタリーを観るのは疲れますな。んだば。