・敷地からは、13年以降、土壌から高い濃度の有害物質のベンゼンやシアン化合物などが検出された。都は有害物質を除去する土壌の対策工事を進め、おととし11月に安全性を確認。その対策工事の柱となったのが、汚染された土壌をきれいな土と入れ替える「盛り土」。専門家会議の提言をもとにしたものであった。地下2メートルまでの土壌をすべて取り除いたうえで、きれいな土で埋め戻し、さらに盛り土を重ねることで高さ4.5メートルの、きれいな土の層を造成したとしていたが、実際には建物の地下は盛り土をせず、空洞を設けていた。

・小池知事は経緯の徹底解明と責任問題の追及を明言してきている。

・しかし、問題は「豊洲市場が食品市場として適しないことが判明した中で、豊洲市場を今後どうするかが最大の問題である。

・東京都による調査では、建物の下の空洞にたまった水から、微量のヒ素や六価クロム、それに鉛が検出された。