「いまドイツとフランスは戦争するでしょうか?」と訊かれれば、多くの人は「しない」と答えるでしょう。第一次大戦と第二次大戦で独仏は戦いました。なぜいまは戦わないと思えるのでしょうか
私は講演でしばしば、このように問いかけます。
「ドイツとフランスは、いま、戦争するでしょうか?」
すべての人は「戦争はしない」と答えます。
なぜでしょうか。ドイツとフランスは第一次大戦と第二次大戦を戦いました。それがなぜいまは「戦争はしない」と言えるのでしょうか。
たとえば、領土を争点にしようと思えば、領土問題は潜在的に存在しています。九州の七割くらいの大きさの、アルザス・ロレーヌ地方は、人口の七割がドイツ語系の言葉を話しますが、いまはフランスの領土です。ほかにも争点がないわけではありません。
ドイツとフランスは、第一次大戦と第二次大戦に莫大な死者を出しました。
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ドイツとフランスのお話は実に示唆に富んでいます。
ジョセフ・ナイのお話ももっともらしく聞こえてきます。
フリードマンの二つの潮流もSOUNDS GOODです。
最初のドイツとフランスのお話はNATO軍の創設で各国が牙を抜かれたことを考えれば当然の結果みたいに私は感じます。そのNATO軍が実は日本の中国大陸における関東軍の役割と同じことを演じているとなると西欧の情勢は変わってきます。長く続いたドイツとフランスの対立関係がすっかりNATO対ロシアにすり替わっている現実は否定出来ません。国家間戦争はヨーロッパでは国家間戦争の新しい型に止揚されていると私は考えています。
次のジョセフ・ナイの複合的依存関係、フリードマンのレクサスとオリーブの木もネオコン・シオニズムが描く世界秩序、パックスアメリカーナ、アメリカの世紀を売り込むためのキャッチコピーにしか見えません。
私たちは国連という立派な機関を既に持って居ます。米国とイスラエルが国連を尊重すれば全てが解決に向かうはずです。国連を潰そうとしているのが米国とイスラエルではないでしょうか。それだけが問題だと私は考えてます。
戦争も3つのケースが考えられる。
①核保有国同士の戦争。まずありえない.核投下したならば、同じ悲劇を味あわなければならない。
②核保有国と非核保有国の戦争。戦争にならない。戦争をしたら、核保有国が国際的非難にさらされるでしょう。
③非核保有国同士の戦争。想定できる戦争であるが、必ずどちらの国にも核保有国が背後にあり、簡単にできる戦争ではないが、戦争に突入すれば、国が破壊される状態に置かれる。
④内戦を仕掛けられる、仕掛けられる権益戦争である。このケースは、トランプ氏の登場で回避できるのではないかとの希望を抱いています。
>>1
そうですね、孫崎さんのご意見には一つの重要な視点、
独仏ともソ連という共通の敵を得たという視点、ロシア
連邦という存在に変わったのちも合意に反する野放図な
東方拡大を行い、せっかく得た敵を失いたくない、との
思惑が垣間見えることを見逃しておられるように思います。
今、独仏が戦争する危険がないとはいえ、それがNATO対
ロシア連邦による全面戦争の危険に置き換わったのなら
どれほどのことでしょうか。
それに私には独仏は二度と戦争をしないとはまったく思えません。
そんなことは歴史の年表をじっと見て、そこから学べば
簡単にわかることです。
10年20年で起きるとは私も思いませんが、30年以上なら
もうわかりません。
ネオナチのようなウルトラ右翼がドイツで政権を取らないと
断言できますか。
その男がアルザスロレーヌを取り戻せとアジらないと。
日本では安倍政権が誕生したというのに。
その男が、は、その男、あるいは女が、に訂正。
「国家が唯一の重要な主体であること、軍事力が優越的な手段であること、そして安全保障が主要な目標であること」
これらの目標を実現するために犠牲を強いられ、今、さらに犠牲を強いられているのが沖縄です。これらの実現のために一部地域に犠牲を強いている現実も忘れてはならない、のです。
11月30日08:24 嘉手納米軍基地では、今朝も早朝から爆音と排気ガスをまき散らし、米軍機が離陸する。正に生活環境破壊です。
辺野古・高江での基地建設強行も同様です。
>>3
貴兄のナラテイブ(narrative:コンサイスには物語と出てますが、米国のリベラルは主張や見解や見識の意で使っているので
敢えて採用しました)に賛同します。最後の行は圧巻です。
勉強不足でよくわかりません。欧州合衆国とは、つまり今のEUでしょうか?英国が脱退したのは長期的には「平和」の退行なのでしょうか?
また「統合」という理念が、資本のグローバリズムと一体(あるいは利用)しているような気がしているのですが?
また「ナショナリズム」(国際的にはパトリオットかも)とは「統合」の逆の理念で、相容れないものなのでしょうか?
民族自決の概念も「平和」にとって「危険思想」なのでしょうか。
色々と無知ゆえの屁理屈、恐縮いたします。