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りゃんさん のコメント

孫崎 「日本は何故、電子分野で競争力を失ったのだろう。」

原因は多岐にわたるであろうし、わたしにそれらすべてを概観すらする能力もありませんが、電子分野という限定を外しておおまかにいえば、米国のせいでしょう。この点を指摘するのは、関岡英之はじめ、いろんな著者がいたとおもうし、いまもいるとおもいます。

米国に呼応するヒトビトは国内にも竹中など多数いた(今もいる)し、こういう連中のつくった枠組みのなかで、技術も会社も韓国や中国が買っていき、国際金融資本など儲かる人は儲かりおこぼれに預かる日本人も多数いた。わたしの親戚にも中国株で一億円儲けたとか、家を新築したなんてひとが数人います。

まあ、誰が悪い(米国がわるい、韓国中国が悪い、竹中が悪い・・・)というよりも、米国の、もっといえば資本主義自体の苛烈さということと、日米関係における日本の弱さということのあらわれだろうとおもいます。

いま、中国が同じことをされています。というか、どうやら共産党支配の体制変革まで米国の視野にはいっているようなので、日本に90年代後半から2000年代にかけておきた(今も起き続けている)ことと比べるよりも、米ソ冷戦とか日米戦争と比べて論ずるようなことだとおもいます。

わたしは知財問題では米国の言い分がとおったほうが日本の利益にもなるとおもうし、ウイグル等の人権問題もあるしで、中国に一片の同情もありませんが、その一方で米国のすさまじさというものは、じっくり見ておくべきだとおもっています。

最後に、ひごろ反米といってるヒトが、この点に気付かないのは、どうしたことなのか、まあ、思い込みの奴隷で、あんまり物事を客観的にながめることができないのでしょう。
No.9
59ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1:日本は産業の各種分野で競争力を失っている。  かつて日本は半導体で世界を席巻していた。今やや見るかげもない。 「半導体市場調査企業である米 IC Insights は、同社の調査レポート「 McClean Report 2018 」 (4 月度改訂版 ) にて、半導体企業の本社所在地域別の市場シェア推移を公開した。それによると、 1980 年代後半には 50% を超え 、 1990 年に 49% であった日本勢の IC 市場シェアは 2017 年に 7% まで低下した。 1990 年代以降、さまざまな官民挙げた日本半導体の復権施策 ( コンソーシアムや国家プロジェクト、企業 M&A など ) が立案、実行されてきたがそのほとんどが奏功せず、長期低落を続けていることが浮き彫りになった。」(出典服部毅著「 2017 年の半導体市場、日本勢の世界シェアは 7% に下落」 2:しばしば、日本に比し、台湾、韓国の賃金が安いと指摘される。そうなのだろ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。