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りゃんさん のコメント

孫崎さんのタイトルに「活動家がソーシャル・メディアで呼びかけ、これに呼応」とある。

このようにネットを活用した抗議運動の嚆矢は、いわゆるチュニジア革命( ジャスミン革命)やエジプト革命だったとおもうが、その後もさまざまな国々にひろがり、ウクライナ紛争もその一環だ。
どの運動でも参加者にはさまざまな思惑や背景があるとおもわれるが、ある種のヒトビトによってよく強調されるのが「新自由主義者による工作」という見方だ。なるほど、そう考えるのには一理あるだろう。

ならばひるがえって、米国における「いま現在の」Black Lives Matter運動も、だれによるどういう工作なのかと考えるのも一理あるだろう。もともとBlack Lives Matter運動は2013年からある運動であり、その前史には黒人の権利運動がある。しかしそういう意味ならチュニジアでもエジプトでもウクライナでも同じような前史があるのであり、「いま現在の」Black Lives Matter運動をそういう文脈だけでとらえるのは(仕掛け人がだれかと考えないのは)、見誤りがあるかもしれないとは言っていいだろう。孫崎さんも「 今それを越え、様々な人種が参加している」と書くように、「いま現在の」Black Lives Matter運動は、もともとの黒人の権利運動からは変質しているのだ。

では、仮にその考察に沿って考えるとして、だれによる何のための工作なのだろうか。何のためというのは、トランプ落選運動としてよいとおもわれる。バイデンがいいかどうかはともかく、トランプが邪魔なのであろう。
No.8
53ヶ月前
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A-1  事実関係 ニューヨーク・タイムズ紙「“黒人の命は重要”(運動)は米国歴史で最大の運動( Black Lives Matter May Be the Largest Movement in U.S. History ) 7 月 3 日 ・“黒人の命は重要”抗議は6月6日に頂点に達し、米国国内550か所で50万の人が参加した。抗議は今日も継続している。 ・4つの世論調査で、150万人から260万人がデモに参加している。これらの数字は米国歴史の中で最大の運動となっている。 世論調査実施期間      抗議参加者(%)  推定人数(万)  世論調査期間 Kaiser Family Foundation       10%        2600         June 8-14 Civis Analytics             9%         2300         June 12-22 N.O.R.C.
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。