最近の政治家、官僚、経済人、ジャーナリストには、日本国民と価値観を共有しているというより、米国の特定層と一体感を持ちたいという人々が増えた。
 この人々の思考には一般国民にどういう影響を与えるという思想が欠如しているようだ。
 安全保障では オスプレイの配備が典型的である。
 TPPも同様だ。
 この現象は不思議なことではない。
  私の『これから世界はどうなるか』 にこの現象を解説したものがあるので、抜粋する。
植民地主義とは異なった「帝国論」が出ました。昔の帝国論は宗主国の植民地支配です。新しい概念は支配される国の人々の一部が統治機構に加わります。
 もう少し、2000年前後の帝国論を見てきたいと思います。
 
2000年、一つの衝撃的な本が出版されました。『EMPIRE』。日本では2003年に『帝国』という名で翻訳が出ました。イタリア人ネグリと米国人ハートの共著です。「21世紀の共産党宣言」とすら言