RT 4 Jul, 2023

ロシアの原子力大手、ウクライナによる原発攻撃が迫っていると主張
https://www.rt.com/russia/579215-ukrainian-attack-nuclear-plant/

キエフはザポロジエ原発を「汚い」核兵器で攻撃すると予想されるとロシア高官が語った－

ウクライナはザポロジエ原子力発電所（ZNPP）に対して一晩中大規模な攻撃を仕掛けると、ロシアの原子力産業幹部が火曜日遅くに警告した。キエフは放射性廃棄物を詰め込んだミサイルで原発を攻撃する可能性もある、と彼は付け加えた。

この警告を発したのは、ロシア国営原子力大手ロスアトムの子会社であるロスネルゴアトム代表の上級補佐官、レナト・カルチャア氏である。この高官は、原子力産業が受け取った情報データを引用した。

「7月5日、文字通り一晩中、まだ暗いうちに、ウクライナ軍は長距離高精度弾と自爆ドローンを使ってザポロジエ原発への攻撃を試みるだろう」と彼はロシヤ24TVチャンネルに語った。

キエフはまた、ソ連製の重量のあるトーチカU戦術弾道ミサイルで工場への攻撃を試みると予想される、とカルチャアは続けた。この弾薬には、南ウクライナの原子力発電所から集められた放射性廃棄物が充填されている、と当局者は主張した。

カルチャア氏は詳しく説明しなかったが、二次攻撃の明らかな目的は、万が一、本攻撃が危険物質の大気放出を引き起こすほど施設にダメージを与えられなかった場合に、地域の放射能測定値を上昇させることである。

ZNPPは紛争初期にモスクワによってウクライナから接収され、住民投票の結果ザポロジエ地方がロシアに編入されたため、正式にロスアトムの管理下に移された。モスクワとキエフの両政府ともが、ロシアが管理する施設を砲撃や無人機による空爆の対象にしていると繰り返し非難してきた。

原発を巡るレトリックはここ数週間でエスカレートし、ウクライナのトップはモスクワがZNPPで核事故を起こす準備をしていたと繰り返し主張した。例えば、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、モスクワが原発で「放射能漏れ」を起こしたがっていると述べ、彼の側近であるミハイル・ポドリャク氏は、ロシアが原発の冷却池に地雷を仕掛けたと非難した。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ゼレンスキーや他のウクライナ政府高官の主張を、キエフから出た「また別の嘘」だとし、モスクワは国際原子力機関（IAEA）と緊密な協力関係を保っていると強調した。

国連監視団のラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長は最近この施設を訪れ、「事務局長の訪問中、冷却池を含め、敷地内に地雷は確認されなかった」と報告書に記し、ウクライナの主張に反論した。国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は先週、「脅威が差し迫っているという兆候は見られない」と述べた。