孫崎享のつぶやき
木原事件まとめ(続)①木原内閣官房副長官が圧力をかけた可能性、②警察庁長官が事件性はないと述べる(=自殺と判断)、元捜査官が自殺はあり得ないと記者会見で発言、③木原氏が報道関係者を刑事告訴していると脅し、④副長官、警察動向で報道しない大手マスコミ
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コメント
コメントを書く>>1
官房副長官の妻は100%私人とは言えません。政府の要人の木原は100%公僕であるべきです。その妻は最低70%程度は公人だと思いますね。
その妻が犯罪容疑を否定出来ないとなれば、推定無罪は通用しません。岸田氏は要人資格を木原氏から剥奪すべきだと思いますね。日本の品格にも関わる問題ですよ。
>>2
そうですか。しかし、いくら堕落した自民党であっても、木原はひどい。もう少し身ぎれいな人材を採用すべきだと思いますがね。国の品格、品性の問題でもあるのですから。
> ③マスコミの腰砕け
解説!木原疑惑、大手マスコミ沈黙!その理由とは?旧メディアのトップは出世主義者のヘタレ揃い。報道してるのはネットメディアだけ。元朝日新聞・記者 佐藤章さんと一月万冊(2023/8/5)
https://www.youtube.com/watch?v=1dtMJJ71S3A
<1971年、アメリカでペンタゴン・ペーパーズ事件があったんです。これはニューヨーク・タイムズが、ベトナム戦争の原因となったことは一体何か―これについて、国防総省、ペンタゴンが調べて分析して、かなり大きいレポートにしたんです。それは部外秘だった。だけども、国防総省のダニエル・エルズバーグという人が、「アメリカ国民は、ベトナム戦争で息子たちを亡くし、物凄い財政赤字になったのだから、アメリカ国民はその真相について知る必要がある」ということで、そのペンタゴン・ペーパーズをニューヨーク・タイムズのニール・シーハンのもとに持ってきたんです。これを報道して欲しいう風にやって来たわけです。僕はその辺りをニール・シーハンから直接聞いてるんです。その時、まさに朝までかけてエルスバーグとニール・シーハンは話し合った―これを報道したら、ニクソン政権は絶対に反撃してくるに違いないと。これは裁判沙汰になるだろうと。これは ずっと戦うことになるだろうと。それでもやるか?と。で、結局、「やろう。これは、お互いの使命だ」と。「アメリカ国民としての使命だ」ということになったわけです。そして、エルズバーグは最高裁まで戦って勝った...その時、ニューヨーク・タイムズの社主、サルツバーガーがニール・シーハンにこう言ったわけです-
「ニューヨーク・タイムズのビルは9階まである。今、輪転機は1階にある。ニクソンがなんかが やって来て、経済的に困ったら1階を売ればいい。そして、輪転機は2階に移せばいい。またやって来たら、2階を売って、輪転機を3階に移せばいい。それで結局、輪転機が9階に行くまでには、もうニクソン政権は終わってるぞ」
いい度胸じゃないですか。これが人生じゃないですか。で、もう一つ、ワシントン・ポスト。ニューヨーク・タイムズの好敵手ですけども、遅れてスタートして、これを報道するかどうかということで、社内で物凄く激論になったんです。ワシントン・ポストは非常に高級紙なんだけども、前から利益率が薄いということで、非常に社内的にも問題になっていたんです。で、ペンタゴン・ペーパーズをやって本当にいいんだろうかと。ニクソンが何かやってくるんじゃないか、という風になったんだけども、社主のキャサリン・グラハムは―これは映画にもなったんですけど―「質が利益を連れてくる」と言った。ワシントン・ポストという高級紙の「質」を報道することによって、ワシントン・ポストとしての成果が高まる、質が良くなる―今までも評価は高いんだけども、更にその質を高めることになる、それが結局は「利益を連れてくる」んだということです。で、見事に持ち堪えた。つまり、なぜ日本のオールド・メディアは木原問題を書かないのか―今言ったことを繰り返せば、このペンタゴン・ペーパーズの時のニューヨーク・タイムズとかワシントン・ポストの社主のような人間が日本のメディアのトップには今一人もいないということなんです...勇気の無い者達は尻すぼみで終わるということです...
僕は朝日新聞のことしか詳しくは知らないんだけども、今、朝日新聞がおかしくなったわけじゃないんです。もう二十数年前からおかしいんです。で、実はここだけの話、僕自身が おかしくなった朝日新聞の犠牲第1号じゃないかと思ってるんです。というのは、1999年、今の みずほ銀行に合併する前の3行(第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行)の不良債権の状況を僕は殆ど掴んだ。銀行にとって不良債権問題ってのは一番重要な問題なんです。銀行は不良債権で倒産する。そして、その全容を掴んで、僕は月刊文春で大々的に書いたことがあるんです。当時の中吊り広告―「第一勧業銀巨額不良債権を暴く140兆円 メガバンクの時限爆弾-佐藤章 金融危機は終わっていない 小誌(月刊文春)は敢えてこの衝撃レポートを掲載する」―これドーンと書いたんです、1999年12月号。で、この時、相手はとにかく巨大な みずほ銀行ですよ。みずほ銀行大変だったんです。その時、みずほ銀行の、この取材の対応した人の言葉が今だに忘れられないですよ―「まあ書いたらいいですよ、裏から手を回しますから」という風に言った。つまり、木原さんの言葉と寸分寸分違わないんです。結局こういうことを言うんです。でね、実際その通りになった。その時の朝日新聞の社長というのは外部からの圧力に実に弱い人だった。直ぐに僕は左遷されました。左遷されて、結局7年間、取材現場、記者には戻れなかった。7年間ですよ、7年間。だけどね、その7年間、結構勉強しました。勉強して、それがね今役に立ってます。まあ、そういう風に、人間というのは、やっぱり何時いかなる時も落胆してはいけない。それを自分の前向きなことに活かせば、必ずそれが活きてくるんです。「糾える縄の如し」って言うじゃないですか...朝日新聞は大体ここからおかしくなったんです。圧力に弱い社長っていうのは、大体こういうことやる。何処でもやるんです。だから、この木原さんがレジェンド刑事、佐藤誠さんに対して、ある時、「お前なんか直ぐに飛ばしてやることもできるんだぞ」と言ったのは、まさにその言葉通りなんです。こういう人は必ずこういう風に言い、そして やるんですよ、実際。そして、今、岸田首相が自らメディア各社の社長に電話を入れて、報道するかしないか様子を伺っているという話です。こんなことをやってるわけですよ...
今、色々読むと、朝日新聞では優秀で将来が有望視されている若い記者が どんどん辞めてるらしい。僕は、まあOBとして憂慮してるんだけど、ちょっと引いて考えれば、当然かなと思ってるんです。記者として自分の使命が果たせない、自分の社会的役割が果たせない、そういう会社に居ても仕方ない、しょうがないだろうと。そういう風に思うのは、やっぱり仕方ないと思う。もう、とにかく自分の保身しか考えない、何とか敵を作らずに上手く立ち回って出世を重ねていく―そういう人間がどんどん出世して、管理職になっていく―これが結局、朝日新聞なんです、寂しいことなんですけど。それは今紹介した僕のケースがあってから、特にその傾向が強くなったと思います。これはまず間違いないと思います。これじゃあ、有望視されている若い記者は辞めてしまいますよ。なので、これは新聞自体、中身は全然面白くなくなりますよ。あるいは、知りたいと思う情報が掲載されていないということです...例えばYouTubeなんかで、今ネットでこの木原さんの問題ってのは凄く見られてるじゃないですか...そういう需要のある木原事件について、とにかく色々なものに怯え切っちゃって、殆ど書かない、ゴーサイン出さない、そうやって、もうとにかく自分の保身ばかり考えて上手く立ち回って出世してきた人達が今経営者になってるわけですから、そうなるのは仕方ないといえば、仕方ないんだけども、これは自ら墓穴掘ってるのと同じことなんですよ。敢えて言えば、そういう人達は、その自ら墓穴掘ってるということにも気が付いていないのかもしれない...これは本当に憂慮すべき問題だと思います。やっぱり、ワシントン・ポストの社主、キャサリン・グラハムの言葉を思い出して欲しい。つまり、「質が利益を連れてくる」ということが基本なんです。そこが無くなったら、もう何をやってもダメ。要するに、商品を作るというのはそういうことじゃないですか。質のいいもの―何でもそうですよ、商品であれば―それを作って初めて次の展開があるわけじゃないですか。>
*
NYT、WPが果たして今尚、佐藤章氏 紹介のエピソード通り「頼れる」メディアなのかは大いに疑問だが...
p_fさんへ:私は2002年防大に出向しました。イラン大使の時、ハタミ大統領訪日実現など日・イラン関係で頑張ったと思います。突然 あなたに相応しい大使のポストが今空かない、二年間だけ防大で待機してくれないかと言われ、私はどこでもいいから次の大使にしてくれと言ったのですが、そうは言わずにまあ大国の大使にするからと言われて、保証する保証するとの口約束で出て行って、結局引き取らなかったのです。防衛次官が二年たったから孫崎を返すと言ったが外務省は引き取らない。防大は二年契約だから出て行けと言ってもいいのですがそうは言わず、公共政策学科長や人文科学学群長(教授の投票)にした。そして七年間勉強した。それが今につながっている。不快な思い出であるがそれで今の私があり、結果的に、神様の采配に感謝しているという状況です。外務省が引き取っていたら今の私はなかったでしょう。
大国駐在の大使なんかになって自民党のアホ議員の外遊接待なんかいつもやっていたら
孫崎さんのようなメンタリティーの持ち主は死にたくなっていたでしょう。
これでよかったのです。
人生はなるべくしてなるように収斂してゆく。
そうでなければ、外務省の役人などはこの世で一番軽蔑すべき人間たちと
思いながら、わたしは死んでいったことでしょう。
フレデイさんはよくマスメディア批判をされるのですが、そしてわたしもそれに
賛成なのですが、少し視点は違うかなと思います。
以前書いたことがあります。
米国や韓国のテレビ刑事ドラマには悪徳警官ものがよくあるのだが、日本の
刑事ドラマにはそれがほとんどないと。
そこです。
肝腎なのは。
ことは木原事件だけではないのです。
日本人の塩基配列に巣食う反民主的な悪徳遺伝子に対する考察が必要です。
>>13
お忙しい中、コメントを大変有難うございます。
孫崎さんが日・イラン関係で尽力されたことは、「日本外交―現場からの証言」本論の冒頭にある、孫崎さんとハタミ氏が握手している写真の雰囲気からも十分察せられます。
その後、孫崎さんの処遇を巡って不快な動きをしたのは、当時 田中真紀子外相と衝突していたN次官と推察致します。孫崎さんや村田光平氏等とは、凡そ水と油の人物ではないでしょうか。
孫崎さんの「七年間」は初耳でしたが...日本にとっては、やはり大きな損失だったとの感も拭えません。例えばロシア大使になっておられたら...今の日・ロシア関係でも随分 違った風景が見えていたかも知れません...
コメント1で「すでに一定程度の捜査は尽くされている話である。新証拠がないことは佐藤氏が明言している。」とあるが、元警視庁捜査一課 佐藤誠さんは記者会見で、X子の調べが佳境を迎え「今から証拠を探そう」という矢先にストップを命じられたと発言していている。「調べが佳境を迎え」と言うのは真犯人の目途(Z氏??)がついたからで、その様な操作の動きを察知した上層部が捜査を中止したとしか考えられない、実はここが一番重要なんです。まあ、マスコミで騒ぐ騒がぬとは別に警察の捜査ぐらいはきちんとしてもらいたいものですよね。
>>16
塩基配列、悪徳遺伝子、よく分かります。
>>22
こんにちは、この件被害者の父親も記者会見を開き真相究明を求めています。自殺説には証拠上大いに疑問があるようです。警察は佐藤誠元警部補の捜査や記者会見等を全く無視して、捜査が大詰めに至った段階でいきなり明日から操作中止等という不可解なやり方でなく、疑惑には丁寧な説明が必要でしょう。
木原氏のプライバシーももちろん尊重すべきですが、一方同氏は公職にある事件の関係者として、いきなり人権侵害や名誉棄損等でメディアを訴える前に、少なくとも捜査には全面的に協力する位のコメントはすべきだし、話せる範囲で説明すべきと思いますね。裏に何かあるのでは等と勘繰られてもしょうがないでしょう。
本来なら警察の捜査に全面的に任せるべきですが、警察への信頼が失われているのは最も憂慮すべきことですね。