中庸左派さん のコメント
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A-1 トランプ大統領、鉄鋼とアルミニウムに対する新たな追加関税を発表。輸入鉄鋼とアルミニウムに対する 25 %の関税は、 米国と世界の貿易関係を全面的に見直す という同氏の継続的な取り組みにおける最新の一斉射撃である。 Trump announces fresh round of tariffs on steel and aluminum ( WP ) トランプ大統領は月曜日、輸入鉄鋼とアルミニウムに 25 %の関税を課す一対の大統領令に署名した。これは、米国と世界の貿易関係を徹底的に見直すという大統領の継続的な取り組みの最新の一斉射撃である。 大統領の行動は、 国内の鉄鋼産業の生産と雇用の拡大を促進することを目的としている。しかし、工業用金属を使用して 自動車や電化製品などの製品を生産するメーカーのコストは増加するだろう。こうしたコストの上昇は、生活費を引き下げるというトランプ大統領の選挙公約と相容れない。 「これ
エマニュエル・トッドの「西洋の敗北」によると、アメリカ帝国の製造業が衰退した原因としては、根深い要因が指摘されている。プロテスタンティズムの「ポジティブな価値観(高い教育水準、白人間の平等主義)」が衰退し、ニヒリズムに陥っている、と。全体としての教育水準の低下と、不平等化が進んだ一方で、金融資本主義の発展に伴う文系学生の増加(法学部から弁護士へ、とか経済学部から金融部門のエリートへ、とか)、そして結果的に理系学生や技術者の減少といった問題が指摘されている。そうして、結果的に製造業が衰退し、国内生産以上に消費するから、貿易赤字が増大する、と。
そうすると、関税政策により国内生産や雇用を拡大するのは、現実的には難しいのではないか?根本問題が解決しないと、アメリカ帝国の製造業復活はないのではないか?その意味では、根本問題を解決するには、中長期的な政策誘導が必要だろう。
短期的には、結局は国民が関税上昇分を負担し、インフレにみまわれるだけではないか?
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