小川洋子著『ミーナの行進』、『読売新聞』2005年連載。単行本は、2006年中央公論新社より刊行、英語版が2024年に出たようだ
A-1ウィキペディア(英語版)
カーカス・レビューは「星付きレビュー」で、小川のビルドゥングス・ロマンbildungsromanに対する解釈を「内省的な痛切さ」を備えた「魅力的」であると評した。
同じく星付きレビューで、パブリッシャーズ・ウィークリーは「小川は子供時代の思い出を信頼できるものにすると同時に挑発的なものにするという稀有な偉業を成し遂げた。読者は催眠術にかかるだろう。」と書いた。
ニューヨーク・タイムズ紙は、この小説は小川の記憶に対する永続的な関心が、彼女が以前に翻訳した小説『記憶警察』と『家政婦と教授』にも現れていることを「熱烈な散文」で続けていると書いた。
アジアン・レビュー・オブ・ブックスは本作を「成熟した大人の視点から書かれた本当に美しい青春小説」で

小川洋子著『ミーナの行進』、2006年中央公論新社より刊行、英語版2024年に出たようだ、カーカス・レビュー「内省的な痛切さ」を備えた「魅力的」、アジアン・レビュー・オブ・ブックス「成熟した大人の視点から書かれた美しい青春小説」、ニューヨーカー紙本作を「魅惑的な青春小説」
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コメント
コメントを書く小川洋子氏の略歴を調べていくと、我々庶民とは異なった環境下で育ってきたようだ。
特徴を書いていくと
①金光教の影響が強い.生家は教会の敷地内にあり。祖父母、叔父叔母、従兄も住んでいた。
②家庭医学事典が小学生になってからの最初の読書本
③金子恵美子「愛の生活」が座右の書のひとつ
④日本の現役作家では、作品翻訳が一番多い。
⑤小説を書くとき、「ストーリー」を重視しない。「描写」を徹底している
⑥人物の内面など形のないものから構想しない。場所、情景、物、人物の周辺にあるものを描写する
⑦描写イメージは読み手に届ける器であり、人物の内面は読み手の心中に生成される
金光教は、神様と共に歩み、神様とつなぐ「取次」信仰活動がベースであり、キリスト教と通じるところがあるのでしょうか。本を読んでみます。現在の心境と読後感がどのように変わるか、自分自身も興味がある。
小川洋子さんを、小説好きの私としては恥ずかしいことですが、知りませんでした。私自身、村上春樹のファンタジー小説が大好きで、「騎士団長殺し」では小説の舞台となった箱根の山を訪ねましたし、「1Q84」では千葉県房総半島の突端にある千倉まで老人ホームを探しに行きました。
小川洋子さんは村上春樹が表現した手法と世界を共有している作家だという印象を今回得ました。日中問題と皇室問題が落ち着いたら、小川洋子さんの作品を楽しみたいと思います。