中庸左派さん のコメント
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歴史的に米国が日本に「不当な」圧力をかける時には「米国は日本を守っているが日本はアメリカを守っていない」との論を出す。 この問題はこのブログでしばしば言及して気 t ことであるが、米国は日本を守る法的義務を負っていない。 安保条約「第五条 各締約国第五条は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。」 米国憲法では戦争権限は議会にある。従ってここでは「米国技官が OK と言ったら行動をとる」以上のものではない。 これと対比的なのが NATO 条約である。「第五条・ 締約国は、ヨーロッパ又は北アメリカにおける一又は二以上の締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなすことに同意する。したがつて、締約国は、そのような武力攻撃が行われたときは
多極化した世界の特徴が自国第一主義とか国益を中心に据えた思考と行動により政策を遂行することなら、トランプ政権はまさに多極化した世界観により振る舞う典型国家であり、一貫性のない行き当たりばったりに見えたり、“同盟“に囚われない動きをするのは、必然と思われる。
戦後80年になるのに、未だにNATOや日米同盟が存在すること自体、不自然である。時代は変化し、常に変わる。国の形も変わる。日本について見るなら、経済大国から滑り落ち、人口減少、少子高齢化、インフラ老朽化、地方の衰退、農業漁業の衰退等負の課題に直面している。日本の課題は、多岐にわたり、優先順位をつけつつも同時並行的に取り組むべき課題ばかりである。
その意味では、日米安保だけが不変というのは、いかにも異様ではないか?しかも、日米安保条約においては、日本防衛はアメリカ帝国側の議会承認が必要であるなら、アメリカ帝国側に日本を助けるかどうか、大袈裟に言うなら、生殺与奪の権があるわけだろう。自国の存亡を外国に委ねることが自国第一や国益になるとは考えられない。加えて、助けてもらえるかもわからないのに、アメリカ帝国に基地提供しているのは、間抜け過ぎて、日本人としては情けなくなるばかりである。
戦後80年、多極化した世界、トランプ政権、日米安保をとい直す契機が多数出現している。しかし、日本においてそうした議論が深まる気配はない。そのことに、怒りなのか、落胆なのか、なんとも複雑な心境に囚われる。
トランプが日本を守らないというのなら、米軍は出ていけ!と言えば良い。サヨクは、これからは日米同盟ではなく、中露北朝鮮とも仲良く全方位外交を目指せ!というスローガンを掲げれば良い。お花畑とか、ネトウヨに揶揄されようと、サヨクはそうあるべきだと考えている。
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