小川 洋子著『人質の朗読会』 (中公文庫 お 51-6) 文庫 – 2014/2/22
 私がこの本を読んだ理由は次の三点である。
     もともと、小川 洋子氏の本は高く評価している事
     もし、村上春樹氏以外ノーベル文学賞受賞の可能性があるとした時誰になるかとの問いに、、多和田葉子、小川洋子氏があげられるので両者の本を改めて読んでみたいと思ったこと。
     『人質の朗読会』の、人質という点に強い関心を持った点にある。
調べてみると、③     『人質の朗読会』は英語などに訳されていないのではないか。
このことは極めて残念である。
 、極限状態に置かれた八人の人質が、人質状況が小康状態を保った時、人質が互いに自分の人生に起こったこと、最も劇的に思うことを物語を朗読し合うという構成をとっていいる。人質は様々な人生経験を得てきており、物語の性質も様々なものが含まれているが、多分「命の尊