小川 洋子著『人質の朗読会』 (中公文庫 お 51-6) 文庫 – 2014/2/22
私がこの本を読んだ理由は次の三点である。
① もともと、小川 洋子氏の本は高く評価している事
② もし、村上春樹氏以外ノーベル文学賞受賞の可能性があるとした時誰になるかとの問いに、、多和田葉子氏、小川洋子氏があげられるので両者の本を改めて読んでみたいと思ったこと。
③ 『人質の朗読会』の、人質という点に強い関心を持った点にある。
調べてみると、③ 『人質の朗読会』は英語などに訳されていないのではないか。
このことは極めて残念である。
、極限状態に置かれた八人の人質が、人質状況が小康状態を保った時、人質が互いに自分の人生に起こったこと、最も劇的に思うことを物語を朗読し合うという構成をとっていいる。人質は様々な人生経験を得てきており、物語の性質も様々なものが含まれているが、多分「命の尊

小川 洋子著『人質の朗読会』。極限状態に置かれた八人の人質が、人質状況が小康状態を保った時、互いに自分の人生に起こったこと、劇的に思うことを語り合うという構成。人質は各々異なる背景。だが生きる価値が縦糸。「日本人にこんなに素晴らしい感性があるよ」と言いたくなる作品。
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コメント
コメントを書く私の世代は,食糧難・高度経済成長期・バブル・長期低迷期というように人生の浮き沈みのサイクルをすべて経験してきた。世代としては、最初は食糧難で配給時代を経験し、異常な試験競争時代、異常な就職を含めた好景気、景気を清算する異常なバブルを経て、異常な年金生活安定期を経験した。厳しい面があったが、努力すれば報われるという恵まれた生活環境下にあったといえる。日本に感謝しかない。
社会に対する批判者もいたが多くの人は、日々の生活が忙しく家庭と職場を毎日前向きに考えて過ごしてきた。私などは批判をしている暇もなければ時間をさけるほどの能力もなかった。
戦後の体験者であり次々と目まぐるしく変わる社会の変化と自分の位置を確認することができる。すなわち、人質とは違った環境下における民主主義社会に対する自己コントロールという見方で見ることもできる。
戦争がなく平和な時代を過ごしてこれたことに感謝しかない。
99% VS 1%のストラグルの渦中、文学を嗜む、
とても素敵なことだと思います。