トランプ大統領とパウエル議長、容易な脱出経路なく衝突の道を進む(WSJ
トランプ大統領は、関税による打撃を和らげるために金利を引き下げなければ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任すると警告している。
 問題は二重だ。大統領には来年の任期満了前にパウエル議長を解任する法的権限が明確ではない。そして、トランプ大統領の貿易戦争によってFRBは景気下支えのための行動がインフレ悪化を招きかねないと懸念しており、利下げは当面困難になっている。
(注:・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の現在の任期は、2026515日まで。彼は201825日に議長に就任し、2022523日に2期目の4年間の任期に再任された。)
 この緊張関係によって、トランプ大統領が関税を撤回するか、輸入関税の重圧に耐えかねて経済が崩壊しつつある兆候を見せない限り、両者は容易に逃れられない衝突路線を辿ってい