日経:「消えゆく米国の知日派 失われた30年、脅威でなくなった日本」
米国で対日政策をけん引してきたアーミテージ元米国務副長官、ナイ米ハーバード大特別功労名誉教授が4月以降、相次ぎ死去2人の巨頭を失い細り続ける知日派は終焉の危機にある。日本が「失われた30年」と呼ばれる低迷期から抜け出せない現状と無縁ではない。
 日本の政官罪の要人がワシントンを訪れる際、隣接するバージニア州アーリントンにある事務所に足を運ぶ「アーミテージ詣で」が定番だった。
 アーミテージが4月13日になくなった三週間ほど後、日米同盟の深化に尽力したナイ氏の亡くなった。
 両氏が共同執筆した「アーミテージ・ナイ報告書」は21世紀の日米同盟の在り方を提唱した。24年までに計6回発行し、集団的自衛権の行使容認など日本の政策決定にも影響を及ぼした。
 知日派といえる人物はなお残る。共和党系はウイリアム・ハガティ上院議員や米ハドソン圏友