1:ウクライナ戦争に関しては米ロ首脳会談前に下記を寄稿した。
米ロはウクライナ戦争を終わらせられるか
2022年2月ロシアはウクライナ侵攻を開始し、約3年半経過した。
1941年12月日本は真珠湾を攻撃、ポツダム宣言受諾は1945年8月、戦争は三年半強で終えた。ウクライナ戦争が今終了しなければ日本の第二次大戦期間以上となる。一刻も早い終結が望まれる。
ここで終結のシナリオを考えてみたい。
① ウクライナがロシア軍を戦争前の境界線まで押し戻す、
② ウクライナが一段と戦争の被害をうけ、降伏する、
③ 第三国の仲介で、停戦・終戦を行う。
今日、兵員数ではロシア軍はウクライナ軍の3倍以上、武器では3-10倍以上で、①のシナリオは実現しない。現状で最も可能性のあるのは②であろう。
こうした中、トランプ大統領は自分が最も信頼するウィトコフ氏をロシアに派遣し、ウィトコフ氏はプーチン大統領と約三時間会談した。この会談をふまえ、トランプ大統領は①アラスカでプーチン大統領と会談する、②ウクライナがロシアに領土を譲渡する必要がある、③双方にとりよい結果となるよう、領土の交換が行われることになろうと述べた。
上記のうち、③の意味することは不明確であるが、私は次の様に解釈する。
ロシアのウクライナ侵攻の理由を考えてみたい。ウクライナ東部のルハンスク州とドネツク州の住民の7-8割はロシア系である。このロシア系が自治を求め、ウクライナ政府と対立し武装闘争が起こった。これを収めるため2015年ミンスク合意が締結され自治を保障した。しかしウクライナ政府は2021年から自治を求めるロシア系住民への武力行使を強化した。ロシア侵攻の理由が上記二州の住民の保護であった。現在ロシア軍はこの二州を占拠しているが一部ウクライナ軍が抑えている。
侵攻後、ロシア軍はウクライナ南部のザポリッジャ州とヘルソン州の相当分を占拠している。この地域はクリミアへの陸路にあたるが、その確保を保証すればロシアが絶対に確保しなければならない地ではない。ウクライナが確保中のドネツク州の一部をロシアに渡し、ロシアはザポリッジャ州とヘルソン州の相当分をウクライナに返す。ここにトランプ好みの「ディール」の可能性がある。
和平の可能性を有する米ロ首脳会談自体とその後に着目したい。
領土問題に関しては基本はこの流れで動いている。ウクライナは領土の括所の用意はなく、これを欧州諸国の支援に依存している。
2. 今一つはウクライナの安全保障の問題である。
ここでは①ウクライナの安全保障とウクライナにNATOを拡大するとは異なる。
後者の場合、米国などのNATO諸国はウクライナに核兵器搭載ミサイルを配備することで、核兵器の米ロバランスを変える可能性が高い。ロシアは容認できない。
他方ロシアが東部以外の地域への占拠の動機は少ない。
① 西部は歴史的にハプスブルグ家の支配、宗教はカトリック教で、ロシアの伝統とは異なる。
② 世界史的に見ると、外国の土地を獲得し支配する植民地支配は宗主国の負担が多く、これを追及しない。むしろ間接支配。
③ ソ連時代においても中央アジアなどの共和国で、その地域から得た利益と、地域維持に投資した額を比較すると圧倒的に後者が大きく、ロシアも新たな「植民著」を必要としない。
④ ロシアが獲得を意図していない東部の安全を確保する手段はロシアとしても容認しうる。
孫崎享のつぶやき
ウクライナの安全保障、①ウクライナにNATO拡大と、②U西部の安全を保障は異なる。NATO拡大は核兵器搭載ミサイル配備の可能性。露受諾できない。他方ウクライナの西部は歴史的にハプスブルグ支配、カトリック。植民地経営は第二次大戦後宗主国にマイナスが定着。露も認識
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ロシアの論理でいえば、最初から一歩もぶれていない。妥協の余地を示していない。
トランプは、ロシアは兵力、武器力がウクライナを上回り、ウクライナが勝利する余地が全くないと冷静に判断している。
ウクライナは、負けるという視点を加味して判断しなければならないという事である。
徹底的に戦って負けるという判断は、NATOが全面的にウクライナを支援するということになれば、避けて通れない。問題はいつも優柔不断なNATOがウクライナを全面支援するかが問われている。
分かっていることは、米国の支援があって初めてNATOが支援するという事であり、米国の判断がすべてであり、トランプ氏の主張どうりの道を歩まざるを得ないのでしょう。
トランプという男は、過去、何度も触れましたが、30歳代の若さで、マンハッタンの有力なデベロッパーの一人になっていました。勿論、クインズ州の住宅開発で大成功していた彼の父の後押しもあってのことでしたが。その後、アトランテック州でトランプはカジノ王となって全米で人気者になってます。
上記のようにビジネスで彼は天性のものを持ってますから、ウクライナの領土問題では力を発揮するだろうと私は期待してましたが、どうもそのように進んでいるようですね。
シオニストのゼレンスキー、ネオナチのNATOは、トランプの現実主義には抗すべきも無いでしょう。
余談ですが、ウクライナがトランプの仲介で解決し、ガザが収束すれば、この世界で残る問題は日本の戦争カルトだけです。
>>1
そうですね。
エネルギー問題に触れていないが、インドは50%関税の影響が出始めている。失業者問題は深刻である。
31日上海協力機構首脳会議が開催され、中国、ブラジルなどが出席するが、中国習近平氏がどのような態度をとるかに注目が集まっている。一部情報では、中国はロシアと距離を置くのではないかと言っており、インドの動向も変わらざるを得ないかもしれない。
中国、インドがロシアから離れれば、ロシアの思惑は瓦解することになる。中国の動向がすべてを決めるのでしょう。
孫崎享(著者)
〇〇様、本日FAX頂きましたがネット利用は極力差し控えていますので、ご了承いただければさいわいです。
ロシアによる特別軍事作戦は、当初から論理的合理的道義的に予測されたとおり、ロシア勝利の形で和平を迎えることだろう。
残された紆余曲折は、やむを得ない。
日本において、残された問題は、オールドメディアの蒙昧なウソ八百報道と、それを鵜呑みにしたB層達だ。彼らは、ウクライナ人の無駄死にを煽った罪が重い。だから、糾弾をした上で、猛省を促すべきであろう。彼らには、総じて、罪の意識がない無責任体質だからだ。
彼らには、論理的合理的道義的思考力はない。あるのは、事実現実をねじ曲げた偏向だ。
オールドメディア、毎日はまだ、こういう蒙昧な社説をかいた。
https://mainichi.jp/articles/20250820/ddm/005/070/064000c
「ウクライナ侵攻 決着急ぐ米大統領 露の策略押しつけるのか」
"決着急ぐ"?
停戦により、ウクライナの軍備増強の時間稼ぎを求めるのか?それのどの辺が、反戦平和か?毎日は、戦争を煽るわけだ。その一方で、彼らは「戦後80年」とか、戦争の悲劇を語るのだ。彼らには、自らの言説に関する責任感も、論理的合理的道義的整合性を思慮深く検証する思考力はないのだろう。ダブルスタンダード。記者の劣化だ。
"露の策略押しつけるのか"?
ロシアは戦争において、勝利しているから、ただ単に戦勝国としての権利を主張することだろう。何の不自然もない。むしろ、ロシアは一貫した"条件"=獲得目標を掲げ、見事に軍事戦略によって、それを担保し、ブレていない。
天晴れだ。
だから、策略もクソモナイ。
日本のオールドメディアは、まだこういうバカなことを書くわけだ。ダメだこりゃ。
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