1:投票数
 自民党総裁選
 第一回投票    議員票   党員票  総評
 高市 早苗     64   119  183
 小泉 進次郎    80    84  164
 林  芳正     72    62  134
 小林 鷹之     44    15   59
 茂木 敏充     34    15   49
第二回投票     議員票  都道府県票  総数
高市 早苗     149  36     185
小泉 進次郎    145  11     156
2;評価
・選挙前、小泉氏の優位が伝えられた。第一回投票時、小泉80,高市64で、当初予想通り、小泉氏優位であった。
・しかし、第二回では、議員票で高市氏149、小泉氏145である。
 高市氏は85票の上積み。小泉氏は65票の上積みである。
 本日、麻生氏は、第二回目の投票では地方票の上位とすると述べ、実質的に高市支持を打ち出した。更に小泉氏は茂木氏と協議し、茂木氏は高市支持に決めたとされる。
麻生派43名、茂木派の議員数は27人で、この数は70名である。
・選挙戦の中で、林氏の上昇は目立ったが、小泉氏はほぼ横ばいで停滞気味であった。
・理由はともかく、週刊文春が小泉批判を追及したことも要因の一つであろう。
日刊スポーツは「【総裁選】本命・小泉進次郎氏まさかの完敗 ステマ問題など打撃か 議員票も高市早苗氏を下回る」として、「期間中に陣営内の「ステマ指示問題」や、地元神奈川の党員票をめぐる疑惑が「文春砲」で表面化。昨年の改革路線からの後退や、「慎重居士」といわれた慎重過ぎる発言も影響してか、本来は改革思考の「進次郎らしさ」を発揮できないまま沈む、まさかの展開となった。」と報じている。
・日刊スポーツは「【総裁選】田﨑史郎氏「外れてます」小泉進次郎氏予想・高市早苗氏勝利に「党がギスギスしそう」の標題で「結果が出る前には「小泉さんが有利かな」と話していたが「非常に多くのマスコミが予想したとおりに、私もそうですが、僕としては外れています」と予想が外れたことを素直に認めた。
そして「高市さんにとって党運営とか、かなり苦労されるんじゃないかと思います。党内では再選で勝ったですけれども高市さんはどのくらい自民党内を掌握できるか。おそらく影響するのは安倍派の人たちが多いんじゃないかと思う。今まで石破政権では非主流におかれていた人たちが政権の中心に入っていくようになる。党全体がギスギスしそうな感じはしますね」と語った。
・マスコミは、産経は歓迎モード。他は中立色。毎日は「、外交や財政での「タカ派」的主張を警戒する声は国会議員に根強い。」としている。
・選挙の経緯から、麻生氏、茂木氏は重要な役割を演ずるであろう。
・対中政策は強硬姿勢を出すとみられる。