公明党は自民党との関係でしばしば「どこまでもついて行きます下駄の雪」だと言われる。高市氏の自民党総裁→首相への流れの中で、この関係の継続が論議されている。「公明党の斉藤代表は高市新総裁と会談、会談で靖国神社参拝による外交への影響、外国人との共生政策、企業・団体献金の規制強化、連立拡大を挙げ、「我が党の支持者には大きな不安や懸念がある。その解消なくして連立政権はない」として政策協議を申し入れた。
A-1公明党、高市早苗新総裁に動揺広がる 「学会内に連立離脱の声も」(朝日)
自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれたことで、連立を組む公明党内に動揺が広がっている。政治とカネの問題への向き合い方や歴史認識に対し、党内や支持者の間に懸念があるためだ。高市氏が連立の枠組み拡大に前のめりであることも、公明の焦りに拍車をかけている。
「我が党の支持者からも大きな不安や懸念があることを率直に申し上げ、解消なくして連立政権はないということを伝えた」。4日午後、高市新総裁との初の会談に臨んだ公明の斉藤鉄夫代表は会談後、記者団にこう語った。その表情は硬く、祝賀ムードからはほど遠いものだった。
斉藤氏が挙げた懸念は、派閥の裏金問題のけじめ、企業・団体献金の規制の明確化▽靖国神社の参拝▽外国人政策だ。懸念が解消されなければ自公関係に変化があるのかと問われると、「まさにそうだ。政策、理念の一致があって初めて連立政権が成立する」と語った。
A-2公明党・創価学会に連立離脱論 自民党新執行部、協議難航の気配(日経)
自民党新総裁に高市早苗氏が就任したことを受け、公明党や支持母体の創価学会に連立離脱論が浮上してきた。保守色の濃い高市氏への不信感が強いためだ。高市氏は国民民主党との連立拡大を探るものの、政権の基盤としてきた公明党との連立が揺らげば政権は安定しないままだ。
自民党は7日の臨時総務会で新たな執行部を発足させる。同日中に公明党の執行部と会談し、連立政権の継続について協議する。
B-2「「連立離脱も辞さない」の声もある公明党、緊急の常任役員会…創価学会内で高市自民総裁への懸念」
公明党は7日午前、緊急の常任役員会を国会内で開いた。党や支持母体・創価学会内で保守的な政治姿勢で知られる自民党の高市総裁への懸念が出ているため、連立政権のあり方を含めて対応を協議した。
同日午後には高市氏ら自民の新執行部と国会内で会談する予定で、常任役員会での議論を踏まえ、公明としての考えを伝える。両党は今後、連立政権合意に向けた政策のすり合わせを本格化させるが、曲折も予想される。
緊急役員会には斉藤代表のほか、西田幹事長、岡本政調会長、竹谷とし子代表代行らが出席した。
斉藤氏らは4日に、総裁選出のあいさつに訪れた高市氏と面会し、靖国神社参拝や外国人政策の厳格化などを巡り、支持者らが不安を持っていると直接伝えた。公明内には「自公両党の連立は前提ではない。離脱も辞さない」との声もある。
(‘―1(高市氏総裁と公明党との争点となっていた靖国問題
「高市早苗総裁が今月17~19日靖国神社秋季例大祭中の参拝を見送る方向で調整。高市氏はこれまで、閣僚在任中も終戦の日や春秋の例大祭には靖国神社を参拝してきた。参拝を強行すれば、中国や韓国の強い反発、外交問題化を回避すべきと判断。」
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