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中庸左派さん のコメント

私が印象に残ったプーチン演説の一節は以下の発言だ。

https://valdaiclub.com/events/posts/articles/vladimir-putin-meets-with-members-of-the-valdai-club-transcript-plenary-session/ 

---------引用ここから---------

彼らは、何世紀も前に作り出した旧敵、ロシアのイメージを再現している。ヨーロッパのほとんどの人々は、なぜロシアをそれほど恐れ、対抗するためには、さらに生活費を削ぎ、自国の利益を放棄し、ただ投げ出し、明らかに自国にとって不利益な政策を追求しなければならないのか、理解に苦しむ。しかし、統一ヨーロッパの支配層エリートたちは、ヒステリーを煽り続けている。彼らはロシアとの戦争が目前に迫っていると主張し、このナンセンスなマントラを何度も繰り返している。

正直に言って、彼らの発言を時々見聞きしていると、彼らは到底こんなことを信じられないと思う。ロシアがNATOを攻撃しようとしていると言っているのに、彼らは信じられないのだ。到底信じられない。なのに、彼らは自国民にそれを信じ込ませている。一体彼らは一体どんな人間なのだろうか?もし本当に信じているとしたら、そんなナンセンスを信じることなど到底考えられないので、全く無能か、あるいは単に不誠実か、彼ら自身は信じていないのに国民に真実だと信じ込ませようとしているかのどちらかだ。他にどんな選択肢があるというのだろうか?

率直に言って、こう言いたくなる。落ち着いて、安らかに眠り、自分の問題に対処してください。ヨーロッパの都市の街頭で何が起こっているか、経済、産業、ヨーロッパの文化とアイデンティティ、巨額の債務と深刻化する社会保障制度の危機、制御不能な移民、そして蔓延する暴力(政治的暴力を含む)、左翼、超リベラル、人種差別主義者、その他の周縁集団の過激化を考えてみてください。

---------引用ここまで---------

とりわけ、刺さったのは、これらの一節の後段で「制御不能な移民、そして蔓延する暴力(政治的暴力を含む)、左翼、超リベラル、人種差別主義者、その他の周縁集団の過激化」と、西側、特に西欧の社会病理を指摘していることだ。槍玉に上がっているのは、「左翼」であり、「超リベラル」である。このある種の西側における思想と行動の混乱と頽廃は、“外側”からは良く見てとれるということだろう。

エマニュエル・トッドが”宗教ゼロ“と呼んだ価値観の喪失も、左翼や超リベラルの思想と行動の堕落に通じるのだろう。

そして、だからこそ、多極化した世界の特徴の一つについて、プーチン大統領は次のように説明したのだろう。

「各国の文化、歴史、文明の特殊性が、これまで以上に重要な役割を果たすようになっています。」

その延長線上にあるのが、保守回帰や国民国家の復権であろう。その意味から、私は左翼思想やリベラルに欠落したものは何か、左翼リベラル側は真摯に問い返す必要があると考えている。日本の薄っぺらい左翼リベラル言論界は、プーチン演説を踏まえて、よく再考したら良い。

左翼リベラルは、何か勘違いしているか、間違えているのだから。

証拠は左翼リベラルの多くがウクライナ応援団と化して、戦争を煽ったことに表れている。

今、日本の左翼の本質的意義は、反戦平和だけしかない。それすらなく、戦争を煽るなら、存在意義はない。それでは、「アメリカ帝国と同盟して、中国に勝つ」みたいな陳腐な世界観しかない人々と、本質的に大差ないではないか?

間違っても、ウクライナ応援団になってはいけない。だが、その超えてはならない一線を超えたのが、日共らである。

私はここ何年も左翼に幻滅している。

ともかく、ウクライナ応援団という愚行をやめ、反グローバリズム=多極化した世界を、真摯に受け止め、そこから思想と行動を再構築することが、左翼リベラル勢力に問われている。

プーチンは侵略をヤメロ、とか言ってるいる左翼は事実現実を見ない偏向の徒であるから、そこには堕落と頽廃しかない、プーチン氏の演説を読み、考えた。
No.6
1ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
2025 年 10 月 2 日ソチで開催されたヴァルダイ国際討論クラブ年次総会におけるプーチン大統領の基調演説の一部を抜粋してみたい。 ・私がお伝えしたいのは、世界で何が起こっているのか、私たちの国がその中でどのような役割を果たしているのか、そして私たちがその発展の展望をどのように見ているかです。 私たちはすべてが変化し、しかも非常に急速に―むしろ急進的に変化する時代に生きています。もちろん、私たちの誰もが未来を完全に予測することはできません。 実際にはすでに現れた多極化が、国家が行動する枠組みを形成しています。 まず、今日の世界は外交政策にとってはるかに開放的―創造的と言ってもいい―空間を提供しています。何も予め定まっていません。発展は異なる方向に進む可能性があります。この広大な空間では、迷ったり方向を見失ったりしやすく、それがしばしば起こっているのがわかります。 第二に、多極化の空間は非常にダイナミックです。、変化は急速に起こり、時には突然、夜のうちに起こります。 第三に、特に重要なのは、この新しい空間がより民主的であるという事実です。それは、政治的・経済的なプレイヤーの幅広い範囲に機会と道を開きます。おそらくこれほど多くの国々が、最も重要な地域的・グローバルなプロセスに影響を与える能力や野心を持ったことはありません。 次に。異なる国々の文化的・歴史的・文明的な特異性が、これまで以上に大きな役割を果たしています。接触点や利益の収束点を求めなければなりません。 第 5 点:あらゆる決定は、すべての利害関係者または大多数を満足させる合意に基づくことが可能です。そうでなければ、実行可能な解決策はなく、ただ大声のフレーズと野心の無駄なゲームだけです。したがって、結果を達成するためには、調和とバランスが不可欠です。 最後に、多極化世界の機会と危険は切り離せません。当然、前の時期を特徴づけた独裁の弱体化とすべての人のための自由の拡大は、紛れもない肯定的発展です。同時に、このような条件下で、この固いバランスを見つけ、確立するのははるかに難しく、それは明らかで極端なリスクです。 私が簡単に概説したこの惑星上の状況は、質的に新しい現象です。国際関係は根本的な変革を遂げています。 逆説的に、多極化はグローバルな覇権を確立・維持しようとする試みの直接的な結果となり、国際システムと歴史そのものが、単一の階層にすべてを整理し、西側諸国を頂点に置くという執拗な欲望に対する反応となりました。この試みの失敗は時間の問題であり、私たちは常にそれについて話してきました。歴史的基準から言えば、それはかなり迅速に起こりました。 35 年前、冷戦の対立が終わりを迎えようとしていた時、私たちは本物の協力の時代が訪れることを期待しました。イデオロギー的または他の障害が、人類共通の問題の共同解決や、相互尊重と互いの利益の考慮に基づく必然的な紛争の規制・解決を妨げるものはもはやないように思えました。 ここで少し歴史的な逸話を。ロシアは、ブロック対立の根拠を排除し、安全保障の共通空間を作成するために、二度にわたり NATO 加盟の用意さえ表明しました。最初は 1954 年、ソ連時代です。二度目は 2000 年、クリントン米大統領のモスクワ訪問時 ― 私はすでにこれについて話しました ― です。両方の機会に、私たちは本質的に即座に拒否されました。私は繰り返します:私たちは安全保障とグローバルな安定の分野で非線形のステップを踏む準備ができていました。しかし、私たちの西側のパートナーは、地政学的・歴史的なステレオタイプの枷から解放され、単純化されたスキーマ的な世界観から自由になる準備ができていませんでした。私はこれを公に話しましたし、クリントン大統領と議論しました。彼は言いました:『面白いと思います。可能だと思います。』そして夕方に:『私の人々に相談しました―今は実現可能ではありません。』『いつなら可能ですか?』と。それで終わりました。要するに、私たちは国際関係をより肯定的な方向に進める本物のチャンスを持っていました。しかし、残念ながら、異なるアプローチが優勢となりました。西側諸国は絶対的な権力の誘惑に屈しました。それは確かに強力な誘惑でした―それに抵抗するには歴史的な視野と良い知的・歴史的背景が必要でした。当時の決定者たちは、単にそれらを欠いていたようです。 実際、 20 世紀末に、米国とその同盟国の力は頂点に達しました。しかし、世界を支配し、皆にどう行動するかを強制し、どう生きるか、息をするかをさえ強制できる力は、かつてなく、これからもありません。そのような試みはなされましたが、すべて失敗に終わりました。 しかし、私たちは、所謂リベラルな世界秩序が受け入れられ、便利だとさえ思われたことを認めなければなりません。確かに、階層はピラミッドの頂点、またはフードチェーンの頂点にいない者たちの機会を厳しく制限します。しかし、下層の人々は責任から解放されました:ルールはシンプルでした―条件を受け入れ、システムに適合し、控えめでも保証された分け前を受け取り、満足せよ。他人があなたのために考え、決定します。 一部の傲慢な人々は、自分たちに世界の残りを講義する権利があると見なし、他人は従順な交渉の駒として強力者に付き合い、不要なトラブルを避ける代わりに控えめだが保証されたボーナスを熱望しました。古い世界のヨーロッパには今も多くのそんな政治家がいます。自分の利益、権利、見解を守ろうとした者たちは、最善の場合でも風変わり者として一蹴され、効果的にこう言われました:『あなたは成功しない、諦めて、私たちの力に比べてあなたは無に等しいと認めよ。』 本当に頑固な者たちに対しては、自称グローバルリーダーが、教育する名目で、意図を隠さず扱いました。メッセージは明確でした:抵抗は無意味です。しかし、これは何の良いことももたらしませんでした。グローバルな問題は一つも解決されませんでした。むしろ、新しいものが絶えず増え続けています。以前の時代に作られたグローバルガバナンスの機関は、機能停止するか、効果を大きく失いました。一国家、または国家群がどれだけの力や資源を蓄積しても、力には常に限界があります。 ロシアの聴衆は知っていますが、ロシアのことわざに『レンチの対抗は別のレンチだ』(「レンチ」とはボルトやナットを回すための工具)というのがあります。つまり、銃に対してナイフを持っていくのではなく、もう一丁の銃を持て、ということです。実際、その『もう一丁の銃』は常にあります。これが世界情勢の本質です。 対抗力は常に現れます。一切をコントロールしようとする試みは、必然的に緊張を生み、国内の安定を損ない、普通の人々が政府に非常に公正な質問を投げかけます:『なぜこれが必要なのか?』 私はかつてアメリカのパートナーから似たようなことを聞きました:『私たちは世界を手に入れたが、アメリカを失った。』 私はただ尋ねます:それが価値があったのか? そして、本当に何かを手に入れたのか? 西側ヨーロッパの主要国々の政治エリートの過度の野心に対する明確な拒絶が、それらの社会で現れ、強まっています。世論のバロメーターはこれを一貫して示しています。 エスタブリッシュメントは権力を譲りたくなく、自国民を直接欺き、国際情勢をエスカレートさせ、国内で法の境界やそれを超えたトリックに頼ります。 しかし、永遠に民主的・選挙的手続きを茶番に変え、人々の意志を操作するのは不可能です。これは多くの国で起こっています。 一部の国では、当局は正当性を増し、有権者の信頼を高める政治的対立者を禁止しようとしています。私たちはソ連時代からの経験でこれを知っています。ウラジーミル・ヴィソツキーの歌を覚えていますか:『軍事パレードさえ中止! もうすぐすべてを禁止する!』しかし、それは機能しません。禁止は機能しません。 一方で、人々の意志、市民の意志は明確でシンプルです―指導者たちが市民の問題に対処し、安全と生活の質を確保し、キメラを追わないでほしいのです。 米国では、人々の要求が政治ベクトルの十分に急進的な変化を引き起こしました。他の国々にも例は伝染します。 支配期の国際関係で固有の多数の少数への従属は、多国間かつより協力的なアプローチに取って代わられています。それは、主要プレイヤーの合意とすべての利益の考慮に基づいています。 これは調和や紛争の絶対的欠如を保証しませんが、国々の利益は決して完全に重なりませんし、国際関係の全歴史は明らかにそれらを達成するための闘いです。 それでも、グローバル・マジョリティの国々がトーンを設定する新しいグローバルな雰囲気は、地域的・グローバルな問題の解決を探る際に、すべてのアクターが何らかの形で互いの利益を考慮せざるを得なくなることを約束します。 結局のところ、誰も孤立して目標を達成できません。エスカレートする紛争、前のグローバル化モデルの危機、グローバル経済の断片化にもかかわらず、世界は一体であり、相互接続され、相互依存しています。私たちの経験からこれを知っています。 最近数年、相手が私たちをグローバルシステムから押し出し、政治的・文化的・情報的な孤立と経済的自給自足に追い込もうとした努力の多さを皆さんは知っています。私たちに対する制裁―彼らが恥ずかしながら『制裁』と呼ぶ―の数と範囲で、ロシアは世界史上絶対記録保持者です: 30,000 、またはそれ以上のあらゆる種類の制限です。では、何が? 彼らは目標を達成したか? ここにいる皆さんには言うまでもなく:これらの努力は完全に失敗しました。ロシアは、世界に最高度の回復力、単一の国ではなく国家連合全体を崩壊させる可能性のある最も強力な外部圧力に耐える能力を示しました。この点で、私たちは正当な誇りを感じます。ロシア、私たちの市民、私たちの武装勢力に対する誇りです。 しかし、より深いことを話したいと思います。結果として、彼らが私たちを追放しようとしたそのグローバルシステムが、単にロシアを離すことを拒否しているのです。なぜなら、それはロシアをグローバルバランスの不可欠な部分として必要としているからです:私たちの領土、人口、防衛・技術・産業ポテンシャル、鉱物資源のためだけではなく―もちろん、これらはすべて極めて重要な要因です。しかし、何よりも、グローバルバランスはロシアなしには築けません:経済的バランスも戦略的バランスも、文化的なものも物流的なものも。何一つありません。私は、これを試みた者たちがそれに気づき始めていると信じます。一部はまだ頑固に目標を達成しようと試みます:ロシアに『戦略的敗北』を負わせる、と彼らは言います。まあ、彼らがこの計画が失敗必至だと見えず、しつこく続けるなら、私はまだ最も頑固な者たちにさえ人生が教訓を与えることを望みます。彼らは何度も大きな音を立て、私たちに完全封鎖を脅かしました。ロシア人を苦しめたいと、ためらわず公に言いました。それが彼らの選んだ言葉です。彼らは計画を立て、一つ一つが前より空想的です。 私は、落ち着く時が来たと信じます。周りを見て、方向を定め、全く異なる方法で関係を構築し始めるのです。私たちも、多極化世界が非常にダイナミックであることを理解しています。」
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。