A-1衆院比例50減なら参政・保守、1議席に、中小政党に不利(日経)
日本維新の会の吉村代表(大阪府知事)は17日、議員定数の削減を自民党との連立の絶対条件にすると明言した。次期衆院選で定数465のおよそ1割にあたる50議席を減らすよう提案した。比例代表の定数減が念頭にある。
維新案で各党の議席がどう変化するかを試算してみた。衆院選の比例代表は全国を11ブロックに分け、人口比に近づくよう「アダムズ方式」という計算手法で各ブロックの定数を決めている。
現行の比例176議席を120議席減らすと各比例区(11ブロック)の定数は2-8減少した。
減は、自民党は17議席、立憲が9、公明が6,維新が5減。衆議院で3議席筒得た参政党と保守党は1議席に沈む。
小選挙区と合わせると自民と立憲は減が1割程度、公明や共産は25%減、
政党が乱立する中で比例代表の定数を削減すれば、幅広い民意をすくい上げにくくなる可能性がある。民主主義の基盤となる選挙制度の変更は、なるべく多い政党の合意を取り付けて進めるべきだとされる。
A-2東京新聞「維新・吉村洋文代表が主張「議員定数削減」…実は「不平等」生む側面も 「連立の絶対条件」合意は未知数」
A-3 読売社説「「身を切る改革」 民主主義のコストを忘れるな」
定数削減は、少数派の声を議会に届きにくくさせる。効率化を至上の目的とするようでは、民主主義の根幹が揺らぎかねない。
B; 毎日:議員定数削減、野党各党が反発 公明「宣戦布告だ」
 自民党と日本維新の会による連立政権を見据えた政策協議で、国会議員の定数削減が議論されていることについて、野党各党が反発している。比例代表の定数削減が念頭にあるとされ、比例代表議席が多い公明党関係者は「完全にうちへの宣戦布告だ。全面戦争になる」と語気を強めた。