この中で今のところ一番人気が無いのが石井一馬(いしいかずま)だ。
誰それ?という方も多いのではないだろうか。
石井は高校時代にネット麻雀東風荘で麻雀を覚え、その後18歳で雀荘デビューしネットでも雀荘でも勝ち続けてきた。大学も麻雀をするために1年で中退、その後プロ雀士になった。
現在最高位戦のAリーグで、今年正月の新鋭プロ戦の1枠をかけた戦いで優勝してこの舞台に上がってきたのだ。
そのときのメンバー…山井弘、ダンプ大橋、小倉孝、石井一馬
この対局、一番印象に残ったのは石井の
2巡目カン4ソウリーチである。
4半荘勝負のまだ1半荘目。
(動画はこちら)
石井は2巡目に4枚目の発をツモると迷わずカン。
そしてリンシャンから六万をツモると、即(9)切りでリーチと行ったのだ。
六七八(12377)35 暗カン發發發發 ドラ北 カンドラ東
17400点持ちのラス目とはいえまだ東場。
役牌カンで役もあり、両面手変わりも十分期待できる巡目(2巡目!)。
普通少しは迷わんか?
にも関わらず、この一連の動作はまるでメッシのドリブルのように一瞬のよどみもなかった。
これが後々効いてくる。
その後、山井から追いかけリーチが入り、両者のアンパイに窮した小倉孝。
追いかけリーチを打った山井はおそらく両面だろう。
そして役牌を暗カンしての2巡目のよどみなしリーチに、ツモり三暗刻などのシャボはあってもチュウジャンパイのカンチャン待ちは考えづらい。
さすがのデジタルの申し子・小倉もリーチ後に1ソウと7ソウが通り他はすべて危険牌ということで長考の末トイツの4ソウで降り打ちとなってしまった。
おまけに裏ドラ表示牌を石井が轟盲牌で「白」に変えたためハネマンになってしまう。
石井のリーチは愚形も十分ある。降り打ちに要注意だ。
そしてこの対局を藤崎と一緒に実況していたのが、勝又である。
勝又も石井の滑らかすぎる愚形リーチは目に焼きついたはずで、この二人は7月26日(土)最強戦新鋭プロ戦の予選で激突する。
麻雀最強戦2014新鋭プロ代表決定戦
【A卓】井出康平 猿川真寿 鈴木達也 滝沢和典
【B卓】石井一馬 勝又健志 小林剛 村上淳
【決勝】A卓・B卓の上位2名
(放送ページはこちら)
石井相手に降り打ちは危険であるが果たしてどんな戦いになることか。