第1回の開催から今年でちょうど四半世紀が経つ麻雀最強戦。麻雀最強戦レポーターの梶やんが、近代麻雀で掲載された過去の名対局やエピソードなどをピックアップし紹介する[不定期連載]

第2回麻雀史上最強戦。決勝卓に座ったのは安藤満プロ・井出洋介プロ・片山まさゆきさん・小島武夫プロの4名。当時は半荘2回のトータル勝負で優勝者が決定していました。決勝1回戦は、予選最終戦の大爆発の余勢を駆って小島プロが大トップ。さらに、2回戦の東場を終えたところで小島プロの点数は41500点。さすがに会場には「勝負あった」という雰囲気が漂っていたそうです。

ところが、ここから井出プロの反撃が始まりました。

南1局に満貫ツモ、さらに親で4連続リーチでアガリを決め3万点近い得点をたたき出し、小島プロのトップを逆転します。井出プロは1戦目2着だっただけに、小島プロとしても安穏としていられない状況となりました。

こうなると一騎打ちの様相を呈してきます。片山さんはもう親が残っておらず、場を荒らさない打ち方に徹し、また安藤プロは明らかに牌運に恵まれておらず、リーチはかかるもののアガりにまで結びつけることができませんでした。

しかし、南3局に事件が起こります。
下は親の安藤プロの配牌です。
六萬九萬一筒二筒二筒四筒六筒七筒一索一索二索七索東發 ドラ一索

そして安藤プロのツモがこれ。
四筒西五索三萬二萬五萬六萬七萬六索一萬九萬五筒

みなさんならどんな最終形になるでしょうか?