梶本「今日は藤田晋さんの麻雀合宿にお邪魔しております。さて、著名人雷神編を制してから3ヶ月、最強戦ファイナルまであと1週間となったわけですが、最近の麻雀の調子はいかがでしょう?」
藤田「最近はちょっと調子が上がってきましたね」
梶本「いっとき成績が良くなかったみたいですね」
藤田「だいぶ悪かったですね。なので、自分のなかでは何とか間に合った感じがしています」
梶本「けっこう麻雀を打ち込んでらっしゃったのですか?」
藤田「打ち込んでいたというよりは色々と勉強していましたね。しばらく麻雀を打っていない間に、麻雀の技術が進化しているじゃないですか。たぶんネット麻雀が普及したためだと思いますけど。その辺を一通り(学んで)頭に入れて打つってことをやっていました」
梶本「でも、藤田さんは仕事もとてもハードじゃないですか。その中でよく時間が取れましたね?」
藤田「実はちょっと仕事に支障をきたすぐらい麻雀にのめり込んでしまいました」
梶本「それはやはり最強戦の著名人大会で優勝したのがきっかけだったんですか?」
藤田「そうですね。このファイナルに照準を合わせて頑張りました。サイバーエージェントの社員も、ぼくが麻雀にガチ過ぎて引き気味だとか」
(藤田さんの別荘の麻雀ルーム)
梶本「でも、おかげでサイバーエージェントさんのほうでも麻雀大会をやるほど盛り上がっているそうじゃないですか」
藤田「はい。来年にやります」
梶本「藤田さんのやっているSNS・755(ななごーごー)でも麻雀の話題がちらほら出ていますね」
藤田「なんかうちの会社のほうでは『麻雀をやっていないとヤバいんじゃないか?』って空気すら漂い始めてますね」
梶本「最強戦のほうでも先日は経営者最強戦も開催されましたが、やはり経営者の方は麻雀が強かったですね。どういうところが他の方と違うんでしょうか?」
藤田「やっぱ叩き上げの人は特に勝負勘が優れていますね。『喰えない』感じ」
梶本「転んでもタダでは起きない。やはりそれは経営する上でも大切な素養なんでしょうね」
藤田「経営と麻雀は似ているところがありますからね。麻雀が強い人が経営ができるかといったら必ずしもそうじゃないでしょうが、できる可能性は高いと思います」
梶本「では、ファイナルD卓ですが。相手は沢崎最強位とルーキー女流プロの井上さん、そして佐々木寿人プロというバラエティに富んだ組み合わせになりました。対戦メンバーの対局はご覧になりました?」
藤田「去年の沢崎さんが優勝した最強戦のDVDは見ました。いや、けっこうビックリしましたよ。ハネマンか何かをテンパっているときにロン牌を止めてオリたシーンを見たので」
梶本「ベテランならではの独特の勘というか打ち回しでしたね」
藤田「あれは真似できないです」
梶本「でも、藤田さんも卓に着いたらその時の感覚で止めたりするんじゃないですか?」
藤田「うーん、どうだろう? 1回勝負だと思ったら前に出ちゃうような気がしますけど。ハネ満手ならね」
梶本「そして同卓にはその1回勝負の鬼・佐々木寿人もいます」
藤田「顔からして強そうですからね」
梶本「寿人はフリー雀荘で勝ちまくって、鳴り物入りでプロ入りしました」
藤田「やっぱ麻雀以外を切り捨ててきたみたいな雰囲気がありますよ」
梶本「まだ直接打ったことはないですよね?」
藤田「そうですね」
梶本「対局の映像はご覧になりました?」
藤田「はい。それは色々な対局を何度も見ました」
梶本「メチャメチャ研究されてますねぇ」
藤田「そうなんですよ。勉強しすぎましたね。本も読んだし。梶本さんの本も読んで」
梶本「ありがとうございます!」
藤田「あと渋川難波さんとか、福地誠さんの本とか。もちろん桜井章一さんの本も読みました。で、家でDVDとかモンドとか見てたら奥さんに『受験生みたいね』と言われてしまいました」
梶本「それは万全の体制で臨みたいという意識からですか?」
藤田「そうです。ファイナルに照準を合わせてましたから」
梶本「D卓を勝って決勝卓に進んだとして、この相手と打ちたいという人はいらっしゃいますか?」
藤田「うーん、やはり強い人と打ちたいですね。村上淳さんとか鈴木たろうさんとか」
梶本「鈴木たろうプロの麻雀も独特ですね。最近は一発勝負の練習もされているみたいですが、やはり頭どりの戦いは普段の打ち方と違うものがありますか?」
藤田「うーん。やはり2位と3位を目指している人がいないという状況で打つのは、普通の麻雀とは違いますね」
梶本「そうですね。いや、それにしても藤田さんが著名人代表決定戦に出場されたこと自体が驚きましたが、ここまで麻雀に熱を入れてくださるとはと思いました。では、ズバリ今度のファイナルで勝つ自信はどれぐらいありますか?」
藤田「まぁ自信と言われましても、相手はもう麻雀プロの方ばかりなので、そんなには無いですが。でも、ぼくもそれなりに準備してきましたし、戦術とか新しい技術とか勉強してきましたけど、結局は自分が経営者として培ってきた勝負勘で勝負するしかないので。これでどこまで頑張れるか、という感じで打ちたいと思います」
梶本「本番では、後でいいお酒が飲めるといいですね」
藤田「ああ、まぁ酒は毎日飲んでいるので(笑)」
梶本「楽しみにしています」
藤田「ありがとうございました」