いよいよ目前に迫ってきた麻雀最強戦ファイナル。出場する選手の方に、直前の意気込みなどを語っていただいた!★全日本プロ代表決定戦優勝から2か月、周囲の反応は?
江崎「やはり凄く変わりましたね。知らない方からも結構話かけられたり、名前を憶えてもらえるようになりました。大会とかでも他団体の方から『優勝おめでとう』とか『最強戦で勝った方ですよね?』と声をかけられたりしました。色んな反響がありましたね。優勝した当日も実感は湧きましたが、そうした反響があるたびにそれが深くなる感じです」
★本番まであと3週間。最近の心境は?
江崎「ドキドキというよりは、『同じように打つしかないかな』と思っています。特別何かをしているわけでもありませんし、今まで通りの打ち方をし、今まで通り麻雀を勉強し続けるしかないですね」
★仕事の傍ら、今はどのぐらい麻雀を打っています?
江崎「これは前も言ったことがあるかもしれませんが、週に1回麻雀の研究会『やじ研』に欠かさず出席し、平日の1~2日はセット麻雀をプロ同士や会社の人たちと打っています。土日は大会に出場したり、競技ルールのセットを打っています。このパターンは特に変わりありません。全日本プロを勝って以降も、『特に強くなった』という実感もないかなと」
★自身の麻雀を分析するとどういう麻雀でしょうか?
江崎「簡単に言うと『打点と守備』の麻雀ですね。どうしようもない手で前に出てくだらない放銃で失点するよりは、中盤以降で打点の見える形になったら押していきたい。もちろん手によりますが、どちらかというと手数より一撃を決める感じですね。特に、最強戦はトップ取りのシステムなのでどこかで一発決めていかないといけない。あるいは親で連荘するかですね」
★理想とするゲーム展開は?
江崎「先行逃げ切りですね。先行スタートしてゲーム回ししながら守備を意識して状況に応じて打ち方を変えるのも結構得意なので。大きく先行した展開に持ち込みたいですね」
★最近、麻雀で心がけていることは何でしょう?
江崎「これも打点ですね。配牌をみたときに満貫が見えるかどうかですね。そこでプランを立てます。ドラが1枚でもあればメンゼンリーチを目指し、ないときはホンイツや他の手役を狙います。そこでどういう進め方をするかを決め、場合によっては安全牌を持ちながらということも意識します」
★相手についてのイメージは?「近藤誠一・魚谷侑末・片山まさゆき」
江崎「まず近藤誠一さんですね。最高位決定戦を見ていたのですが、勝負強さが半端ないですね。トップを取った半荘がやたら点数を持っているんですよ。7万点とか。最高位戦ルール(3万点持ち・オカなし)なのに、『何でこの人こんなに点数を持ってるんだろう?』と思いました。1つ1つのアガリも大きいですよね。親番での粘りもあるし、でも失点も少ないし。周りのメンバーも強い人なのに、これは凄いなぁと。雀風は自分に近いところもありますが、近藤さんはさらに押しが強いと思います。私ならオリそうな場面でも、押してアガったり、あるいはテンパイしたり。その技術は私より全然上の方だなと思いました。一番の強敵です」
江崎「次が魚谷さん」
江崎「女流の中では最強かもしれませんね。周りの話を聞くと、デジタル派というか理論派ですね。最近、以前の麻雀の動画を見ているのですが、魚谷さんも強い部分が多いですよね。女流だからといって油断はできないし、普通に強敵だと思って対応したいと思います」
江崎「片山さんは麻雀のマンガ家として尊敬しています。打ち手としての片山さんはオーソドックスでバランス型ですよね。何でもできるという印象があります」
★優勝したら賞金を何に使いたいか?
江崎「研究会のみんなに報告して祝勝会をやりたいですね。あ、余りますかね、さすがに。それは特に決めていません。まぁ、今はとにかく勝つことだけを考えたいですね」