IN MY DREAM~これから親になるために。『頼まれなくたって、生きてやる!』~
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IN MY DREAM~これから親になるために。『頼まれなくたって、生きてやる!』~

2014-07-26 04:12
    今回は『ブレンパワード』という作品に触れていきます。簡単にです。
    作品のもつ性質上、かなり人によって解釈が変わると思われます。
    ですので、あまり確信は突かず、ちょっと呟き程度に書いてみようと思います。
    解釈の違いなどはご容赦くださいませ。

    いきなり。(動画をお借りしました。問題があれば削除いたします。)

    どうも。まみやんこと麻実也です。

    初めて観たのが10年前。そしてもう年齢的にギリギリの今。
    このアニメを再度見る機会に恵まれました。


    その名も『ブレンパワード』

    一応ロボットアニメ…です。
    でも個人的には『ロボットアニメではない』と思ってます。(←ここがかなり重要です)

    人が生きて、自然と接し、親子とは…、家族とは。優しさ、憎しみなどの様々な愛情。故郷、集団の中での生き方。人の人生では様々なことに直面しますが、色んな繋がり、もしくはその先の愛情と密接に関わってくのではないかと思います。
    この作品ではどうもその辺が描かれているような気がしてるのです。(これだって明言はされていないので、あくまで個人的な視点での話です。)

    そして、主人公と共にこの物語に密接に関わっていく…友達、仲間、道具、ペット、子供、相棒。どんな言葉を以ってしても表現できない「一応の主役ロボット」である『ブレンパワード』。一応の、と付けたのは便宜上分かりやすいからとも言えますけども、観れば多くの人が『ブレンパワードはロボットじゃない』と言うのではないでしょうか。設定的には生物と機械のようなものが入り混じった感じです。(これはちょっとした他作品へのアンチテーゼの意味もあると思います。)

    そこにあるテーマと、今までのようにドラマの上にロボットが戦う…というわけでなく、人や時としてその立場が変わる『ブレンパワード』という生体…などの事から『ロボットアニメではなく、他に何かやりたいことがあるんじゃないの?』って言う作品だと思ってます。
    少なくともロボットアニメとして観ると失敗するかと…。何かやりたいことがあるんじゃないの?は劇中のセリフですが、この作品の「何か」とは人によって受け取り方が違うと思いますので、あえてこの表現です。


    ゲームで知った方も多いでしょうこの作品。
    ・スーパーロボット大戦シリーズ
    ・アナザーセンチュリーズエピソードシリーズなど
    自分はアナザーセンチュリーズエピソード初代でこの作品を知ったクチです。
    ゲームで知ったにわかではありますが、今ではDVD-BOXもしっかり買いましたとも。

    総監督は富野由悠季監督。
    機動戦士ガンダム作った人ってバッサリ言っちゃった方が知らない人にも通じますね。
    少しややこしいですが、富野さんが監督したガンダム作品って意外と多くないです。他の人が作ってることも結構多いです。色んなガンダムありますが、彼の作ったシリーズが何だかんだ一番好きです。ガンダムシリーズで限定すればダントツで∀ガンダムが好きですなぁ( ^ω^)
    この方の作品が私はとても好きなので、語り出すと止まらなくなるので、あまり深くは書きませんw

    まぁそれはさておき。

    この『ブレンパワード』という作品。
    ニコニコなどでいつも話題になるのが、
    ・OP映像が裸のお姉さんたちが飛び回る
    ・OP曲「IN MY DREAM」のキーが高すぎる。しかも後半さらにキーがあがる。
    ・パッと見OPの映像がエロいと言う人も多いが、実はEDの方が割と。

    確かにOPで裸のお姉さんたちがいっぱい出てくるので、ちょっと最初は恥ずかしいですけど、不思議とエロくはなく、生命的な何かを感じます。オーガニック的な何かです。

    あと、視聴したりゲームなどで少しかじると…
    ・第一話から見るも設定や用語の説明がハッキリとされず、時々さらっと説明っぽい台詞が出てきて、そこから設定・状況を読み取らなければならないので、視聴に耐えきれず挫折する。
    ・キャラクターの独特のセリフの言い回し。(富野節と呼ばれるそうです)一般的な映像作品と比較すると、かなり異質に感じるでしょう。

    その他色々ありますが、結構入り口でザッと視聴者を篩いにかけていく作品だと思います。
    当時まだ20歳にならないころに視聴しましたが、大学の同期と後輩と一緒に観た結果、自分以外全員脱落。
    彼らが言うには『世界観、設定がちょっとわからない。』『台詞の意味がわからない』
    こんな感じでした。
    まぁ私自身も、追いついていくのがやっと…という状態で、中盤くらいまでは辛かった。

    多分、『ロボットアニメ』として見始めることが一般的でしょうが、ロボットアニメとして観ると数話も持たないうちにつまらなく感じるのではないでしょうか。

    それでも戦闘シーンも必要なんですよ。ブレンやグランチャー(所謂敵役。しかし悪ではなくある種ブレンと同じ性質)はただの戦闘するための兵器とかじゃないってことのために。あと登場人物の口喧嘩の場としてw実際、この口喧嘩のようにも思える台詞の一つ一つがかなり重いです。それぞれのセリフに凄く大きな意味があって、無駄な台詞がないって思えるくらい強烈です。ですので、戦闘シーンも見た目は地味ですけど、不思議と見入ってたりすることも。戦闘シーンなんてオマケです。いや嘘です。凄く動かず、ロボットアニメとしてはちょっとダメかもしれません。ですけど、菅野ようこの音楽と富野監督の他では発想すら出来ない演出、登場人物の「気迫のぶつけ合い」、声優さんの演技(舞台出身の方々も多くメインを張ってらっしゃいました。主人公、ヒロイン、主人公の友人など。後にかなりの活躍をしてる方もいらっしゃいます。)冷静に見るとシンプルな戦闘シーンですけど、最低限のなかでキャラたちが感情のぶつけ合いをしてるところは一言一言が心に刺さります…。

    ブレンはゴシゴシとブラシとかで擦ってやると喜んだりします。
    怖いことが起こると身体を震わして怯える事もあります。
    この子たちは口で喋ることは出来ませんし、一応簡単なメッセージこそ表示させることは出来ますが、基本的には、感じ取ってやろうとすることで意思の疎通をせざるを得ません。この辺は少しペットの様な愛着感もあります。
    表情こそ出せないものの不満の意志を表したり、敵意をだしたり、逆に人間に対して優しくしたり、甘えたり、子供に対しては遊んであげたり。
    個人的にカッコいいというよりカワイイですねw

    そういう生物的な物を通して主人公たちの物語を描いていくには、普通のロボットアニメには無い存在として本当に必要不可欠であると思います。

    で、この作品、個人的には「他者とのつながり」ってものを凄く大切に描いてると思います。
    恋愛とか友情とか簡単なものではなく。

    その中でも強烈に突きつけられるのが「家族」というものについてでしょうか。

    こう言ってしまうと良くはないかもしれませんが、まともに機能してる家族って今どのくらいあるんでしょうね。色んな人に会って話を聞くと、結構家庭環境が複雑だったり、子供が必死で生きている状況のものまであります。
    この作品は1998年の物ですが、雰囲気的には家族の絆ってどんどん無くなってるような気がします。クレヨンしんちゃんみたいな家庭が築ければ幸せですよね。

    ブレンパワードの登場人物は子供と大人。そりゃあもう小さな子供からお婆ちゃんまで幅広い主要キャラがいます。しかし見事に家庭に問題を抱えてる、事情があるキャラが多いです。
    でも現代では珍しくもないかもしれないですが…。
    特に主役は少年、少女ですが、自分の産まれてきた環境、親との関係などかなり悲しい物が多いです。これでもかというくらい生々しいです。生々しいってのはギャグみたいなレベルまで行ってないリアルさって意味で。
    親がそうなら、子はそうするしかない…って展開がかなり多いです。
    反抗して見せたり、それでも親子として断ち切れないものがあったり、兄妹がお互いで頼れなくなった親に対してどう接していくか、愛情を注いでいたつもりの母親と、注がれていなかったと叫ぶ子。兄妹を守るために必死で抗ってきた姉。望まれずに出産されたと生きている子など。母親をしているつもりが、いつまでも女をやっていたり、才能でしか物を見ることが出来ない親。ホントに家族ってものは何なんだって突きつけられます。

    この作品、文章で説明しようとしたら、とんでもないほどの文才が必要になると思いますし、どうしても主観でしか語れなくなってしまうので、細かいストーリーや登場人物などの話は省きますが、
    これから子を産み、『女』『男』から『お母さん』『お父さん』になる、なった方には是非一度見てもらいたいと思うんですよね。家族とはどうあるべきか。『お母さん』は当然女性ですけど、お母さんを出来ずに『女』でありつづけてしまったら。男がお父さんをすることをせず家族を守ることを怠ったら。ちょっとジェンダー(社会的な男女の差)的な論点で言えば、問題になりやすい言い方かもしれませんが、もっと家族という観点でみた場合の話。

    子が親に対して信頼が無くなった時、例えそこに両者の情が残っていても、子は親の否定だけでなく、自分自身がそんな親の元に生まれてしまった自分を否定したくなってしまうのかもしれません。
    愛情があればこその憎さ。しかし、この憎さに親が応えずとりあえずの情でしかなかったとき、子供は自分の存在を否定すると思います。
    また子から親に対して「勝手に思ってるだけの思いなど、子供に通じるわけがないだろう!!」と子が持つならではの台詞も飛び出します。これには多分に勢いも感じられますね…。


    自分は残念ながらまだ子供はいませんが…。
    少なくとも10年経ってから見返した時ではまるで違う感想が出てきました。
    具体的な感想も敢えて省きます。ただ、個人的に、家族、母と子について考えるきっかけになるのではないかなって思ってます。

    ブレンパワードの台詞は本当に胸をつかれる台詞が多いです。
    これを名言…と言ってしまっては賛美してるようで嫌なので、名言とはいいませんが、代表的なものだと、以下のようなものがあります。
    はじめに断っておきますが、これらは登場人物のその時々の語りであり、それが作品で言いたいこととは限りませんし、『登場人物の曲解』『登場人物の虚勢』などなど。台詞で言っていることが正しいというわけではないということをご承知ください。

    「母親ごっこは止めろぉっ!」

    「こういう下等なオスしかいない地球が、ほとほと嫌なのよ…」(母である事を忘れた母の台詞)

    男「おれの子を産んで欲しいんだよ」⇒女「妊娠させてくれなければ…!」(命を顧みず戦闘に出る恋人に対して)

    「本当の覚悟ができていれば親殺しだってできる!キレてやるんじゃない、逆上しなくたって正義の確信があり、信念を通そうという確固たるものがあればできるもんだ!」

    少女「人間の女達が母になる事をしなくなった。それで子供達は奈落に落ちる。」

    少年(主人公)「そう。それもあるかもな。女が母になる事をやめて、男もそれを許したんだ」

    少女「戦争が無くなって、自由過ぎて、男も女も自分達の欲望だけに目を向けてしまったのよ」

    主人公「生存競争を自分に向けたらエゴだけが育ったんだ」

    「男を一度も愛せなかった女が偉そうに母親面するんじゃない!!」

    「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も僕はずっと…待ってた!」「クリスマスプレゼントだろう!」「カードもだ。ママンのクリスマス休暇だって待ってた。あんたはクリスマスプレゼントの代わりにそのピストルの弾を息子にくれるのか!?」
    (ニコ動でも結構有名な台詞。台詞だけ書くとどうしても変にネタみたいにとられてしまうのが残念。ここだけに限らず話の前後内容を知っていると、とても笑って見れる場面ではないです…)

    「私は誰にも愛されていなかった。そうよ、生まれる前からずっと」


    なんかここまで色々台詞をあげてきましたけども、あんま意味ないですね。だって、話が繋がってなきゃ、所詮文章でしかないですもんね…。ってことで、これらの文章は作品のなかで通した台詞として初めて意味と心みたいなものを生むと思います。まぁ私が駄文ってのが大きいんでしょうが…。
    これは是非一度通してみていただきたいなと…。

    主人公もライバルもそれぞれ、親。特に母親に対してコンプレックスがあるように思えます。
    これはよく世間一般に使われる『嘲笑の対象であるマザコン』ではなく、もっと生物学的に『本能で求めるお母さんに対して』って感じ…でしょうか。
    本当言葉では上手く表現できぬ…。

    ブレンパワードには「オーガニック」という単語がよく使われます。生命力とか自然の持つ力とか。そういった物が強く作品の中に根強いているだけに、さらりと言葉で表現するのが難しいんですよ…。
    親子に問題があるっていったって、あからさまに100%クズに描かれているわけでもなく、間違っているかもしれないけれど、愛情を感じさせるシーンもあるんですよ。親から子へ。子から親へ。兄妹に対して。

    これから親になるかたには本当に見てほしいって感じます。
    確かに入口からかなり入りづらいですし、一応カテゴライズは「ロボットアニメ」ですし。
    かなり抵抗はあるんじゃないかとは思われますが、入口を抜けると登場人物たちの台詞に胸を打たれ、家族って何なんだろう、優しいってことは良いことだな…って思ってるうちに、ラストまで行ってしまう中で、ふっと何故か泣いてしまっている。そんな作品です。
    この作品。勿論、親がすべて悪いとは言ってません。そんなことちっとも言ってません。
    親だって人間です。間違いもします。世間一般から見て逸脱して酷い親と思えるかもしれません。それでも子供はしっかりと自立して人を好きになって生きていく。
    生半可なもんじゃありません。子育てを失敗した、なんて簡単に済ませて終わるもんじゃないですし、相当な負担が子供にはかかるでしょうし。
    でも親がどうしようと子供は必死に生きていくことが大事かなって思ったりも。
    簡単な事じゃないのは十二分に分かってます。自殺や殺人事件。子による事件も増えています。
    それでも子供は親がたとえ道を外しても強く、誰にも頼まれず自分で生きて、居場所を見つけ、好きな女性や男性と会い、子供は成長していく。
    親が駄目だからって子供があきらめちゃいけないし、そうだからと親が子供から離れられないんじゃそれはそれで…ってなるでしょうし。
    子供に対しても、こうして誰にも頼まれず自分で生きて行け。というメッセージがあるように思えます。

    ですから、だからこそ、この作品はこれから親になるだろう世代、なった人たちへ是非2度観てほしいと思いますw
    (正直、1周しただけだと話の何回さも手伝って、理解するのが大変ですし、登場人物の心理についていくのも大変です。二周目こそ本番ですwこうすることで、その登場人物の本当に伝えたかった親へ、子へ向けた台詞の一旦が見えてきたりします。)


    毎度毎度、暑苦しく語ってますねw
    でも、このブレンパワードという作品は、本当に親になる世代の人たちこそ観てほしいなって思うんですよね。
    その中には今まで家庭的に上手く行ってない中で育ってきた方も多いと思います。それは主人公たち子の世代の心理に共感できますし、だからと言って親を攻め立てるわけではなく、親になることの責任と難しさ、子を育てることの喜びと、子供の成長を見守るってことを考えられるんじゃないかと思います。


    既に観た方、これから観て感想を持った方、多くの方と語り合いたいなとか思ったりw
    色んな受け取り方が出来るからこそ。
    視聴された方は是非感想などお聞かせくださいw

    このような駄文で、かつアニメの具体的な内容にさっぱり触れていない面白くもない文章をここまで読んでいただいた方々に感謝を申し上げます。ありがとうございます!

    最後に。

    この作品は、ちょうど同時期に流行っていたアニメ2作品に対してのアンチテーゼも兼ねていたりします。
    それはキャッチコピーにあります。
    (この2作品は実は私は殆ど観てませんので、その辺で聴いた意見など合わさってます。気を害するなどする場合もありますがご容赦ください。よければ↓へ)





    エヴァンゲリオン→
    少し破滅的な展開でが強く描写されていたようにも感じます。「甘き死よ、来たれ」という曲もありますし…

    スタジオジブリの「もののけ姫」→
    キャッチコピーは「生きろ。」ほのぼののジブリとしては生生しい描写も多かったので話題を呼びました。『生』がテーマですかね。

    それらに対して、思いっきり「アンチテーゼですよ」と大きく出たブレンパワードのキャッチコピー。それは




    「頼まれなくたって、        生きてやる!」





    知名度は3作品の中で一番しt…でも私は大好きですw

    どんな過酷な状況であっても、誰にも頼まれなくたって、生きてやりましょうよ!
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