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3/22(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League 第9節(予選最終節)の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
現在の成績はこちら↓
予選最終節である今節終了時、上位4チームが決勝進出となる。
【1回戦:達也、6p単騎で圧巻の8000オール】
トータルポイント的には、蔵と大崎の争いに注目が集まる。
先に抜け出したのは蔵。大崎のオヤ番でハネマンをツモり、一気にトップに躍り出る。
しかし、蔵の前に立ちはだかったのは達也。
決勝当確の「チームファンタジスタ」達也は、他チームと違って自由に打てる。
決勝進出に向け、この「チームファンタジスタ」の動きがカギになってくるだろう。
ここでも、南家達也が8sを両面チーしてテンパイを入れると、金が2sを掴んで8000。
トップ目の蔵に並んで、達也が南場のオヤ番を迎えた。
ドラを引いてチートイツイーシャンテンになった達也。
ここからチートイツに決める打5pとする。
多く切れている4pの隣である5pのほうが、6pよりもヤマに残っていそうに見えるのだが、6pを残す辺りが達也独特のトイツ感覚。
そして、終盤に3sを引いてテンパイすると、6sを切って6p単騎のダマテンに構え、1巡回してツモ切りリーチといった。
結果は、大崎の追いかけリーチを振り切り、圧巻の8000オール。
決勝進出争いを演じる3者からすれば、「やめてくれ」という悲鳴が聞こえてきそうなアガリである。
それでも、下を向いているわけにはいかない。
オーラス、2着浮上を目指す大崎は、ここから南のトイツ落とし。
このままリーチしても、ツモか直撃に成功し、かつウラドラが必要になる。ならば、いったんテンパイを外し、ピンフやイッツーを狙う懐の深い1打を放った。
すると、目論見通り雀頭が9sに振り替わってリーチ。
今度は、直撃かツモ、または脇からでもウラ1条件が残る。
もう後がない金も当然追いかける。
しかし、アガリ牌が両者の手に渡ることはなく、流局。
この結果、「きむきよにゃん」はほぼ3連勝条件となってしまった。
なんとか2着に残った蔵の属する「クラッシャーズ」は、決勝進出圏内に踏みとどまり、依然として有利な位置で戦うこととなった。
【2回戦:冨本、接戦を制し、一歩抜け出す】
2回戦では、現在ボーダーラインの「魔鳳炒飯」冨本が、接戦のオーラスを制し、トップ。
チームポイントを200近くまで伸ばし、有利な位置に駆け上がった。
【3回戦:蔵vs新津、最終戦を見据えた戦いの行方は!?】
3回戦、チームポイントで並ぶ蔵と新津の着順争いに注目が集まる。
オーラスをトップ目で迎えた蔵が、4pを引いて手を止める。
ソウズを払うピンフ手順もあるが、仕掛けられることを優先して打1pとした。
すると、次巡に新津から1p4p7pのオヤリーチがかかった。
このオヤリーチに対し、安牌がないこともあり、前巡に8sを押していた蔵。テンパイとなる6pを引く。
長考の末、蔵は2pを打ち抜き、直後にツモアガリ。
最終戦を迎えるにあたり、大きなトップを勝ち取った。
「クラッシャーズ」は最終戦、ラスを引かなければほぼ通過。
逆に、3回戦でラスを引いた新津の属する「チーム137歳」は、最終戦トップで、かつ別卓の結果待ちという厳しい条件となってしまった。
【4回戦:最終戦、追う茅森・矢島!木原は逃げ切れるか!?】
木原は、別卓の「チーム137歳」にまくられなければいいので、小さな3着までは許容範囲か。
矢島と茅森は、木原を3着かラスにして、大きなトップが必要となる。
渋川は、1万点持ち程度の大きくないラスであれば許容範囲であるため、オリ主体の戦い方になっていく。
そんな条件に向け、矢島が魅せる。
白をポンしている矢島は、ここから3pをノータイムでツモ切った。
すると、發が重なった後に中ポンでテンパイ。見事、高目大三元、安目の北でも倍満の手牌に仕上げた。
これに対し、オヤ番を続けるしかない茅森もリーチで応戦する。
しかし、ここを制したのは木原。
すでにテンパイしていた木原が8sをツモって2軒テンパイをかわした。
矢島・茅森はがっくり。
それでも、追う2者は、南場でもきっちり手を作って押していく。
まずは茅森がリーチ。
続いて、矢島も追いかけた。
矢島・茅森のツモる手にも力が入る。
そして、茅森がツモった牌は・・・
なんと、先にテンパイを入れていた木原のアタリ牌、發。
2度目の矢島・茅森2軒テンパイをかわす大きなアガリで、木原がオーラスのオヤ番を迎えた。
他家3者の条件を考慮すれば、かなり引き気味になるとの想定の下、木原は打点が伴っていたこともあり、まっすぐ手を進める。
すると、終盤にテンパイを果たし、矢島との2人テンパイで同点2着に浮上して最終戦を終えた。
このテンパイがドラマを生む。
なんと別卓で「チーム137歳」がトップを取っており、終わってみれば木原の属する「おじまご」とたったの2.4ポイント差!
つまり、オーラスで木原がテンパイできていないと、敗退となっていたのである。
あまりに大きなテンパイ料であった。
全9節にわたる長い予選も終了し、上位4チームでの決勝を残すのみとなった。
決勝戦は、4/12(水)13:00よりFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!
ぜひお見逃しなく!
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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