BUILT TO DESTROY (限りない戦い)
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BUILT TO DESTROY (限りない戦い)

2014-12-01 14:25
  • 2

前回書いたようにまさかのリハーサル・ギグでの珍事件を起こし
本番直前にバックレてしまったグラハム。
しかし、レディング・フェスティバルのブッキングを今更キャンセルできない為、
あろうことか解雇したはずのゲイリーを呼び戻してツアーを続行しました。
今回はその後に制作されたアルバムを紹介したいと思います。

Michael Schenker Group / BUILT TO DESTROY




購入場所:地元のBook Off

購入金額:500円

グラハム・ボネットに代わりバンドにゲイリー・バーデンが
電撃復帰して制作されたM.S.G.の通算4枚目のアルバムです。

今作の収録内容は以下の通り。赤字はニコニコに動画有り

1.Rock My Nights Away
2.I'm Gonna Make You Mine (Vo:デレク・セント・ホルムズ)
3.The Dogs Of War
4.Systems Failing
5.Captain Nemo
6.Still Love That Little Devil
7.Red Sky
8.Time Waits (For No One)
9.Walk the Stage(アメリカ盤の曲名はRock Will Never Die)

Rock Will Never DieのUK MixのPV


さてこのアルバムですが、実はWHITESNAKEのSlide It In同様に
イギリス・日本盤とアメリカ盤の2種類のアルバムが存在します。
(日本盤も2ndプレス以降はアメリカ盤に統一)
しかも、Slideが一部の曲のリミックスと音の差し替え程度だったのに対し、
こちらは全面的にリミックスされ、リードVoと曲名も変更とかなり差異があります。
因みにアメリカ盤は曲順も全部異なり以下のようになっています。

1.I'm Gonna Make You Mine
2.Time Waits (For No One)
3.Systems Failing
4.Rock Will Never Die
5.Red Sky
6.Rock My Nights Away
7.Captain Nemo
8.The Dogs Of War
9.Still Love That Little Devil (Voがデレク・セント・ホルムズに変更)

(2009年再発のCDにはUK Mixを基準にUS Remixも全曲収録されてます)

Rock Will Never DieのUS RemixのPV

どうしてこんな事になってしまったのでしょうか?
私の持っている日本盤のライナーノーツには要約すると以下のような事が記されています。

・アルバム完成後、マイケルは新たなマネージメント先を「神話」のアメリカでの
マネージメント担当をしてた「レーバー&クレプス・マネージメント」と契約する。

・しかし、条件として「アルバムのミックスし直し」「サイド・ギターの強制加入」
提示しマイケルは了承、サイド・ギターリストの方はマネージメントの『推薦』により、

レーバー&クレプス所属のデレク・セント・ホルムズが加入し再ミックスが行われた。

しかし、このデレクはテッド・ニュージェント・バンドや自身のソロ活動の際には

            リード・ヴォーカル

として活動しており、リズムギター単体での活動は皆無な人です。
つまり、マネージメント側は暗に

  ゲイリーを解雇してデレクをヴォーカルに据えろ!

と脅しをかけてきたのでした。
その証拠にUK Verで元々Voを担当してたI'm Gonna Make You Mineに加えて
アメリカ盤ではわざわざゲイリーのVoを差し替えてまでStill Love That Little Devilの
Voを担当させています。
(ゲイリーが涙目すぎる…)

しかし、そんなマネージメントとの思惑とは裏腹にドラッグ中毒のマイケルとの
活動に嫌気が差したのかデレクは全英ツアー終了後に脱退してしまいます。
当然残ったのはVo不在の窮地を救ったのにも関わらず、Voを差し替えられるという
酷い仕打ちを受けたゲイリーとM.S.G.開始以来初となる全米チャート100位以下の
惨敗に終わり文字通りムシャクシャしてたマイケルがツアー中についに衝突…!
ゲイリーまでもが脱退してしまいます…

こうして、83年の悪夢のツアーを最後にM.S.G.の活動は休止…

と、そうは問屋が卸さず、
更なる悪夢が待ち受けていました…


この事は次回書きたいと思います(笑)

LiveでのRed Sky


さて、かなり話が長くなりましたがまあここまで見事に散々たる状況下に陥っていた
マイケルにも関わらず、

       アルバムの出来は非常にイイのです!

伊藤政則辺りが言ってたと記憶しているのですが
「マイケルは私生活が不幸になればなるほど作品のクオリティーが向上する人間だ」
という評価が納得できる出来栄えです。
ゲイリーが復帰した事もあり、歌メロの出来は言わずもがなですが
リミックスのお陰で音もギターが強めになり同じ曲でも印象はかなり異なり
Rock My Nights Awayとかは力強いギターで始まる名曲です。
マネージメントから無理やり加入させられたデレクのVoも悪くありません。
(ゲイリーの作曲した曲をそこそこVoが上手い他人が歌うといい曲になるのが分かります)
作風も「神話」の時とは異なり意図してマイケルが「ポップな曲」を
作ろうとしているのが伺えます(でもギターは相変わらずの泣きなのが面白い)
また5のインスト曲は1stの「Into The Arena」と並ぶマイケル・ギターインストの
代表曲ですので聴かれた事のない方は1度視聴をお勧めします。

Captain Nemo

次回はM.S.G.前期最終章にして「真夏の夜の悪夢」もしくは「レイ・ケネディの悪夢」と
呼ばれている1984年のスーパーロック'84について書きたいと思います…
思えばデレクと言い、ケネディと言い、別にVoとしての力量は悪くないですが
マイケルと組んだばかりに(特にケネディは)予期せぬ罵声と汚名の不名誉を被る羽目になり、
不運と言えば不運極まりないVoですね~


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Rock My Nights Away な!MSGの中でも、特にテンションあがる曲の1つだね!
68ヶ月前
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でゅら~さん、引きけてのコメントありがとうございます。
このアルバムも出来自体は本当に優秀なアルバムであると思っています。
個人的にはCaptain NemoとRock My Nights Awayは神話や神の収録作品と
引けを取らない傑作曲だと思っています。
それだけに肝心のアメリカでヒットしなかった事だけで「失敗作」の
烙印を押されているのは非常に不愉快ですらありますね。
68ヶ月前
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