KISS AND MAKE-UP
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KISS AND MAKE-UP

2014-11-26 17:06
  • 2

さて、11月に紹介すると言っておきながらすっかり忘れていた本を紹介したいと思います。

ジーン・シモンズ / KISS AND MAKE-UP



購入場所:御茶ノ水

購入金額:1000円

KISSのヴォーカル兼ベースギターでありポール・スタンレーと並ぶ
創設メンバーであるジーン・シモンズの自伝です。
KISSのオリジナルメンバー4人の中で最も早く自伝を出版しており、
内容も2001年の(エース・ピーターとの)お別れツアーの最中に
オーストラリアツアーへの不参加を表明したピーターを解雇して
エリック・シンガーを迎えて日本ツアーを終えた所で終わっています。

本人もかなり本腰を入れて取り組んだらしく、ポールの自伝と比べても写真の多さや
レコーディングやツアーの裏話やメンバーのギャラ、契約条項にまで細かく言及しており
ポールが「自分の人生を総括した自伝」だとすれば、ジーンの場合は
「自分の過去を含めたKISSの公式ヒストリー本」の様な内容です。

幼少時代のイスラエルでの生活からアメリカに移住しポールとKISSを結成するまでの
話は初体験の話も含めてポールとは対照的にそこそこ裕福な生活ぶりが伺えます
それ以降の大筋&代表的な話はポールと重なる所が多いですが、
ポールが散々に非難した80年代のジーンの俳優活動に関しては
「かなり美化して」書いていたりする等、所々で両者の考え方の違いが見受けられます。
また、KISSがブレイクするまでの逸話に関してもポールとは異なる逸話や裏話を
数多く取り上げている事もあり、両方手に入れても決して損はしないと思います。

そして、ジーンの自伝の最大の特徴として

          女、女、女、
         俺様凄いカネ
       他のメンバーはいかにバカか

の順番で埋め尽くされている事です。

詳細は読んでいただいてからのお楽しみにしておきますが、
有名人だけでもシェール、ダイアナ・ロス、現夫人のシャノンを始め日本人では
京マチ子まで登場し、無名の女性に至っては所々お構いなしに登場しては
「ヤった、凄かった、最高だった」の一言に尽きます(笑)
その一方でシャノン夫人との間にニコラスとソフィーが出来た途端、

ソフィア「だでぃ…」

ジーン「(クレジットカードを全て取り出して)
これもこれもこれもやるよ!
だからもっと『ダディ』って言ってくれ!」

見事なまでに親バカぶりを見せたりする等、憎めない部分もありますw
(因みにこの時ジーンは結婚を「慰謝料をふんだくろうとする人間と嘘の誓いをする」して
軽蔑してましたが、その後価値観を改めて2011年にシャノンと正式に結婚しています)

俺様が如何に凄いか自慢も読んでからのお楽しみ(?)と言う事にしといて
最後のKISSのメンバーへの評価は同一人物とは思えないほど冷静でシビアであり、
脱退前もさる事ながら特に再結成後のエースとピーターに対しての辛辣な言葉が
並んでおり、ポールはあくまで「バンドの一員」としてあるまじき行動を繰り返す
2人にブチギレていましたが、ジーンの場合は「ビジネス上関係のある従業員」として
2人を上から目線で批判しているのが特徴的です。

例えば

「もしエースとピーターがKISSで働く唯一の方法は
雇用契約を結ぶことだ。
パートナーになる気はさらさらない。」

「雇用者(ジーン)はいつ何時においても業務を終了させる権利を持つ。
非雇用者(エース・ピーター)は決められた時間に必ず職務遂行現場(ライブ)に出頭すること」

「エースとピーターとは5年契約にしておいた。
5年間が俺とポールにとっては
(エースとピーターといる)
精神的限界だろうと思えた。後どれくらい持つか検討もつかなかった」


等、ジーンにとって2人は

  「契約を守らない雇われクレーマーメンバー」

とよく言えばビジネスライク、悪く言えば冷たく、シビアに扱ってます
しかし、よくよく読んでみるとポールの自伝の時も書きましたが
ピーターは単なるヤク中のアホぐらいの扱いなのに対してエースには
事細かな話をネチネチと取り上げ「心も財布もボロ雑巾」と非難するなどもっと辛辣す。
そこにはジーンが嫌う酒とドラッグ中毒とそれに起因する奇行の数々に加えて
ホロコーストから生き延びた母親を持つジーンに対し「ナチスのコスプレ」をして現れたり、大の女好きであるジーンの目の前で男とキスして体をまさぐり合うバイのエースと
性格面を含めて人間的な部分で彼と合わないのが原因ではないかと思います。
(ちなみに彼の名誉の為に言っておきますが、私も読んだ当初は幾ら何でも酷すぎだろうと
思っていましたがポールの自伝も含め、一部だけ翻訳して読んだピーターの自伝はこれ以上に
ボロクソ・クソミソに書いてあるのでこれでもジーンは大多数のファンの人が読む事を
慮ってかなり2人を庇って書いたのが分かります)

2018年追記
こんなにまで非難していたジーンですが、2014年のロックの殿堂入り後からは徐々に軟化し始めて2017年のチャリティーライブで15年ぶりに共演すると、ジーンの音楽生活50周年を記念した豪華BOXの手渡しイベントに何と3回もゲストで登場したり、ジーンのソロバンドのオーストラリアでのツアーでは前座を務めるなど近年まれにみる良好な関係となっています。

2017年の共演時の様子 

正直な話2001年で本が終わってしまっている為、その後の10年の事が書いておらず
それ以降の彼の活動や発言はインタビューなどで補う他ありませんが、
上記の結婚の考え方も含めて大夫変わってきてもいるのでその後の10年間を
加筆修正する形で出して欲しいな~と思わせる本でした。


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>結婚を「慰謝料をふんだくろうとする人間と嘘の誓いをする」と軽蔑

なんだ。ジーンはおれらのハシリだったのかw
68ヶ月前
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でゅら~さん、コメントありがとうございます。
ジーンがそういう考え方を長年持っていた背景には
彼自身が金銭関係にシビアで自分に擦り寄ってくる
数多くのそういった女性を知ってるが故の女性不信が
あると思います。そんなジーンも2011年に考えを改めて
結婚をしたのには驚きましたw
68ヶ月前
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