MONSTERS OF ROCK IN GERMANY 1984 VOL.1
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MONSTERS OF ROCK IN GERMANY 1984 VOL.1

2016-06-10 21:59
  • 2
もうすぐ夏、夏フェスの時期がやって来ますね~
さて、少し前にRAINBOWの「モンスターズ・オブ・ロック」を紹介しましたが
本来であればロックフェスとあれば様々なアーティストたちを一挙に見る事が
出来るのが醍醐味の一つでもあります。
そんな訳で今回は「ロックフェス」の全容を収録した一枚を紹介したいと思います。

Various Artist / MONSTERS OF ROCK IN GERMANY 1984 VOL.1


購入場所:新宿

購入金額:4500円

1984年8月1日にドイツ・カールスルーエのワイルドパークスタジアムで行われた
「モンスターズ・オブ・ロック・ツアー1984」ドイツ公演をAUD録音で収録した物です。
「Vol.1」とある様にこの公演に出演したアーティスト全てを収録できず、
Vol.1には
  • Ozzy Osbourne
  • DIO
  • Gary Moore
  • Accept
  • Mötley Crüe (オープニング・アクト)
Vol.2には

  • AC/DC (ヘッドライナー)
  • VAN HALEN (セミ)
が収録されています。

音質に関しては野外コンサートでのAUD録音であるのに加えて
音像が右に偏っているきらいな部分がありますが、
ステージからの距離もそれほど離れていない距離から録音されている為、
聴いてて耳が疲れるといったほどではありません。

1980年の第1回が商業的に大成功したのをきっかけにドニントンでは
毎年開かれる様になった「モンスターズ・オブ・ロック」ですが、
1983年からは北欧を中心に「ツアー」を行うまでに発展していました。
1984年は今アクセル・ローズがVoを務めている事で話題のAC/DCをヘッドライナー、
2015年末を以て「活動停止」したMötley Crüeをオープニング・アクトで固定し、

各地毎で出演するアーティストが異なるシステムが採られていました。

本作の収録内容は以下の通り。

Disc 1 : Mötley Crüe
1. Bastard
2. Knock 'Em Dead, Kid
3. Shout At The Devil
4. 10 Seconds To Love

5. Piece Of Your Action
6. Red Hot
7. Looks That Kill
8. Live Wire
9. Helter Skelter


Disc 2: ACCEPT
1. Fast As A Shark
2. Love Child
3. Turn Me On
4. Princess Of the Dawn
5. Guitar Solo

6. Son Of A Bitch
7. London Leatherboys
8. Balls To The Wall


Disc 3 : GARY MOORE
1. Intro.
2. Rockin' Every Night
3. Wishing Well
4. Murder In The Skies
5. Shapes Of Things

6. Victims Of The Future
7. Empty Rooms
8. Guitar Solo
9. Rockin' And Rollin'


Disc 4: DIO
1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. One Night In The City
4. Mystery
5. Egypt
6. Holy Diver

7. Drum Solo
8. Heaven And Hell ~ Guitar Solo
9. Last In Line
10. Heaven And Hell(Reprise)

11. Rainbow In The Dark
12. Man On The Silver Mountain
13. Long Live Rock 'N' Roll

14. Man On The Silver Mountain(Reprise)
15. Mob Rules


Disc 5: OZZY OSBOURNE
1. I Don't Know
2. Mr. Crowley
3. Rock 'N' Roll Rebel
4. Bark At The Moon

5. Revelation(Mother Earth)
6. Steal Away(The Night)
7. Band Intro.

8. Center Of Eternity ~ Drums solo
9. Flying High Again
10. Iron Man

11. Crazy Train
12. Paranoid

かなり膨大になりますが順番に紹介していきたいと思います。
まず、先頭バッターのMötley Crüeです。
今では押しも押されぬLAメタルのビッグネームである彼らですが、
この頃は2ndアルバム 「Shout At The Devil」を発表したばかりの”若手”でした。
(今では到底でないであろうヴィンス・ニールの高音も貴重です)
セットリストは今の彼らでは滅多に演奏しない曲ばかりですが、
それでも彼らの代表曲である「Shout At The Devil 」や「Looks That Kill 」や
次作の「Too Fast for Love」に収録されている「Live Wire」も演奏されるなど
既に勢いに乗って「スター」への道を歩んでいく過程を伺える貴重なライブと言えます。

続いて2番手はAcceptです。
「HRバンド不毛の地」と言われるドイツでスコーピオンズに続いて売れたバンドです。
彼らにとって1984年はアルバム「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」を発表して
イツやアメリカでもチャート入りして結成から16年目で初めて成功を掴んだ年でした。
そんな彼らが「苦節16年、漸く成功を掴み母国へ凱旋公演!」というベタなフレーズが
とても似合うライブではそんな「脂の乗りきった」演奏を聴く事が出来ます。
(MCもドイツ語で話しています)

正直言って彼らは「興味の対象外」のアーティストでしたので、イマイチ聞いてても
分からないし、乗れない部分もあるのですが観客の彼らの見る目も

      「おらが国のスター」

を応援する感じで若干地元贔屓(?)も伺えるような温かい感触があります。
残念ながらこの2年後にVoであるウド・ダークシュナイダーが脱退(本人曰く解雇)し
バンドはその後解散~再結成を繰り返して往年の輝きを失っていきます。
それだけに言わば「バンドの絶頂期、頂点」とも言えるこのライブはファンにとっては
堪らないライブではないかと思います。

そして3番手は「アイルランドの至宝」ことゲイリー・ムーアです。
1982年に「Corridors Of Power」をリリースしてハードロック路線に転向した彼は
この年、ソロとしては2枚目に当たる「Victims of the Future」を出した直後でした。
4月のヨーロッパツアー直前にDEEP PURPLE再結成の為Dsのイアン・ペイスに
脱退され、Bのグレイブ・グルーヴァーはこのライブを最後に解雇するなど
メンバーを巡るゴタゴタはあったものの、このアルバムから参加したニール・カーターとの
コンビは4年にも渡って続く長い物になり、作曲やキーボードでの貢献のみならず
これまでゲイリーが兼ねていたVoとGを時と場合に応じて分け合える様になった事で
ゲイリーが歌いたい曲はギターを弾き、ギターに専念したい曲にはVoを担当することで
ゲイリーのステージングの幅が広がった事で彼の

     Mr.ギタークレイジー

ぶりを「Empty Room」等で遺憾無く発揮しています。
またソロ・アーティストとしてはデビュー2年目ではあるものの、既にこの時点で
デビュー18年目とロニーに次ぐベテランともあってSEの時からギターチューニングだけで
観客をじわじわ焦らすのは無論の事、煽りやMCといったステージングも堂に入っており、
まだ疲れがないオープニングアクトや否応なく盛り上がるヘッドライナー及びセミと異なり
オーディエンスの集中力がちょうど切れかかるフェスにおいて一番難しいポジションである
中堅を難なく務め上げる実力は申し分ないです。

続いて4番手に登場するのがこの中で唯一「例外」であるDIOです。
DIOは前年の「モンスターズ・オブ・ロック83」にはオープニングアクトとして
出演したもののこの年のドニントンの本公演には不参加でした。
この時DIOはアルバム「The Last in Line」を引っさげて世界ツアー中でした。
(時系列的に説明すると7月17日からWHITESNAKEを前座にして全米ツアーを行い
その後前座をTwisted Sisterに代えて8月25日まで全米ツアーを継続した後
その足でヨーロッパに移動してこのフェスツアー3公演をリハ兼ゲネプロとして
出演した後すぐ休む間もなく9月4日から欧州ツアーを開始しています)

その為、8月30日のスイス公演及びこのドイツ公演2日間のみ「ゲスト」として参加してます。
7月後半から1ヶ月半にも及ぶ全米ツアーから中5日休んだだけでフェスに参加して
すぐ欧州ツアーに出るという超ハードスケジュールですが、この時のロニーには
「売れている強み」があったのか、前後の公演のブートと聴き比べてみても
声に疲れを感じさせない相変わらずの「鬼神ぶり」を魅せてくれます。
一方で、終盤には一瞬「Startruck」の歌詞の一節を歌っときながら歌わない
お茶目な一面(本人も笑ってます)も見せてくれます。

余談ですが、ロニーは人100倍プライドが高い人物として知られていました。
その高さたるや、自分が脱退したバンドとは(自身の復帰時を除いて)共演しない事は無論、
そのバンドの前任者や後任者のヴォーカリストとすらも共演はしませんでした。
特に、自身の歌唱力に絶対の自信を持っていただけに「歌が超下手くそ」とボロカスに
貶していたブラックサバスの前任者であったオジーの事を一方的に毛嫌いしてました。
(後にオジーの引退コンサートに「前座」として出演するのを拒否してサバスを脱退したほど)
そんなロニーが、事もあろうに「オジーの前座」となるこのコンサートに出演したのは
今を以ても全くのです。
(因みにこれも全くの余談ですが、このブートの隠れたトリビアとして
レインボーのロニー在籍時の歴代ベーシストである

・初代ベーシスト:グレイブ・グルーバー(ゲイリー・ムーアのベーシスト)
・2代目ベーシスト:ジミー・ベイン(DIOのベーシスト)
・3代目ベーシスト:ボブ・デイズリー(オジー・オズボーンのベーシスト)

が唯一勢揃いするというRAINBOWファンは思わずニヤっとするライブでもあります)

さて、「ロニーの話ばかりしてしまいましたがこの時のセットリストはフェス仕様とあって
「We Rock」を始め何曲か削られてますが、
「84年後期型セットリスト」となっています。
また、ロニー以外にもヴィヴィアン・キャンベルを始めこの前逝去したジミー・ベインや
ヴィニー・アピスもソロタイムやギターソロでロニーに負けぬ存在感を放っています。

そして最後に収録されているのが「マッドマン」オジー・オズボーンです。
この時はジェイク・E・リーをギターリストに迎えてLAメタル路線に舵を切っている
最中に当たります。
ヴォーカリストによって音楽性の毛色がガラっと変わるRAINBOW同様、
オジーもまた在籍するギターリストによって音楽性が全く異なります。
カリスマ性悲劇の死により伝説的となっているランディと22年に渡り
活動を共にしてきたザックに挟まれた上に在籍時に一番売れた「罪と罰」が
諸事情で今のオジーにとって「無かった」事にされて過小評価されている
きらいがあるジェイク時代ですが、(演奏される昔の曲が少し軽い気がしますが)
演奏される曲はどれもメタル好きにとっては「十分いける」口だとは思いますし、
厳粛で真面目に自分の様式美世界を繰り広げるロニーの後に
(クスリを決めてモロハイテンションを維持している)オジーのMC等での

  「F○CK!、F○CK!、F○CK!」

品性もかけらもないはっちゃけぶりはある意味巨大なお祭り騒ぎである
フェスにはむしろ向いている(?)
のではないかとすら思えます。
ジェイクの事は先ほど「音が軽い」と書きましたが、あくまで「LAメタル風味」で
ある事であり、メタルの本道からは決して外れる様な類ではありません。
また他のメンバーもボブ・デイズリー、トミー・アルドリッチ、ドン・エイリーと
新旧ソロバンドメンバーの混成で83年の編成の様な「目新しさ」はないものの、
出たり入ったりしてるもののオジーとの相性だけなら抜群の安定感が有る編成ですので
最後まで安心して演奏を楽しむ事が出来ます。

本来であればセミとヘッドライナーであるAC/DCとVAN HALENのライブが収録された
Vol.2も紹介したい所ですが、お恥ずかしい話収集歴7年目に入る私ですがまだ一度も
お目にかかってない状態なのです…。
ですので、見かけたりしたら手に入れたいなと思っています。

また、この音源以外にも「フェス音源を一挙に堪能したい」という方には
今回出演したオジーがヘッドライナーを務めた「モンスターズ・オブ・ロック86」や
同じく84年に行われM.S.Gファンにとっては黒歴史(笑)ライブである「SUPER ROCK 84」、
完全盤ではないものの私が以前紹介した事があるメタリカとメガデスの共演ライブ
モンスターズ・オブ・ロック83」のWHITESNAKEとDIOのカップリング物、
近年では「BIG4 Tour」といった物まで豊富にありますのでご自分のお好みのフェス音源を
探してみては如何でしょうか?

次回の音源紹介は…まだ未定ですw
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 ちょっと話はズレますが、フェスといえば、MICHAEL SCHENKER FEST の開催が発表されましたね!
 まさか、Robin McAuley まで出演するとは、驚きを隠せませんよ!
42ヶ月前
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でゅら~さん、コメントありがとうございます。
是非見に行きたいですね!
42ヶ月前
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