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BERMINGHAM 2016

2016-07-21 13:59
  • 4
さて、この前80年のドニントン関連の音源を紹介した時に、
「6月には何と19の再結成(?)を行う」と書いていましたが、
あっという間に公演から1ヶ月が経ってしまいましたw
今やブート界にとって「売れ筋」であるこのRAINBOW復活について
避けて通れませんので今回はこれを紹介したいと思います。

Ritchie Blackmore's RAINBOW / BERMINGHAM 2016


購入場所:新宿

購入金額:2800円

1997年にブラックモアズ・ナイトを始めて以降、

  「もう2度と有り得ない」

すら言われていたリッチーのRAINBOW再結成最終日の2016年6月25日、
イギリス・バーミンガムで行われたゲッティングアリーナ公演を
AUD録音で収録したものです。

収録内容は以下の通り。
赤字は映像アリ

Disc 1
1. Land Of Hope And Glory
2. Over The Rainbow
3. Highway Star
4. Spotlight Kid
5. Mistreated
6. Since You Been Gone
7. Man On The Silver Mountain
8. Soldier Of Fortune ←ココ注目
9. Difficult To Cure incl. Drum, Bass & Keyboard Solo

Disc 2
1. Catch The Rainbow
2. Perfect Strangers
3. Long Live Rock 'N' Roll
4. Child In Time
5. Stargazer
6. Black Night
7. Burn ←ココ注目
8. Smoke On The Water

正直言って私自身再結成が発表された時からずっとある不安がありました。

「リッチー、まだロック弾けるのか???」

とw
ブラックモアズ・ナイトでもジョー・リン・ターナーと「Street of Dreams」や
「The Temple of the King」アルバムに収録したり、
ライブでもジョン・ロードが逝去した時に追悼曲として
Smoke On The Water」を演奏したりこそしていますが、
全編に渡りロックコンサートとは約20年間無縁で過ごしてきたリッチーに
そんな苦行が出来るとはとても思えないからでした。
況してや、リッチーは左手薬指の手術を公演前に行うニュースもあり、
Highway Starのソロ辺りは無理だろうと思ってました…。

そんな不安はある意味初日、的中してしまいましたw

初日のHighway Star 
ソロが全く弾けてません…

同じく初日のSmoke On The Water


全盛期とは別の意味でハラハラドキドキするキワどいプレイ(笑)に
思わず「ダメだ、こりゃw」と顔を覆いたくなる状態でした…。
(売れなくなるので絶対に批判的な事は書かないブートのレビューにすら
1つひとつ確かめるようなリッチーのフレーズ」、「キメフレーズの甘さ」と
書かれてしまう有様でしたw)

そんな事もあり、あまり期待しないで3公演をYoutubeで見て過ごした私でしたが、
3日目に関しては思わず「おおっ!」という箇所もあり、今回購入した次第であります(笑)

さて、本題に入る前に幾つか注釈を入れたい事があります。

①セットリスト

まず、今回のRAINBOWの特徴なのは事前のインタビューでリッチーが

RAINBOW7DEEP PURPLE3割

と言っていたにも関わらず、実際は5:5と半々の割合になっている事です。
(Mistreatedはパープルの曲ですが、RAINBOWの歴史を鑑みてカヴァーVerとして
RAINBOWの曲としてカウントしています)

参考までに1997年までのドゥギー在籍時のセットリスト

1. Spotlight Kid
2. Long Live Rock 'n' Roll
3. Mistreated
4. Wolf to the Moon
5. Difficult to Cure
6. Still I'm Sad
7. Man on the Silver Mountain
8. The Temple of the King
9. Black Masquerade
10. Ariel
11. Woman From Tokyo
12. Since You Been Gone
13. Perfect Strangers
14. Vielleicht das nächste Mal (Maybe Next Time)
15. Burn
16. Street of Dreams
17. Smoke on the Water

この時も「リッチーベスト」と一部で物議を醸したほどパープルの曲が多く演奏された
事で有名ですが数えてみると僅か4曲、全体の2割に過ぎず、今回が如何に
「ベスト・オブ・リッチー」の内容になっているかご理解頂けると思います。
これは多くのファンを喝采させた一方で「RAINBOW名義でこんなにパープルの曲を
演奏してもいいのか?」という批判にも繋がったと思います。
リッチー本人もそういう声を受けて

 「次やるとしたら、セットリストの95%はレインボー(の曲)になる」


と反省(?)しているようです。

②初日について

流石に初日の演奏の不味さは本人も自覚していたらしく、
僕は、とくに英国での最後のものが楽しかった。
最初の2つはちょっと張り詰めた感じがあった。
(中略)だから、最初の2公演はちょっと慌ただしく混沌としていた。

インタビューで述べています。
初日と2日目を見たファン(とブートを買った人)には気の毒な話ですが、
これも「その日の気分などで出来が異なるリッチー」ならではですので、
不運だったと思って受け入れるしかないかと思います。

③アレンジについて

一部のファンはHighway StarやSmoke on the Waterの崩したアレンジに
かなりご立腹だそうです。
私は初日の演奏は兎も角(笑)、アレンジ自体はさほど気にはなりませんでした。
無論、若かりし日のリッチーが書き上げた素晴らしい曲であるのは承知ですが、
だからと言ってそれを永遠に守り続けろと言うのは余りにナンセンスです。
事実、RAINBOW時代には早くもディオの声に合わせてMistreatedを大胆に
アレンジしたのはリッチー本人ですし、それに対して文句を言う人は殆どいません。
あとこれは個人的な推察ですが、もし原曲通りHighway Starを弾いたなら
恐らく大半のファンはぎこちないリッチーの演奏に失望したのだけは間違いないだけに
あのアレンジは今のリッチーを考慮すればむしろ良いアレンジだったと思います。

閑話休題、そろそろ本題に入りたいと思います。

①演奏曲

まず、1つ目が3日目限定の演奏となった「Soldier Of Fortune」と「BURN」です。
前者はかつてリッチー自身がこの曲が収録されている「嵐の使者」のレコーディングを巡り
不満が爆発しパープル脱退→RAINBOW結成に動いた原因にもなったのは有名な話です。
それだけに、このアルバムの収録曲についてリッチーはかなり辛辣な発言をしてきました。
それが、ブラックモアズ・ナイトでも唯一セットリストの常連曲であった事とは言え、
リッチー自身の手で「嵐の使者」の曲が演奏されるのは感慨深い物があります。


次に「BURN」ですが、パープルの曲を仔細に見ると(RAINBOWの曲と化している
Mistreatedを除いて)全て2期の曲で固められているのが分かります。
無論、2期の曲も凄く好きなのですが、3期の曲だって…思ってただけに
1991年以来25年ぶり、しかも下手くそなジョーではなくVoが非常にうまい
ロニー・ロメロが歌ってくれたお陰で素晴らしい名曲が蘇った事は
今回のRAINBOW再結成の見所の1つだと思います。



それ以外にもフル演奏では何とコージーとグラハムとのあの伝説のドニントン以来(!)
36年ぶりに蘇ったStargazerもコーラスを大胆に導入し最後の部分を壮大な物語風に
仕立て上げるというアレンジも非常に素晴らしく一見の価値があると思います。



②メンバー

今回のRAINBOW再結成のもう1つの焦点だったのはやはりメンバーだったと思います。
どんな大物が参加するのか、元メンバーは参加するのかなど色々議論は錯綜しましたが、
結果的には

Vo:ロニー・ロメロ
B:ボブ・ヌーボー
Ds:デヴィッド・キース
Key:イェンス・ヨハンソン

という人選になりました。

これについて一時期は元Voのジョー・リン辺りが非常にプンプンしていましたが、
元々「愛と憎しみの関係にある」(笑)イアン・ギラン以外のヴォーカリストとは、
2度手を組まないリッチーですので、端からそれはないなと思ってましたが、
結果的に見ればジョー・リン辺りと再び組むよりは「吉」に出たかと思います。

何せロニー・ロメロが非常に素晴らしいヴォーカリストなのです。
リッチー自身
「彼は(ロニー・ジェイムス・)ディオが
フレディ・マーキュリーに出会ったって感じだ。」

と大絶賛してましたが、確かにそう言い切れるだけの逸材ではあります。
ある意味、トニー・マーティン同様にロニーの声質に近い上に声の伸びや
(音だけ聴いていると一瞬「ディオ?」と錯覚しそうな位似てます)
グラハム、ジョー、パープルの曲にも柔軟に対応できる声域の広さもあり、
年を経てもリッチーの人材発掘能力は衰えてないんだな~と見直しました。

また、それ以外のメンバーもリズム隊はブラックモアズ・ナイトからの横滑り
だけに「コレといって特筆する所はないけどウザくもないし下手でもない」
という感じだけに十分リッチーが望む及第点は達していると思います。

そしてKeyは唯一名の知れた大物ミュージシャンのイェンス・ヨハンソンです。
一見するとパープル人脈とは無縁の人物に思えますが

・イングヴェイのバンドでジョー・リン・ターナーと共演

・DIOでロニー・ジェームス・ディオと共演

などRAINBOW人脈とは少なからず縁のある人物でもあります。
その上、Keyがそれほど大きく出てこないRAINBOWの曲は兎も角、
かつてリッチーとジョン・ロードが激しい火花を散らしたパープルの曲では
リッチーと面と向かってタメを張れるプレイヤーが必要なだけに
数々のバンドで活躍している彼はまさに打って付けの人選ではないかと思います。

初日こそダメダメでしたが、3日目までで何とか持ち直したRAINBOWですが、
今年の後半はブラックモアズ・ナイトのツアーがある為に早くて来年になりますが
「95%RAINBOWの曲」のRAINBOWのライブもこれなら期待出来るかと思います。
リッチーには早くロックの勘を忘れずに維持してもらいたいですねw

そんな訳で年季の入ったRAINBOWファンであれば、全3公演全てブートで
手に入れているかと思いますが(笑)、3日目の公演は是非公式化して欲しい
レベルに達しているライブだけにオススメです。

次回の音源紹介はこれのオマケを紹介したいと思います。
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 ロニー・ロメロが凄いのは、ほかの公演動画なんかで知ってたんですが、まさかリッチー以上の存在感があるとはね。驚きでした。

 ロニー・ロメロが参加する Lords of Black の出演が発表されたとき、今年のラウドパークは、蠍と虹か!と浮かれていたのは、オイラだけじゃないハズ・・・。
41ヶ月前
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でゅら〜さん、いつもコメントありがとうございます。
彼は今回のRAINBOW再結成最大の目玉だったと思います。
安易なノスタルジーに迎合しないで大きく賭けに出たリッチーですが、
今回も賭けは成功したのではないかと思います。
来年の活動が早くも楽しみでもあります!
41ヶ月前
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MASAさん、超お久しぶりです。
諸事情により、PCが使えない期間がありまして、ご無沙汰申し上げます。
で、待望のRAINBOW復活、ありましたねー。
んで初日、某巨大掲示板のRAINBOW板に張り付き、速報を見ながら構えていました。
・・・でYou-Tubeに映像が届いたとき・・・まあ感想は皆さんと同じでした。
ありゃまーもはや厳しいのかねー、と思いつつ、やる気になっただけでもよしとすべきかな、
などと自分を納得させることにw
が、ロンドン公演に至ってようやく本領が。私が目撃した95年ぐらいのリッチーのレベルまでに
回復してるのでは?と思いました。
ブートは多分出てるwと思いましたが、やはりWard Recordsから公式が出るべきですね。
41ヶ月前
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花園カオルさん、大変お久しぶりです。
私も、
初日…おじいちゃん、ライブ中に倒れないでね(震え声)
2日目…ロニー・ロメロだけが唯一の希望だわ~
3日目…リッチー、最終日でよくなったってもう終わりだよ(泣)
という状態でした(笑)
来年やるときは「95%RAINBOW」ですので、
今回1曲づつしか演奏されなかったグラハム・ジョー時代の曲も
大目に演奏してもらいたいですね~
勿論、初日ではなく3日目くらいの水準ででですがw
41ヶ月前
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