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東方WITH A MISSION~狼達が幻想入り~ MISSION3 真昼の酒気~Alcohol At Mid Day~
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東方WITH A MISSION~狼達が幻想入り~ MISSION3 真昼の酒気~Alcohol At Mid Day~

2015-08-02 12:15
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 霊夢は眉間にしわを寄せていた。真昼間から酒を煽る友人と客人がいるのは構わないのだが、そのうちの鬼と狼は飲み散らかしていたからだ。

「あんたらねえ……、いい加減にしなさいよ!!」
「HAHAHA! Don't worry! 大丈夫デスヨ! 終ワッタラチャント片ヅケマスカラ」
「どん、なに?」
「心配ないってことですよ」

 飼育メーンが簡単に通訳するが、その飼育メーンもほろ酔い状態なので、いまいち信用できない。そこに萃香が悪乗りする形で煽ってきた。

「おう、霊夢も飲め飲め~!」
「あんたは普段から飲み過ぎなのよ」

 水の様に水を飲み干す友人を他所に、何気なくジャンケン・ジョニーの方に目を向けると、酔いつぶれて泥酔しているジャンケンちゃんの姿があった。しゃくれている口から流れ出る涎は、机の上に小さな水溜りを作っていた。どうやら萃香の持っている瓢箪の酒を口にしたようだ。

「ったく、結局私が片づけるんじゃない」
「片づけなら僕が手伝いますよ」

 飼育メーンは何の気なしに、後片付けの手伝いに名乗り出た。

「そう、あんたは物分かりがよくて助かるわ」
「とりあえずもう一杯飲んでからで」
「ハア、前言撤回」

 軽く落胆する中、霊夢はふと、食事前の事を思い出した。

――――――――――

「そう言えばあんた、妖怪にしては変な見た目ね、そんなきれいに頭と体で別れてるなんて」
「私、妖怪デハアリマセン。 ジミー・ヘンドリックス博士ニ造ラレタ、究極ノ生命体デス」
「造られた?」
「イエス、造ラレタ当時ハ世界中、至ル所デ戦争ガ行ワレテイマシタ、ソンナ中、当時行ワレテイタ数アル実験ノ中ノ一ツデ、我々”MAN WITH A MISSION“ガ誕生シタノデス」
「じゃあ、そのジミーっていう奴は悪い奴ってこと?」
「NO.彼ハ歴史ノ裏デ人殺シノ道具トシテ使ワレテイル我々ニ、罪ノ意識ヲ感ジ、自ラノ命ト引キ換エニ、我々ヲ南極ノ氷ノ中ニ封ジタノデス」

 霊夢は後悔した。想像以上に色濃く、残酷な世界で彼が生きていたことを、露ほども想像していなかったのだ。

「ごめんなさい、そこまでつらい話だとは思ってもみなかったわ」
「構イマセンヨ、多クノ人ガソノ詳細ヲ知リマセンカラ、モウ何十年モ前ノ話デス。ソレニ、今ハ歴史ノ表ニ出テ、音楽活動デ世界ニ我々”MAN WITH A MISSION“ノ名ヲ知ラシメテイマスカラ」

 その狼の顔から表情を読み解くことは出来なかったが、彼の目からは、かつて生みの親とも呼べる存在を戦争で失った悲しみと、音楽活動とやらで得た誇りの二つが垣間見えた。

「そう、そこまで言うのならこれ以上詮索はしないけど、その音楽活動っていうの? どんなん感じなの?」
「イエスイエス、ヨクゾ聞イテクレマシタ。我々”MAN WITH A MISSION“ハ、五匹カラナルロックバンドデス」
「ろっくばんど?」
「アー、ナンテ言エバ良イカナ、実際ニ聞クカ見ル方ガ早インデスケドモ……」

 ジャンケンちゃんは悩んだ。音楽のことなど、まともに知らなそうな目の前の少女にどう伝えるべきか、その時しばらく蚊帳の外だった飼育メーンは、すかさずフォローに入った。

「DVDとか持ってきたから、それ見せた方が早いんじゃない?」
「WOW! ナイス、飼育メーン!」

 飼育メーンは空かさず、大きなリュックサックの中から、ポータブルサイズのDVDプレーヤーと、MAN WITH AMISSIONのライブDVDを取り出した。懐かしのSHIBUYA AXでのライブDVDだ。早速視聴してもらった。

「ドウデスカ?」
「なんかうるさいわね、こんなのが外の世界で流行ってるの?」
「ah.勿論静カナ曲ガ好キナ人モ沢山イマスカラ、コレダケガ”ロック“トハ言エマセンガ……、我々ノ音楽ハ通ジマセンデシタカ」
「幻想郷じゃ余りいないわね、この手の音楽が好きな人は」
「ソウデスカ、デモ我々ガ普段ドンナ活動ヲシテイルカハ、知ッテイタダケタト思イマス」
「ええ、そうね、これから仲間探し頑張ってね」
「アリガトウゴザイマス」

――――――――――

 もしかしたら、あの時思い出したくない記憶を思い出させてしまったから、だからに自棄酒なったのでは、そう思った。それを悟ったのか、飼育メーンは慣れた手つきで片付けを始めながら言い放った。

「ああ、ジャンケンちゃん酒癖悪いから気にしなくていいよ」
「え? 酒癖悪いの!?」
「うん、他のメンバーも酒癖悪いのがいるから大丈夫だよ」
「……、心配して損したわ」
「とりあえず、片付けよっか」
「そうね」

 普段一人で片付けることが多いからか、これまでよりも早く片付け終わった。後は、飲み散らかしていびきをかいて寝ている、萃香とジャンケンちゃんをどうにかするだけだ。

「まさかこんな真昼間から酔いつぶれるとは思ってもみなかったわ」
「この娘は大丈夫なの?」
「萃香はいいのよ、普段からそんなだし、鬼は酒に強いからめったなことじゃ酔いつぶれないわよ」

 確かに、萃香はジャンケンちゃんより、一升瓶5~6本分は飲んだはずなのにほろ酔い状態で、気持ちよさそうに眠っている。対するジャンケンちゃんは、泥酔して死んだかの様に眠っている。なんだか、見ていたらこっちも眠くなってきた。

「なんか俺も眠くなってきちゃった」
「チョッ、あんたも!?」

 今日一日のごたごたで疲れがたまっていたのか、飼育メーンは崩れるようにリュックサックを枕にして眠った。

「なんだってのよまったく」

 半ば諦めるように二人と一匹分の布団を用意し始める霊夢、めんどくさそうな顔をしつつも、その動作は手慣れたものだった。

to be NEXT MISSION!!

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なんか無理やり終わらせた感じになっちゃいました^^;
そんなことは置いといて、それぞれのメンバーをキチンと書きたいのでそれぞれ5話前後頂きます。はよ出せという方は申し訳ありません。チョットずつ出てくるからね、待っててね、チャント最後まで書くから。
キャラ崩壊とか自己解釈とかは二次創作だから入れたいときに入れるぜ!
71ヶ月前
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