東方WITH A MISSION~狼達が幻想入り~ MISSION7 地霊殿inトーキョー
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東方WITH A MISSION~狼達が幻想入り~ MISSION7 地霊殿inトーキョー

2015-11-10 14:03
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 勇義の熱い撫で回しも終わり、ヤマメとパルスィへの簡単な自己紹介も終えたタナ輩は、パルスィのパルパル具合に若干寒気を覚えながら、三人のもとを後にした。再びこいしと二人きりになったタナ輩は一路、元来の目的地である地霊殿を目指して歩いていた。
 地霊殿事態は旧都の一番奥にあるらしいのだが、何分平屋の家屋が多いためか、館の影自体は薄らと見えていた。日本式の家屋が建ち並ぶ中に洋館があるのは、何とも言えない不思議さはあったが、周囲の住人たちも気にしている様子はなかったため、気にしないことにした。
 それよりも周囲の住人からの視線が気になった。こいしは気にしている様子が無かったが、タナ輩は普段の物珍しさからくる視線ではない事にかなりの違和感を持った。疑問に思いながらも二人は地霊殿の門前近くまで来ていた。視線の原因を考えているうちにだいぶ歩いていたようだ。そこで偶々地霊殿から出てきた住人と出会った。猫耳と二本の尻尾がトレードマークの猫娘の様だ。

「お燐、ただいま~」
「お帰りなさいませこいし様、そちらの狼男はどちら様で?」
「旧都の外で会ったの、喋れないからお姉ちゃんのところに連れて行こうと思って」
「なるほど、恰好から見るに幻想入りした外来人の様ですけれど」

 幻想入り、外来人、聞きなれない二つの単語が出てきた。首をかしげて分からないという仕草をすると、お燐と呼ばれる少女からすぐさま返答がきた。

「この幻想郷ではあんた見みたいな人のことを外来人と言うのさ、そんで外来人が幻想郷に迷い込んで来ることを幻想入りというのさ」

 どうやら話を聞くに、幻想郷という異世界に送られてきたようだ。ここに来る直前、目玉が大量に浮かんでいる空間の裂け目に飲みこまれたのを思い出す。おそらくあれが幻想郷の入り口なのだろうと推測する。脱出する時もあの裂け目に入れば元の世界に戻れるのだろうと軽く考えた。問題は仲間たちとどうやって再開するかだ。幸い、他のメンバーもこの世界に来ていることは事前に知らされている。直前に知らされているのはジャンケン・ジョニーくらいだろう。楽観視してると、こいしが思い出したかの様に口を開けた。

「そういえばさっきタナカ君凄かったんだよー!」
「へー、何かあったんですか?」
「うん! 勇義と力比べして全くの互角だったんだよ―!」
「え゛っ゛!?」

 途端にお燐の顔が青ざめ、先ほどの住人達と似たような態度をとった。なるほど、先ほどの違和感はこれか。違和感の原因が解けるとともに、一つの疑問が浮かんできた。ということはさっき力比べをした勇義という女性は、この旧都の中でもかなりの力を持った人物? の様だ。

「勇義さんと互角って……、あの人と互角の奴って、幻想郷でも殆んどいやしないよ……」

 前言撤回、とんでもない力の持ち主だったようだ。もしかしなくてもやらかしてしまったようだ。

「さっきの騒ぎの原因はこれかい……」

 お燐が頭を抱えてため息をつくと、もう一人、地霊殿の方から長身の大きな黒い翼の生えた女性がやってきた。右手にはなぜか大きなキャノン砲を装備している。

「どうしたのお燐? お客さん?」
「あ、お空、うん、お客さんだよ、こいし様が連れてきたんだってさ」
「そうなんだ、あたし空、よろしくね!」
「ああ、そういえば自己紹介がまだだったね、あたしは火焔猫燐、お燐って呼んでおくれ。こっちは私の友達で霊烏路空、お空って読んどくれ、二人ともこの地霊殿の主でさとり様のペットさ、って、そうか喋れないんだっけ?」
「うにゅ? 喋れないの? じゃあ名前聞けないじゃん」
「こいし様がタナカって言ってたよ?」
「そうなの? じゃあよろしくね、タナカ!」

 そうこうしているうちに勝手に自己紹介が終わってしまったようだ。こいしは待ちぼうけをくらって飽きてしまったのか、お空の羽で遊んでいた。

「こいし様、よろしければ私たちでさとり様の所までタナカを案内しますが、よろしいですか?」
「ん? いいよー、お燐、久々にお姉さまにも会いたいし私が行くよ―」
「ついさっき館を出たばかりでは……、まあ、こいし様がそう言うのであれば、お願い致します」
「うん、じゃあ行こうかタナカ!」

 そう言うとこいしはタナ輩の手を握り地霊殿の扉を開け、共に館の中へと入って行った。



to be NEXT MISSION!!


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遅れてごめんね。でもちゃんと最後まで書くからね。改めてよろしくね。
57ヶ月前
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