• 「とりぱん4(とりのなん子著)」

    2020-08-11 19:0019時間前


    ・81羽
     2006年11月9日。室内でハチ発見。パセ太のサナギの寄生バチと判明。ストーブ排気管付近に集まるスズメ。ウォッシャー駅で凍るフロントガラス。冬が戻ってくる。

    ・82羽
     クリスマスの鳥モモ肉が食えなくなった兄(解剖実習のため)。クリスマスリースにゾウリムシ発生。「好きなことだけしてのらくら暮らす」という望みがかなった今、サンタは不要。

    ・83羽
     新エサ台完成。母はユリ根が好き。食べきれず茶わん蒸しが巨大化し、庭がユリ畑に。新居の庭も自作のたい肥で土造り中。

    ・84羽
     12月、実家のエサ台稼働。老舗の貫禄で賑わう。新居の新エサ台は閑散。だが軒下に干したヒマワリの種にスズメが集まる。軒下あれこれ。軒下の無い家の寂しさ。

    ・85羽
     新エサ台も認知が進み賑わうように。雪宿りにも使われる。雪かきの苦労。見上げたら空に落ちていきそうな雪空を、足元だけを見て歩く。

    ・86羽
     T松の池でキンクロハジロ発見。前世は犬みたいなカモ。餌付けされても野生は野生。

    ・87羽
     シジュウカラとエガラの混群にコガラも来たのに牛脂を出していなかった。10秒で去る。
    紅玉をリンゴの水分だけで柔らかくなるまで煮て冷やして食べる。

    ・88羽
     人の往来する道の頭上にレアな鳥。路地から見る他家の庭にもレアな鳥。シジュウカラはカッパハゲ。

    ・89羽
     町内会の班長に。T松の池に黒鳥来る。オーストラリアから飛来?白鳥に混じれず孤立。

    ・90羽
     ヤマガラ飛来。レモンをかじってみそ汁を飲むとうまい。ロールパンを潰して折りたたんで食べるとうまい。カボチャの煮物は皮がうまい。

    ・91羽
     T松の池で有志のエサやりに遭遇。エサ浴びするスズメ。嫌いな食器ほど長持ちして、おいしい記憶を持っている。

    ・92羽
     つぐみとヒヨドリのせめぎ合い。暖冬で微妙にメンバーが違うT松の池。

    ・93羽
     2月半ばこの冬はじめての吹雪続く。シメがシジュウカラのエサ台を独り占め。さらにカワラヒワが居座り。久々の雪かき。

    ・94羽
     バナナをなかなか食べられないツグミ。庭の雪に生ごみを埋める。春がコワイ。マンサクの花を見に行く。

    ・95羽
     T松の池にカワアイサ。3月初め、次第にエサ台の人気が落ちていく。

    ・96羽
     オナガに混じってヒヨドリを避けるツグミ。3月上旬に真冬戻る。ヒレンジャク来る。

    ・97羽
     ツグミの群れ襲来してい居つく。一番よわっちいのが元からいるやつ。

    ・98羽
     新顔のツグミがヒレンジャクとキレンジャクに駆逐される。

    ・99羽
     ヒレンジャクとキレンジャク居つく。鳴き声は空気漏れ音。花を見て雪を惜しみ雪を見て花を恋う。

    ・100羽
     京都相国寺承天閣美術館にて伊藤若冲記者内覧会に招待される。3巻で若冲風の表紙を描いた縁。説明会で寝て会場に場違いの格好で行く担当編集者。著者はうっかり偉い人の写真撮影に映りこむ。見る前から見飽きた気になっている観光地。日常を見飽きなかった若冲の目。

    ・101羽
     鳥の声で叩き起こされる午前7時。いつしかツグミ集団は去り、もとからいるもののみとなる。新顔のヒレンジャクとキレンジャクがヒヨドリを駆逐する。

    ・102羽
     暖冬で出番少なかったアオゲラとヒレンジャクの遭遇。実家に来る鳥が増えていて、鳥にも口コミがあると思う。

    ・103羽
     桃源郷のような高台から見える民家。ミニ盆栽を売るアルバイトの思い出。コケのかたまりにジャングルを見る。

    ・104羽
     4月末、ようやく減ったヒレンジャク。つぐみも去る。コムクドリ登場。

    ・105羽
     5月半ばヒレンジャク消える。コムクドリ居座る。雪に埋めた生ごみが消えている。キャベツの芯から芽が出ている。田んぼや畑は自然じゃねえ。荒地と畑は大違い。畑は自慢の作品。

    ・花  エソラという雑誌に掲載された短編。
     自然を愛する人の残酷さ、傲慢さみたいな話にも読める。
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  • 「うつせみ(樋口一葉著)」

    2020-08-10 19:00


    ・小石川植物園の近くにちょっと小ぎれいで家賃お高めの貸家があるが、ある日そそくさと落ち着きのない男がやってきてろくに見もせずに性急に借りることを決める。その日の夕方には越して来るという慌ただしさ。
     やって来たのは三十ばかりの女中風の女と、十八、九と見える病美人。ご飯炊きらしい肥大女に契約に来た男。遅れて六十近そうな老人と妻らしき同年配の御婦人が来る。最初に来たそそくさ男は太吉というらしい。
     翌日番町の旦那様という恰幅のいい男が車でやって来る。そそくさがよくおわかりで、と迎えに出る。

     どうも娘が心の病で、普段はおとなしいがちょっとしたことで暴れだしたりするらしく、いろいろ体裁があって病院に入れずに医者を呼んで養生させているらしい。娘は時々発作のように家移りしたがるので今回も急いで家を借りた模様。娘は雪子というらしく、老夫婦がその両親らしい。そして番町の旦那というのは雪子の兄らしい。

     雪子は植村録郎という男を慕っていたようだが、その植村が死んでこのようにおかしくなったものらしい。植村がこの家族に気に入られていた似合いの相手だったのか、あるいは身分が合わぬとかで交際できない相手だったのかはいまひとつわからない。そのへんの詳細はわからぬまま、うつろな心で雪子は生き続ける。

     解説には一葉が意識下の世界に関心を持って書いたのだろうみたいに書かれている。
  • 「とりぱん3(とりのなん子著)」

    2020-08-09 19:00

    ・書き下ろしみたいな巻頭のカラー漫画。
     夏は影 秋は光 降りて来る宇宙

    ・53羽
     ところ芋 タラの木 ウコギ フキ 菜の花 春の味

    ・54羽
     ダンゴムシとクロアゲハ

    ・55羽
     タケノコ前線上昇。北東北ではネマガリタケ。ひたすら皮むき。皮は畑に。
    食べきれない分は工場に持ち込みマイ缶詰に。

    ・56羽
     ヒメジャノメチョウの幼虫。ヤママユガの幼虫。マメコガネ。

    ・57羽
     仕事場を借りて実家から引っ越し。でもポンちゃんのエサ取り換えに実家に通う。
    コムクドリ。夜中のカッコウ+ホトトギス。フキの葉の裏のカタツムリ。
     庭にハーブ園を作るがもともとはびこる雑草がミントと判明。5月の午後。

    ・58羽
     コンポストからプリンスメロン発生。カボチャも。捨てられないきれいな貝殻。
    母親のポケット。

    ・59羽
     東北で一番高所にある露天風呂へ。雪の壁と霧の中を不安に思いつつ向かう。
    2軒目M川温泉。翌日H巻温泉。

    ・60羽
     猫が捕ったスズメをうっかり逃がして怒りをぶつけられることに。

    ・61羽
     自作ハーブガーデンでフキとヨモギとスギナとドクダミとミントはびこり中。
    母は菜園を借りて野菜作り。ジャガイモも作る。
     新居でスズメが子育てして巣立ったらしいが見逃す。

    ・62羽
     小さなサンショウの鉢にアゲハの幼虫。餓死間違いないので捨て子に行く。
    ガーデニングが流行ってから絶滅しつつある庭の植物あれこれ。

    ・63羽
     魚屋でヒラメに噛まれそうになる母。闇の中の何かを見つめる猫。

    ・64羽
     秋田O曲の花火大会。帰宅は翌朝7時でススまみれ。ホタル見学と花火。

    ・65羽
     畑の作物の出来がいいので毎日同じメニューが続く。野菜を買うのに罪悪感が。
    自転車でオニヤンマと正面衝突。

    ・66羽 
     自動車でオニヤンマと正面衝突。狙撃されたかのような衝撃。
    昼寝して目が覚めるともう夕暮れ。

    ・67羽
     皮だけになったアオムシ。ブルーベリー狩り。夏の失速の気配。

    ・68羽
     違和感のある風景あれこれ。見慣れた風景が裏返る瞬間

    ・69羽
     ハクセキレイ。パセリとキアゲハの幼虫と鳥たち。自分の都合による優先順位。

    ・70羽
     伊藤若冲。皇居で展示会。態度のでかいスズメ。

    ・71羽
     推理と結論あれこれ。輪ゴムの怪。

    ・72羽
     高い木の上からモモンガのように飛んだ体重8kgのネコ。近所の猫群像。

    ・73羽
     キアゲハの幼虫ふたたび。イタ子とパセ太とこたろう。

    ・74羽
     ヒマワリの種収穫。スズメがつまみぐい。こたろう昇天。夏の最後の余熱。

    ・75羽
     パセ太サナギに。イタ子昇天。

    ・76羽
     秋本番。名菓栗の茶巾絞りの自作に挑戦。結論。買った方が早くて適正価格。

    ・77羽
     食用菊を摘む。花を食べる話題あれこれ。

    ・78羽
     セキレイは川より駐車場が似合う。山にはいないスズメ。アイドルのゴジュウカラ。

    ・79羽
     家庭菜園そろそろ終わり。アリみたいなツチハンミョウ(猛毒。触らないこと)。

    ・80羽
     アオゲラ目撃情報が知人間で相次ぐ。そろそろ冬支度。朝起きるのがつらく退社の過去。

    ・特別マンガ 超北の国から
     つぐみの大旅行(想像)。

    ・スペシャル対談
     とりのなん子×絲山秋子
     お二人とも「エコ」「ロハス」が嫌い。「無駄」「無意味」が大事。つまらないものは嫌いだけどくだらないものは大好き。山の見える場所が好き。
     世の中、ツッコむために生きている人いっぱいいますね。
     とりのさんはカタカナの「ツ」と「シ」が書き分けられない。「ハチ」と書いているうちに「八千」に見えてきて混乱する。

     絲山さんは飲みすぎて二次会の記憶が無いとのこと。