「10月の少女たち他(萩尾望都著)」メモ
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「10月の少女たち他(萩尾望都著)」メモ

2016-06-02 19:00
    ・復刻版で出た小学館フラワーコミックス版「ポーの一族」全5巻を出版社の作戦に乗せられてまんまと買ってしまったのだが、そして忙しいと言いながらあわただしく読んでしまったのだが、「ポーの一族」本編はネットに情報があふれているので置いておいて(短期間にまとめて読んだの初めてなので今更ながら気付いたところとか、先日ポーの一族について書いたときすっかり忘れていてシマッタ~とかいろいろあるのだけど)、ページ合わせにか収録されていた3つの短編(もう一つ2ページだけの作品があるけどそれは除外)がすごく懐かしかったので書いておく。
     懐かしいと書いたけど、そんな作品のことは40年近く全く思い出さないでいて、今回読んだらそういえばこれ読んだ読んだ、と思い出したんだけど。
     それらは以下の通り。
    10月の少女たち(2巻に収録)
    六月の声    (3巻に収録)
    妖精の子もり (3巻に収録)

    「10月の少女たち」は3人のお年頃の少女たちのちょっとした男の子がらみのエピソード。
    もともとは「COM」に掲載された有名作品らしい(が私は忘れていた)。

     その1 トウラ
     お隣さん同士で、二階の自分の部屋の窓を開けると互いの部屋が見える、という環境の、おさななじみのトウラとロビー。親同士も公認の感じで、互いの家にも気安く出入りしている。
     今日もロビーは数学を教えてほしいと言われてトウラの部屋に来るが、彼は自分が最近ヒゲが生えるようになったことを彼女に告げ、彼女の部屋ではなく彼女の家族がいる階下の居間でやろうと提案する。だがトウラは何故そんなことしないといけないの?と断り、さらにとんでもないことを言い出す。

     その2 真知子
     ちょっと夢見がちで恋愛小説大好きな真知子の家に、父の知人の息子、行(コウ)が居候することに。学校でも同じクラスに転入する。彼は真知子がガマンならないくらい無神経でガサツだが、なかなかスポーツマンで学校ではたちまち人気物に。
     だが家では真知子の日記は(読書感想ノートだと思って)勝手に読む、着替えは(偶然)覗く、と傍若無人で真知子は3メーター以内に近づくな!と怒る。
     だがある日彼は去る。彼が来た理由もわかる。ガランとした家。だが真知子は、学校は一緒なんだ、同じクラスなんだ、とホッとする。
     スペースオペラが小道具に出てくる。

     その3 フライシー
     少女というにはちょっと大人の学生フライシー。偶然知り合ったジェフと交際を始める。
     やがて彼は結婚を申し込むが、彼女は結婚で失う自分の自由を思う。
     ジェフには返事は母の意見を聞いてから、とかわすが母は若すぎると反対。フライシーはそれを聞いて結婚を決意する。

     「六月の声」はちょっとハードSFっぽい話。
     少年ルセルは十歳の時、ルナシティの宇宙船事故で両親を失い、親戚に引き取られる。そこには十六歳の年上のいとこ、美しいエディリーヌがいた。
     ルセルは彼女にあこがれるが、ほどなく彼女には恋人ができる。彼、ロードは優秀なロケット設計士で、ルセルにも兄のように接する。
     だがある日、エディリーヌはロードが設計した太陽系外への移民船に乗って、一人宇宙へ行ってしまうという。ロードと婚約していたはずなのに何故。

     「妖精の子もり」はこんな話。
     母一人子一人の少年ウォルトはある日近所の森みたいなところで変な女の子と出会う。生意気なようで虫を怖がり、気まぐれで運動音痴。彼の自転車に勝手に乗って池にボチャン。彼も巻き添え。
     家につれてきて服を乾かしてやる。貴方って親切なのね、と軟化する彼女はウォルトの母が帰って来ると、逃げるように出て行ってしまう。そうぞうしくウォルトの周囲に風を起こし、名前も告げずに彼女は去る。
     ウォルトの母は再婚を控えていた。相手の男性を母からはじめて紹介される日。男性には父の結婚に大反対の娘がいた。ウォルトの妹になる彼女は・・・

     どれもページも少なく、ものすごく他愛ない話なんだけど、上手いなあ。文章であらすじを書いても、この作品の良さは全く伝えることができない。絵があってこそ。
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