映画「死霊館・エンフィールド事件」(わりとネタバレ)
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映画「死霊館・エンフィールド事件」(わりとネタバレ)

2016-08-09 19:00
    ・ホラー映画はそんなに熱心に見るわけではないが、時間が合えば見たりもする。
     これもそんな感じで、何も予備知識無しに見た。
    https://warnerbros.co.jp/c/movies/shiryoukan-enfield/

     実話の映画化で、シリーズの2作目らしい。超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻という人がいて、夫のエドはカトリック教会が唯一公認した非聖職者の悪魔研究家で、妻のロレインは何ていうんだろう、過去その場所で起きた出来事を、あるいは予知を、トランス状態の夢の中で「見る」事ができるみたい。そういう人が実際にいたらしいのも知らなかったが、英語の紹介ページはあるようだが日本語では見つからなかったので詳細はよくわからない。
    「エンフィールドのポルターガイスト」で検索すると記事がヒットしたが、調査したのは別の人名で、夫妻ではないみたい。どこからどこまでが事実でどこからどこまでが創作なのかよくわからない。事実とされている心霊記録を、架空の夫妻の事件簿みたいにしているのかもしれない。

     その事件が起こったのは1974年らしく(1977年とも)、そんな最近にこんな事件があって、それが本当だと認知されていうのがちょっと意外でもある。そういえば「エクソシスト」も実話がベースになっているとか聞いた事があるが、作られたのは1973年だから関係は無いのか。

     「死霊館」という、同じ夫妻を主人公とする作品があって、私は知らなかったけど結構ヒットしたらしく、その続編も作られたということみたい。エクソシストも2とか3とかあったが見てないな。

     一作目ではこれも実話らしいアメリカで起こった心霊事件を解決した夫妻が、テレビなどにも出演するようになったが、日本で言えば大槻教授のような人に討論番組でインチキ呼ばわりもされたりして、しばらく活動を控えるようにしていたところ、イギリスで起きた事件に協力してほしいと要請があったことで腰を上げる。
     
     夫と離婚して、4人の子供を育てている母親がおり、子供は14歳と11歳の娘に、もう少し小さい小学校低学年くらいの男の子と幼児といっていい年齢の男の子。末の子は吃音障害がある様子。家族は仲良く暮らしているが、別れた夫は養育費を払い込まず、母親の稼ぎだけでは生活は苦しい。
     暮らしているのは数年前に買ったらしい家具付の住宅で、地下室もある2階建て。かなり贅沢にも感じるが、中身はボロボロの印象。

     この家族の次女が、何かを感じるようになる。どうも末っ子に何かがまとわりついているらしい。夜、庭を見るとブランコが人がこいでいるように揺れていたり、消防車のオモチャが夜中に突然動き出したり。
     やがて彼女自身も何かに入り込まれたのか、夢遊病なのか夜中に寝室ではないリビングで眼を覚ましたりするようになる。具合が悪く学校を休み、テレビを見ていると、チャンネルが勝手に変わる。リモコンを取ろうとすると、たった今置いた場所に無く、部屋の隅の安楽椅子(この椅子は家についてきた家具)の上にある。

     そんな事が続くうちに、少女の声ではない大人の男の声で他の家族を脅すようになり、ポルターガイスト現象も現われる。母親はお向かいに住む友人夫妻や警官を呼ぶが、調べに来た警官の目の前でも机が動いたりする。だが彼らはこれは警察の手には負えない、と教会に相談するように言い、巡り巡って霊能者夫妻の登場となる。
     教会の依頼としては、事実かどうかわからないと教会としては悪魔祓い師などは送り込めない、だから真実かどうかをまず調べてほしい、というもの。なんとなくつれない気もする。
     夫婦は彼らの家を訪ね、妻の霊視能力で調査をすすめる。するとこの家の前の持ち主は、例の安楽椅子の上で死亡していたことがわかる。次女を脅しているのはこの前住人の霊らしい。他にもいろいろなことがわかり、夫婦は家族が嘘をついているわけではないとの印象を強く受けるが、不思議なことに霊的なものは感じ取れない。
     やがて妻は予知夢を見る。それは、このまま調査を続けると、夫が死ぬ、というものだった。彼女は夫にそれを話すが、夫はなんとしてもこの家族を救ってやりたい、と手を引こうとはしない。
     幽霊屋敷に教会の調査が入っている事は街の噂になり、テレビ局も取材を持ちかけてくる。家族はそれを受け入れるが、テレビカメラはポルターガイスト現象が次女の狂言である、という証拠映像を撮影し、関係者は全員引き上げることになる。夫妻にも教会から、インチキであると判明した以上は調査は終了、との指令が来る。
     だが、妻は釈然としないものを感じていた。

     特撮も使っているのだが、むしろ特撮をほとんど使っていないシーンでの出るぞ出るぞ、という盛り上げ方がわりと上手な作品だったと思う。無人で揺れるブランコや、壁の中を歩く人影、勝手に電源が入るオモチャなど。前半はわりと怖かった。
     むしろ霊が姿を現し、特撮をふんだんに使った後半の方があまり怖くない。

     イギリスの家がみんなそうなのか知らないが、深夜子供が一人でトイレに行けないような広くて寂しい造りになっているのは、あんな家で育たなくてよかったと思う。家族5人でも広すぎると思う。日本の団地ではああいう話は成立しなさそう(団地は団地で、別タイプのホラーは成立するのだが)。
     地下室なんかもとても降りたくないような雰囲気になっている。

     結局霊は小物で、その背後に大物がいて、次女はこれに家族を殺すと脅されてカメラの前で狂言を演じさせられており 霊能者の妻が自分の霊視を防ぐ強力な相手がいるのだ、と気付いて戻って来てこれを追い払うことになるのだが、このあたりはちょっと都合よすぎる気もする。でも実話ならしょうがない。

     エンディングで、実在の人物の写真や、その後の紹介などがされるのだが、この家族は事件解決後、つまりポルターガイスト現象がおさまってからもずっとこの家に住み続けて、母親はこの家で寿命で亡くなったらしい。
     お金の問題もあったのかもしれないが、よく住み続けられるものだとも思ったりした。

     そして母親が亡くなったのは、前の住人と同じ安楽椅子の上でだったらしい。
    ちょっとゾッとする。椅子を処分する気にもならなかったのだろうか。それとも椅子にまつわるエピソードそのものが創作なのか。
     
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