夏目漱石のお孫さん
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夏目漱石のお孫さん

2016-08-18 19:00
    ・漱石の孫というと夏目房之介さんが思い浮かぶが、房之介さんの従姉にあたるエッセイストの半藤末利子さんは、お父さんが漱石門下の作家・松岡譲、お母さんが漱石の長女・筆子ということで、さらにご主人は作家の半藤一利さんということで、文章のサラブレッドみたいな印象を受ける。が、実際に文章を書きはじめたのは60歳を過ぎてからで、それもカルチャーセンターの文章教室に通ったのだという。

     寝たきりだったお母さんを長く介護して、看取ってから二、三年は虚脱状態が続き、このまま年をとって母と同じように認知症になって死ぬのでは自分の人生があまりにもさびしい、と思い文章を書きはじめたとも。

     お母さんは70の時にご主人を亡くし、それで一気に調子が悪くなり、ご主人を亡くしたショックから立ち直れないままやがて寝たきりになり、さらに認知症を発症して亡くなったという。介護生活は約10年にわたったそうだ。

     半藤さんは介護を通じて「この人が私の人生を奪った」と思わないようにしなければ、とケーキ作りを始め、気晴らしの時間を無理やり作ったとも。没頭する時間がある趣味が何かあることは、精神的健康に重要なんだろうな、と思う。
     でも認知症になるまでの間に聞いた、お母さんの父、つまり漱石の話が本の元ネタにもなったという。

     親には聞けるうちにいろいろ聞いておかねば。
    (出典:ラジオ深夜便 2011年2月号)
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