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「長靴をはいた猫 80日間世界一周」を40年ぶりに見る
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「長靴をはいた猫 80日間世界一周」を40年ぶりに見る

2016-10-12 19:00
    ・長靴猫シリーズの三作目で最終作、「長靴をはいた猫 80日間世界一周」も勢いで見た。こういう時間と勢いがある時に見ておかないと見れなくなっちゃうし。これも公開当時に見たのだけど、あまり覚えていない。ニ作目よりは良かったような印象がある。1976年ということで40年前だ。まだ続編作るんだ、と思った記憶がある。

    公式無料配信ページ
    https://www.youtube.com/watch?v=qCdMTDHcYWA

     三作目はたぶんイギリスのロンドン(国名は出なかった。作中に出る地名は、アラビア→カラビア、インド→ピンドなどと変えてある。スエズ運河はそのまま出てきたような)みたいなところからはじまる。前2作と異なり、人間はおらず、いろいろな動物が暮らしている街になっている。

     元ネタの80日間世界一周だと、金持ちが出入りするサロンみたいなところで賭けごとみたいにはじまるわけだが、この作品ではわかりやすい悪役の豚の金持ちがいて、これとペロが行きがかり上賭けをすることになる。ペロが勝てば豚の全財産をいただき、豚が勝てばペロは一生奴隷として仕えなければならない。
     ペロは冒頭ではレストランのウェイターをしていて、偉そうな常連客が豚。ペロのほかにコックだったカバと、居候だったネズミの親子が一緒に旅に出ることになる。

     ペロは最初小型船みたいので旅に出かけ、闘牛→ピサの斜塔→ゴンドラ→砂漠みたいにパパパっと画面が変わって、ヨーロッパはあっという間に通り過ぎる。いつもの殺し屋猫三匹が例によって追って来る。

     途中から殺し屋猫に影から助力する何者かが現われ、殺し屋猫はジュニアモグラスみたいなドリル付き戦車とか気球とかを何者かに与えられ、ペロ一行を追いかける。
     ペロたちもどうやっているのか最初の船はそれっきり登場せず、陸路をラクダや車ですすんでいく。その都度買いかえているのか?その資金は?とか気にしちゃいけないな。原作の主人公は大金持ちだからそのへんは気にならないが、しがないウェイターとコックだから・・・

     原作ではインドでヒロインとなる女性を助けたりするのだが、インドならぬピンドはわりとあっけなく通り過ぎて、潜水艇を作って太平洋?をわたる。ここでこれまで姿を現さなかった影の助力者が現われ、巨大潜水艦に乗ってペロたちの潜水艦を飲み込んでしまう。
     影の助力者はガリガリ博士。知らなかったけど、ハッスルパンチの悪役がそのまま特別出演したみたい。ハッスルパンチは歌しか覚えてない。DVDBOX出たので見たいんだけど。
     ガリガリ博士は豚に雇われているんだけど、プライドが高く、必ずしも豚の言う事を聞くわけではない。殺し屋猫三匹はいつの間にか博士の手下におさまっていて、アゴで使われている感じになっているが、彼らのドジでペロたちは巨大潜水艦から脱出する。

     原作では香港と横浜にも立ち寄るのだけど、そこはすっ飛ばして次はミシシッピならぬミニシッピー川になってしまう。ここは日本を入れてほしかったな。

     ここでペロは意に沿わぬ結婚をさせられそうになっている美人猫を助け、デレデレとなっているところに一服盛られて三日間寝込み、時間を無駄にしてしまう。もちろんこの美人はガリガリの手の者。普通こうした美人は最後にもう一度出てきたり、最後は寝返ったりするのだが、この作品ではすぐ退場して再登場はしなかった。

     原作では素直に大西洋をわたるのだが、ここでの時間ロスを取り戻すため、北まわりルートしかない、と北極なのかカナダなのかよくわからないけど、ソリで氷原を行く。するとそこでホルスの大冒険に出てきたみたいなマンモスに遭遇。このマンモスはロボットで、ガリガリ一行が乗っている。
     地元のエスキモーの子供(アザラシ)がマンモスに踏まれそうなところを助け、マンモスを倒す(氷原を踏み抜いて自滅に近い)がネズミの子供が熱を出してしまい、これが直らないと出発できない。
     だが助けられた子供の親がわけてくれた薬のおかげで回復。ペロはその間に作っていた飛行機で飛び立つ。ガリガリ博士も飛行機で追って来る。ここはちょっとスカイキッドブラック魔王っぽい(ガリガリ博士の声は大塚周夫さん。ハッスルパンチでは八奈見乗児さんだったようだが)。

     飛行機でロンドン(とは言わないけど)まで一気に帰ってきたようで、ガリガリ博士はしつこく追ってくるけど橋げたか何かにぶつかって大破。ここまで、とあきらめる。

     でもここからが意外に長い。賭けが成立する条件は、時計台の12時の鐘が鳴り終わるまでにその時計台の頂上に立つ、みたいなことだったのだけど、この時計台の階段を壊したり、埋めてしまったりして豚が邪魔をする。ガリガリ博士はリタイアしているが、三匹猫はこちらにも参加して豚と一緒に邪魔をする。屋根を登って滑り落ちたり、歯車の中を巡ったり、とここらへんもちょっとジブリっぽい。でも一作目と異なり宮崎さんは参加していない様子。

     結局賭けに勝って、豚は全財産を失いレストランのウェイターに。ペロはまた旅に出る。
    三匹猫追う。でおしまい。

     二作目に比べて動きもあって、いろいろなメカも出てきて子供向きな感じ。前半はあまりタイムリミットを気にしていないペロが各観光地に立ち寄ったりしてカバは時間を気にしているのが、後半はペロの方があせっているのがちょっとペロの性格が一貫していない印象。
     もう少し全体の旅程とか、今どの辺であとどのくらい、とかチェックがあったほうが緊迫感が出たような。ラスト近くはいきなりあと3日だ!とかあと1日だ!とか宣言される。
     美人猫は出るものの、ヒロインらしいヒロインが不在なのもちょっと弱いかな。
     香港か日本あたりでこの美人猫が再登場してうんぬん、とかあるとよかったかもしれない。
     何で北まわりにすると近道なのかはギモン。

     また、原作では日付変更線のおかげでダメだったと思ったのがセーフっていうオチだったけど、その話は出てこない。絵的には面白くないから仕方ないかな。

     ペロの声は一作目とも二作目とも違う人。今回は豚が滝口順平、ガリガリ博士が大塚周夫、美人猫が増山江威子、他に八奈見乗児、富田耕生、神山卓三(ケンケン役で有名)各氏など、聞きなれた声が多かった。

     と、この奇怪に三作見直してみて、やっぱり一作目は特別だと思う。
     二作目、三作目レベルのものは今でもその気になれば作れると思うけど、無理に作らなくてもいいかなあ。今はこういう子供向けオリジナル劇場アニメは需要がどのくらいあるんだろう。アンパンマンとかポケモンとかはあいかわらず人気みたいだけど。子供向けオリジナルの新作はシンドバッドなんか見ると厳しい気がする。あれは宣伝もあんまりだったが。DVDまだ完結してないし(アマゾンプライムとかでストリーミング視聴はできるけど、三作目の円盤の発売がされていないみたい)。
     
     
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