アニメ「ひるね姫」感想(ネタバレ控えめ)
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アニメ「ひるね姫」感想(ネタバレ控えめ)

2017-03-21 19:00
    ・テレビシリーズ版の「攻殻機動隊」や、「攻殻009」と呼ばれたりした「009 RE:CYBORG」の神山健治監督の新作。どちらかというとこれまでの作品はキャラクター造形がアダルトな感じだったけど、今回は少し柔らかめのキャラクターデザインになっている。
    公式HP
    http://wwws.warnerbros.co.jp/hirunehime/


     ちょっとこれは予告編が失敗かな~、と思う。公開から間がないのであまりネタバレしないように紹介したいが、全然触れないと予告だけ見て行かなくてもいいや、と思った人の参考にならないのでちょっと踏み込む。

     タイトルや予告でもなんとなくはわかるんだけど、これは夢と現実が交錯する話になっていて、夢の世界と現実世界で話がリンクしながら進む。予告ではチラッとは夢の世界の景色やキャラクターも映るんだけど、ネタバレを避けたのか全然紹介されない。
     なんだけど冒頭から話は夢の世界の方でばかり進み、その世界をヒロイン役の語りで説明して行く。次第にわかっていく、という構成じゃなくて、最初にこれだけ説明してしまうのであれば

     機械が人間を幸せにすると信じるハートランド王は、王国を襲う鬼と戦うために巨大ロボットを開発した。だが鬼は人間が操縦するロボットでは倒せない。魔法で動くロボットでなければ、鬼の動きについていけないのだ。
     王の娘、エンシェンは強力な力を持った魔法使い。彼女は魔法こそ鬼を倒す鍵だと主張するが、機械だけを信じる王は姫を部屋に閉じ込め、魔法の力抜きで鬼を倒そうとする。
     そして、エンシェンの心は、2020年に生きる平凡な高校生、森川ココネの心と繋がっていた・・・

     みたいな情報はあらかじめ予告で広範囲に知らせておいた方が、子供の観客を呼び込むにはよかったんじゃないかと思う。

     小柄で元気いっぱいな魔法使い、エンシェンも、彼女のお供をする犬のヌイグルミ、ジョイも、襲って来るエヴァンゲリオンの使徒みたいな鬼も、これを迎え撃つパシフィック・リムみたいな巨大ロボットも、魅力的なキャラクターだと思うけど予告でチラっとは映るけど認識されない。
     もっと認識されれば男の子も女の子も興味を持ちそうなのだが、今の予告だとどんな作品かよくわからず、なんか高校生男女の青春恋愛映画みたいに思えてしまって、親も子供を連れて行こうとは思わないだろう。
     今書いた程度の情報は公式HPでわかるので、なぜ予告でそのへんをもっと映像で見せて情報解禁しなかったのかなあ、と思う。それで夢の世界は子供向け、現実の世界は大人向け、ときちんと分けてやれば親子で見れる作品になった気がするけど、アニメファンを狙うにはそれではダメだったのかな。

     なので夢の世界も現実世界もどことなく中途半端にしか描かれなかった気がするし、不自然に混じってしまって現実世界がその分リアルに感じられなかった気がする。切符や弁当はあんなふうには手配できんだろうと思うし、現実世界でのヒロインが未来少年コナンかよ、と思うくらい体力ありすぎるし。ラスト近くは何であんなところにいたのかわからんし、あれじゃ助からんでしょう。普通は。それまでにも何度も死んでいる気がする。
     3日前に手に入ったからといっても本番に間に合わない気がするし、夢の世界は辻褄が合わなくてもいいけど、現実世界で辻褄が合わなく感じるのは印象的にマイナスかも。

     舞台が倉敷ということで、登場キャラに桃太郎と猿と雉と犬が盛り込まれていたりするのだが、ただそれだけでモチーフはうまく生かされなかった気がする。犬もぬいぐるみではなく、人間の方がよかったんでは、とも思う。

     悪人も夢の世界ではいいだろうけど、現実世界では権力持ちすぎだろ、とも思うし、そのわりに行動は自分がヒロインの家に不法侵入するなど不用意だし、部下も間抜けだし。

     出来事が夢の世界、現実世界どちらでも同じように収束してほしいのだが、悪人は夢の世界では最後が描かれたが(何故滅びたのか理由はよくわからないが)、現実世界ではどうなったのかはっきりわからない。
     夢と現実が対応しているようで対応していないのがちょっと気になった。夢の世界にも現実世界にもタブレット端末があるのはまあいいとして。

     脇のキャラクターも猿や雉に模された人物や途中東京駅ホームで登場する三人組など、何のために出てきたのかわからないくらい活躍しない。犬のぬいぐるみもそこにいるだけ、という感じでもう少し見せ場がほしい。ヒロインの幼なじみの男の子もスキルを発揮して活躍した、というわけではないなあ。ただ付き添っただけ。ヒロインの親友っぽい女の子も夢の世界に出てもいい気がする。夢の世界ではネクタイが錠前になっているとか、絵的に面白く感じたシーンもあるんだけど。

     いろいろなものをきちんと回収していないのも気になる。ヒロインのスマホとか、父親の
    スマホとか。

     オリジナル作品は応援したいんだけど、これだと伸び悩むんじゃないかなあ。

     今からでもエンシェンやロボットを多く出して、子供を引きつける予告を流した方がいいのではと思う。ただ内容は、子供だとちょっとわからないかも。子供でも絶対楽しめる、となっていればもっとお勧めできるんだけど。
      「エンシェンと魔法のタブレット」という作品がネット配信されていて、そちらの予告ではそんな感じのナレーションもあるんだけど、HPで知って会員登録しないと見れなかったりするので、私は見ていないけどこの動画はユーチューブなどでもっと自由に見れて、CMで知ってこれを見て劇場へ、という流れをもっと作った方が良かったんじゃと思う。

     入場者プレゼントなのか、舞台である倉敷のスタンプラリー用紙みたいのをもらったけど、こういうのは入場しなくてももらえる方が効果が出るようにも思う。予告で瀬戸大橋は出るけど、舞台が倉敷の児島とか下津井とかという土地である事も、もっと伝えた方がいいんじゃ
    ないかなと思う。



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