テレビドラマ みをつくし料理帖(6)「う尽くし」
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テレビドラマ みをつくし料理帖(6)「う尽くし」

2017-06-28 19:00
    ・公式HP。
    http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/miwotsukushi/
    ・ウナギが出せないヒロインは、卯の花を使った料理を考案し、土用に出すことにする。
    店で働くようになった少女が、ヒロインに気になる事がある、と言ってくる。最近どうも味が気持ちわるい、と訴える客がいるという。
     しばらくぶりに訪れた太夫の使いに味を見てもらうと、これは包丁の手入れが悪いのだ、切れ味が悪く、匂い移りもあるという。新しく来た料理人の包丁の手入れがよくないのはヒロインも気付いていたのだが。
     
     ご寮さんは彼に若旦那の行方を捜すように頼んでおり、そのために簪を彼に渡してしまっている。ふるまいにだんだん乱暴なところも出て来て昔からご寮さんの店で働いていたこともあり、そこまで疑う気にはなれないでいたが、ある日彼は本性を表わす。
     さらに太夫の使いは、若旦那が女郎を殺したという話も嘘だと看破する。殺された事になっているのは使いが知っている女で、もちろん生きていた。吉原通いで店の金を使い込んだのはこの料理人のほうだったのだ。だが若旦那も少し性根が足りず、使用人の不始末をうまく処理できず店を放り出してしまったのだ。
     男は悪態をついて去るが、ご寮さんは息子が人殺しではなかったと聞いて安堵する。
    男の捨てゼリフで、若旦那が今は釣りしのぶ売りをしているらしいとわかる。

     太夫の使いはヒロインに青梅の蜜煮を作るように依頼する。ヒロインは太夫の具合が悪いと察する。蜜煮は幼い頃の彼女が具合のよくない時にしか食べないのを知っていたので。
     太夫は他の遊女をかばって客に切られ、一時は命も危なかったのだという。ヒロインは太夫の看病をしたいと申し出るが、太夫が今の自分の姿をヒロインに見られたいとは思っていない、と聞かされてあきらめる。
     だがその梅の蜜煮は「う」尽くしの一品として土用の特別メニューに使われる。

     太夫の治療をすることになったのは、常連の青年医師だった。彼の父親は奥医師で、彼も
    名家の息子だとわかる。彼は父親から、御前奉行に見事な菓子を考案した人間がいると聞かされる。一方、御前奉行の方も、奥医師に優秀な息子がいると聞かされる。
     この二人は共にヒロインを気にしているのだが、ここで初めて互いをライバルとして意識する。ヒロインは御前奉行の方に(御前奉行とは知らないが)ちょっと引かれている様子。
     店を訪れた御前奉行はヒロインのう尽くしを所望し、梅の蜜煮を見てためらう。彼は甘いものは苦手だ、と残そうとするが、ヒロインのしょげた表情を見て味見くらいはしよう、と口にする。そしてこのような控えめな甘さなら大丈夫だ、と食べる。ヒロインは笑顔になる。
     これまでヒロインの前で自分の弱みなど見せなかった彼が、実はキスと生姜も苦手なのだ、だから俺には出さないでくれ、と打ち明ける。彼はこの二品は将軍の好物だったりして毎日扱わねばならず、見るのもイヤなのだ。
     青年医師は店では浪人としてふるまっている彼が、実は将軍の信頼もあつい若年寄であり、料理に関する知識も深く、陰でヒロインに嫌がらせをする店から彼女を守っていることを知る。彼も奥医師の息子で毛並みは悪くないのだが、ヒロインを守る、という意味では御前奉行以上に頼もしい人間はおらず、ヒロインとの料理の話題についても彼ほど語れる人間はいないと思うと引け目を感じる。何よりも、ヒロインがこの御前奉行と過ごしている時の笑顔は、彼では引き出せないとっておきの笑顔なのだ。

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