アニメ「正解するカド」メモ
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アニメ「正解するカド」メモ

2017-07-05 19:00
  • 2
公式HP
http://seikaisuru-kado.com/ 
・SFマガジンイチオシだった、東映アニメーションのオリジナルSFアニメ。私は見れなかったんだけど、録画した知人にDVDで借りて最後まで一気に見た。

 おなじみのファーストコンタクトテーマだが、これまでにないものを作ろう、という意欲があちこちに感じられる。

 突然、羽田空港上空に、一辺が2kmほどの半透明な立方体が出現する。中には機械のような、歯車のようなものが透けて見えて、動いている感じ。滑走路にそれは接触するが、その際に飛行機が1機飲み込まれてしまう。押しつぶされたのではなく、飲み込まれたらしい。
 飛行機にはたまたま、外務省の腕利きでベテランの交渉官(ネゴシエーター)が乗っていた。

 政府は飲み込まれた交渉官の同僚や上司を中心に特別対策チームを組み正体を探るが外部からの干渉は不可能。戦車砲弾も運動エネルギーを奪った状態で跳ね返し、何をつかっても傷ひとつつけることはできず、内部の様子もわからない。だが、1日近く過ぎた頃、立方体の上部に階段が現われ、それを登って姿を現したのは、飛行機に乗っていた交渉官だった。
 そして彼に続き、美形の人影が姿を現す。ちょっと人間には発音しにくい固有名詞を名乗る彼は、人間にファーストコンタクトを求めてきた知的生命体だった。美青年ぽい姿は作り出したもので、本当の姿はわからない。交渉官のスマホにハッキングして一瞬で日本語を会得した彼だが、人間のものの考え方、感じ方はわからないので、と交渉官に通訳兼クッション役みたいな役割を求める。交渉官はいわば彼らの代理人として、地球人との交渉を行うことになる。
 これに対して、人間側の交渉人になるのは外務省の若い女性。まだ24歳でキャリアは浅いが、将来を嘱望されている優秀な人材。生真面目でちょっと堅苦しい印象。

 知的生命体はエイリアンというわけでも、多次元からきたというわけでもないらしく、自ら異方存在と名乗る。それ以外に彼の存在を説明できる単語はないという。

 彼は人類に与えたいものがあると言い、まず取り出したのは無限のエネルギー源。時間さえあればいくらでも生成できるという。とりあえず今ある分を日本政府に寄付すると言い出すが、国連は日本にその所有権を放棄して国連に渡すよう圧力をかける。従わなければ経済制裁、さらに武力の行使も、という圧力をかけて。

 日本はその回答期限に生放送を行い、そのエネルギー源の国連引渡しを受諾すると同時に、そのエネルギー源の作り方を(誰でもコツを掴めば出来るという)公開してみせる。これによって世界中の人間が、無限のエネルギーを手に入れたことになる。

 異方存在はさらにいくつかのものを与える用意があるという。だが彼のほうも何かを欲しいらしい。共に推進して正解を出して欲しい、というのだが、その正解とは。
 彼が与えるものは受け取れば便利だが、人間のあり方を根本から変えてしまうものばかり。人類にとって害になるのかならないのか、必要なのか必要でないのか、受け取るべきか受け取るべきでないのか。そして彼は最終的に人類に何を求めるのか。

 異方存在側にはおそらくそんな意識もないが、人類の敵なのか味方なのか。
 異方存在とベテラン交渉官の、あるいはベテラン交渉官と若い女性交渉官の、言葉による
戦いが繰り広げられることになる。交渉は異方存在ペースで進むのだが、人間側の女性が当初は貫禄負けして終始押されている感じなのが、中盤以降意外な粘り腰を発揮するようになる。
 最初は人選ミスだと感じていたのだが。最終的によくぞ彼女を選んだ、と思うようになる。

 こういうのって、出だしは仰々しくて雰囲気もいいんだけど、次第に話が矮小化して単なる戦闘ものになったりしがちなんだけど、これは最終回までそうした理解し難い相手との交渉、という雰囲気を保ったと思う。次回どうなるかまったく予測できない、という感じも維持された。異方存在が全く人間と異なる心を持った存在である、ということも彼のセリフによく出ていたと思う。脚本は上手いと感じる。脚本の野崎まどさんは、ラノベ系の著書がある人の様子だけど私はよく知らない。でも最近ヒットを出す人はラノベ系の人多いな。

 見た人はみんな思うだろうけど政府の交渉シーンなどは「シン・ゴジラ」っぽいし、異方存在との会話は「メッセージ」っぽいところがある。何か新たな経験をすると、それまでの自分と違ってしまう、違わざるを得ない、というところもどこか似通っている。

 難点としては、登場人物の名前がみんな難しくて覚えられなかった。若い人はそうでもないんだろうけど。名前を呼べないキャラクターというのはなかなか親近感を持てなかったり。


 ストーリーだけ知っても、その雰囲気を知らずににわかった気になっちゃうのはもったいないので、レンタルとか機会があったら見てみることをオススメします。

 この企画、よく通ったなあ。

登場する異方文字を解析した人がいる様子。

 

異方存在のMMDモデルあるのかwでもいろいろ違うような。



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今まで酷評されているところしか見なかったのですが面白いですよね、正解するカド
最後にバトルになるのかと思いきやヤ○○○○モにN○○○デ○○ター突きつけて錯○状態に陥らせるとかいうブッ飛んだ展開が一般受けするとも思えないので酷評の嵐は同意はともかく納得はしているのですが
29ヶ月前
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>>1
Prospero様 コメントありがとうございます。

 私は最後あの博士が私が行くわ、と言い出すのかなと
思ってました。

 SFを見たり読んだりする動機には何かこう、わけの
わからないものとか、想像力の限界みたいなものを求める
心理があると思うので、そうしたものを求める人には
けっこう受け入れられたのではと。
 最終話の逆転はちょっとズルイ、と思わないでもありませんが。

 ちょっとBLっぽい演出なんかは私は不要と思いますが
今は仕方ないんですかね。

 よく考えるとスタートレックのQとピカードの関係でもあるような。

 E・E・スミスのスカイラークシリーズに出てくる、
ナンバーで呼ばれる超生命体みたいだなとも。
29ヶ月前
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