DVD「吸血怪獣ヒルゴンの猛襲」メモ(ネタバレ)
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DVD「吸血怪獣ヒルゴンの猛襲」メモ(ネタバレ)

2017-08-05 19:00

    ・子供の頃、雑誌にモンスター特集みたいのがあった。海外の映画に出て来るモンスターで、金星ガニ、火星グモ、火星ダコ・・といった、ロジャーコーマン作品が多かったみたいだが、盗まれた街のサヤ豆人間とか放射能Xの巨大アリとか宇宙戦争の火星人とか違う会社の作品も入っていたと思う。蛇女とかミイラ男とかドラキュラとか、アマゾンの半魚人みたいな系統もあった。
     テレビで見るウルトラマンやマグマ大使、ジャイアントロボの怪獣や、ゴジラやガメラとも異なるこういう怪獣は、長いことそうした雑誌の写真1枚だけが情報源で、どんなタイトルの作品に登場してどんな活躍をするのか、ということも長らく知る事ができなかった。これもそうしたモンスターの一つで、ヒルゴンという名前と写真1枚しか知らない。こんなものがDVDで見られる時代になった。それがどれだけ人生の役に立つかわからないけど。
     日本では劇場公開はされず、TV放映されただけだったらしい。
     原題「Attack Of The Giant Leeches」。

     農夫みたいなツナギ(ヘイスタック・カルホーンが着ていたみたいなやつ。と言ってもわかる人はいないか)を着てカウボーイハットをかぶった男性(レム・ソーヤー)が、沼で奇妙なものを見つけて猟銃で撃つが、水の中に消えてしまう。彼の話によれば灰色っぽい蛸のような生き物で、吸盤がついており、人間のような腕もあったという。この映画はモノクロなので、怪物の色がわかる貴重なセリフ。
     彼は行きつけの酒場で仲間に話すがみんな笑う。ここは西部劇に出て来るような感じの酒場。腹の突き出た店の主人(デイブ・ウォーカー)は、音楽がうるさくて話が聞こえない、と店の奥の女(ベス)にボリュームを下げるように言うが、女はいうことを聞かない。
     店の奥で二人が話している間、レムと4人の仲間はレムが撃ち殺したという怪物について話を続ける。ここらで40年密猟してるが、とレムは言ってるので密猟者で、4人の男たちはそれはお前がこれまでに殺したカワウソの霊さ、何で持ち帰らなかったんだ、と言って信じない。レムは気分を害して、みんなアレに殺されるぞ、なんて毒づいて先に帰る。
     機嫌を損ねたリズの部屋でなだめようとしているデイブ。リズは娘かと思うくらい若いが妻で、デイブは尻に敷かれているらしい。何故か「福」という字が背中に入った日本の法被を着ている。リズはデイブが何を言っても取り合わず、着替えて出かけてしまう。
     沼のほとりで男女が会話をしている。夫婦か恋人同士らしい。男(スティーブ・ベントン)は猟区管理人で、密猟の取り締まりをしたりしているらしい。すると近くで悲鳴が上がる。スティーブが見に行くと、悲鳴をあげていたのはリズで、男が死んでいた。誰だかわからなかったけどどうもレムらしい。そういえば酒場でカワウソ猟の網を片付けに行かないと、と言っていた。
     保安官とレムの死因について会話をするスティーブ。ノートンという男も一緒にいるが役割はわからない。助手かもしれない。保安官はお前の出る幕ではない、とスティーブの話をきかないが、スティーブはグレイソン博士は巨大なイカかタコにやられたのではないかと言っています、と食い下がる。保安官はお前は州の仕事をやれ、郡の仕事に口を出すな、と取り合わない。スティーブは字幕では保安官ではなく猟区管理人となっているが服装やバッジは保安官ぽい。州の保安官と郡の保安官みたいな違いがあるのかもしれない。あちらの制度はよくわからない。
     スティーブは博士の家で話をしている。先ほど一緒にいた女性もいて、博士を父さんと呼んでいる。スティーブは未知の生物が現われたのではという疑いを強く持ち、沼を調査する事にする。
     スティーブと女性(ナンという名前がようやくわかる)は2人でボートに乗って沼をゆく。すると女性は助手のような感じなのか。スティーブは制服みたいなのを着ているが、ナンは普通の服で恋人を危険かもしれない調査に伴うのもなんとなくおかしいし、危険かもしれないのに拳銃しか持たずに(ナンは非武装)安定の悪そうなボートでやってくるのはいかにも無用心。二人は何も見つけられずに引き上げる。それを沼の中から何かが見ている。
     リズが店でデイブに何かを訴えている様子だが、ショウビーさんに届けものだ、とデイブは出かけてしまう。リズは夫を変態とかデブとか罵り、ヒステリーを起こして店のものを壊す。
    店の外で最初のシーンでレムの話を聞いていた男の一人(カル)が騒ぎを聞いていたらしく、車に乗り込もうとするデイブに彼女は何に怒っているんだ?と話しかける。デイブによれば、レムが死んでから怖がって、街に越したがっているのだという。カルはお前がいなくなるとみんな困る、と言う。カルはデイブが出かけるのと入れ替わりに店に入る。リズは笑顔でカルを迎える。カルはわりとハンサムなタイプ。
     スティーブとナンはいかにも疲れた、という感じで会話をしている。スティーブはナンにお父さんの説は間違っていないさ、みたいなことを言う。
     カルとリズは沼のほとりに停めた車の中でラブシーン。カルは君みたいないい女が何故デイブみたいなデブと一緒になったんだ、と聞く。あまり話したくなさそうだったリズは、結局話す。最初の夫には暴力を受けていて、夫が強盗で逮捕されたので自由になった。だが生活できないのでいかがわしい店で働いた。優しくしてくれる客なら誰でもよかった。デイブはそんな客だった・・・そこに銃を持ったデイブが来る。二人は隙を見て逃げ出すが、デイブは銃を撃ちながら追いかける。追いついたデイブは銃を突きつけ、二人に沼に入るように命じる。
     互いに最初に誘ったのはあっちだ、と醜く罵りあう。デイブは命乞いをする二人を見て許す気になったみたいだが、後ろからヒルゴンが2体現われて二人を沼に引きずりこむ。
     デイブの報告で沼を捜索した保安官たちだが、遺体は見つからない。保安官はモンスターなんてウソだろう、お前が二人を殺して死体を隠したんだろう、とデイブを責める。デイブはリズを愛していたんだ、殺したりしない、脅かしただけだ、と泣く。デイブは牢屋に入れられるが、首を吊って死んでしまう。
     博士は未知の生物がいて3人を殺したのは間違いない、と沼で爆薬を使おう、と提案するが自然を保護する立場のスティーブは反対する。ナンと一緒に沼を調べましたが何も見つかりませんでした、何故我々は襲われなかったのですか、と問うと博士はおそらく生物は夜行性で昼は沼の底にでも潜んでいるんだろう、爆薬で浮き上がってくるはずだ、と主張する。ナンも父親の肩を持つ。
     保安官がリズとカルの死体を見つけたものには賞金を出す、と言ったので、最初酒場にいた客の二人(サム・ピーターズとスリム・リード)が沼にボートで探しにいく。年をとったほうが変だ、と呟く。いつもはワニがいるはずなのに、一匹も見かけないと。老人はこれはおかしい、引き上げようと若い方に指示する。若い方も渋々引き上げようとするが、ヒルゴンにボートをひっくり返されて二人ともやられてしまう。夜行性だと博士が言ったそばから昼間に犠牲者が出る。二人は洞窟みたいなところに運ばれる。そこにはカルとリズも捕まっている。ヒルゴンに生きたままま少しずつ血を吸われているらしい。
     博士とナンはスティーブの家を訪ねて、二人が行方不明になった事を伝える。するとスティーブとナンは一緒に住んでいるわけではなく、父親公認の恋人同士みたいな感じかも。
    博士がいうには、コヴィスという嫌われ者の実力者がいるのだが、もはや彼を頼って捜索隊を出すしかない、と沼周辺に住む男たちはせっぱつまっているらしい。
     スティーブはデューク・エバンスという男に協力を求めて我々で探しましょう、と提案する。彼らは大掛かりな捜索隊を組み、犬も使って夜の沼を捜索するが何も見つからず引き上げる。エバンスが、ワニが一匹もいないのはおかしい、と指摘する。
     博士はワニも蛇もいなくなっているのなら、ダイナマイトを使っても問題あるまい、とスティーブに持ちかけるが、スティーブは爆発物は環境を損ねます、とあくまでも反対し、機材を取り寄せて沼に潜ってみる、と言い出す。彼はもと海軍にいたらしい。博士父娘とスティーブの関係がちょっと微妙になってきている。
     博士はスティーブに内緒でダイナマイトを仕掛けようと沼にボートを出す。そこにスティーブもやって来る。爆発はうまいこと洞窟を揺らし、捕まっていた4人のうちリズをのぞく3人の体はうまいこと水の中に落ちてうまいこと沼に浮かび上がる。不自然なくらいうまくいく。
     さっきは生きていたカルも、後から捕まった二人も既に死んでいたみたい。ダイナマイトのせいで死んだわけではないだろう?
     スティーブは職務上ダイナマイトを無許可で使用した博士を逮捕しないといけない。博士はスティーブに3人の検視結果を伝える。カルは射殺されたのではなく、全身の血液を吸い取られて死んでいたと。まるでヒルに血を吸われたかのようだと。そして何日も前に行方不明になったのに、死亡したのは数時間前だと思われることも。博士とスティーブは話しているうちに、沼の底に空気がたまった洞窟があって、リズはまだそこで生きているのでは、という結論に達する。
     スティーブの海軍時代の旧知らしいマイクという男がダイビング機材を持ってくる。スティーブは沼に潜る準備をはじめる。保安官達がうまくいくはずがない、と毒づきつつ岸で見守っている。保安官は失敗に1月分の給料を掛ける、とそのへんに言う。博士も逮捕されなかったらしく、ナンと一緒に見守っている。
     スティーブはマイクに渡された水中銃を持って水に入り、ヒルゴンに傷を負わせて戻る。止めをさそうともう一度水中に戻る。何故かリズが浮いて来て、ボートにいたマイクに助けられる。スティーブは水中でナイフを使ってヒルゴンと格闘。さらにマイクがナイフを持って応援に潜る。ヒルゴンは一瞬水上に姿を見せ、また姿を消すが保安官も含め全員が姿を目撃する。
     マイクが強力な爆薬を沼の底に仕掛けて戻り、スティーブが起爆スイッチを押すと大爆破が起き、ヒルゴンの死体が浮かび上がる。


     昔見たヒルゴンのスチールでは二匹写っていた気がして、作品内でも二匹いたような気がしたけど最後に浮かんできたのは一匹だけだったと思う。いいのかな。夜行性のはずなのに昼間現われたり、何故レムだけさらっていかなかったのか、とかツッコミふどころはいくらでも出て来るし、何故ひどい女だな、というリズだけ助かるのか(助かったのか死体になって浮かんできたのかよくわからないが)も納得いかない。そもそもデイブが気の毒すぎる。
     だがロジャーコーマン作品でそういうことを言ってもしかたがない。
     子供の頃から気になっていたものが見れて満足したが、おそらくもう二度と見ることはないだろう。

    どこにある、とリンクを貼るのは控えるけど、タイトルで検索したら動画があったぞ。
    興味のある人は探してみては。
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