月15万円で幸せに暮らす
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月15万円で幸せに暮らす

2017-11-26 19:00



    ・正式には「ねんきん生活 月15万円で幸せに暮らす」というムックで、単発で何度か出た後に好評で季刊誌になったらしい。2011年に第1号が出て、2015年に17号で休刊したらしい。この手の本というのはいつでもいろんな出版社から出ている気がするが。

     たまたまその創刊号というのだけ将来のために、なんて思って買ったけどそのままどっかにいってしまっていた。先日発見したので買って6年してようやく読むことに。既に法制度なども変わって、ご時勢に合わなくなっている所もあるんだろうけど。

     以下目次に沿って。

    ・無理のない「予算どり」が暮らしを決める!

     年金生活1年目、2年目、3年目、4年目の読者の家計簿を紹介して、その節約のポイントを聞いている。紹介されている家族は基本的に家は購入済みでローンもほぼ終了、子供も独立していて夫婦もしくは自分の生活だけを考えればよい、という感じ。

     誌名は月15万円だけど、紹介例の人たちは必ずしもその金額にこだわっているわけではないみたい。自分たちの生活に見合った予算を決めて、その予算内ですごすよう意識しなさい、というのがこの本の主張みたい。そういわれてもなかなかできないのだが。

    ①年金生活4年目の家族(月約13万円)
     夫72歳、妻67歳 大阪府
     夫婦二人暮らし、長男は名古屋に一家を構えており、長女は独立して近所に住んでいる。書いてないけどたぶん長女も既婚なんだろうと思う。つまり子供のことはもう考えなくてよい。家のローンと終身保険の払い込みは終了。

     予算と実費は以下の通り
        (予算)     (実費)
    固定費  40,000          光熱水費、電話代
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    食費   30,000   28,850
    手紙代   3,565    3,340
    新聞代   3,925    3,925
    美容院   2,100    2,100
    ダスキン  1,081    1,081
    習い事  1,5000   16,650 エクササイズ、アレンジフラワー
    歯医者   3,500    2,230
    日用品   8,000   12,424 化粧品含む。
    自転車   1,800    1,800 駐輪場代
    小使い  18,000   21,841 ご主人の誕生日外食含む
    積立預金 20,000   20,000
    計   106,901  114,241 固定費をのぞく管理分

     積立預金2万円をのぞいて毎月の予算は約9万円に固定費分4万円を足して13万円ということらしい。ご主人の年金だけで暮らしているということだけどその年金額は書いてない。ご主人は自宅の庭なのか公共の農地なのかわからないが畑が趣味で、大根200本作ったとあるのでかなり広い様子、食費をそれで抑えている部分もあるのだろうけど畑にかかる経費もあるのでトントンかもしれない。

     家はローンも追え、リフォームも最近済ませたとあるので当面は大丈夫そうだが、メンテナンス費の積み立てが2万円に含まれるということだろうか。
     臨時の出費に対応できる貯金はたっぷりありそうな雰囲気。

     食費を3万円以内に収めるため、原則として同じ店の特売品を勝うことにしているという。同じ店なので特売のサイクルや底値がわかるとのこと。

    ②年金生活3年半の女性。(月13万5千円)
     59歳。ご主人は長い自宅療養の末60歳で他界。現在の年収は夫の遺族年金と
    個人年金で約210万円。
     現在は犬2匹が家族。お子さんは記載ないが孫が4人とある。

     予算は以下の通り。上の例と異なり、実費は書いてない。

    食費・日用品  30,000
    管理費・水道代 30,000
    ガス       3,000
    電気       4,000
    電話       3,000
    携帯電話     3,000
    買い物ローン   5,800
    積立保険    30,710
    犬食費・病院  20,000
    ガソリン代    6,000
    計      135,510

     上記の毎月の生活費を14万以内に抑えるようこころがけているとのこと。他に
    年間で支払うお金として

    国民健康保険  33,900
    車税金      7,200
    車保険     42,000
    固定資産税   82,000
    計      165,100
      
     が必要となり、車検が2年ごとに5万2千円必要になるという。また、夫のお布施とお花代、孫の誕生日代やお年玉として毎月1万円をストックしているという。

     あまり書いてないけど、固定資産税からみて持ち家でローンも終わっているのだろう。車もローンがないので支払いは終了か。お坊さんを毎月自宅に呼んで読経してもらっているらしい。
     ご主人は脳内出血だったそうで、もっとご主人にできることがあったのではと後悔に襲われることもあるが、自宅で過ごすご主人のために飼った犬が心を癒してくれたという。

     読経や犬を無駄だとはさすがに言えないな。

    ・車は大型や二種免許もお持ちだそうで、この取材のあったころにデイサービスの送迎ドライバーをはじめたとのこと。時給850円×4時間×5日×4週で月68000円。年816000円。いずれ来る車の買い替えなどにこの金額が当てられるのならちょうどいいかもしれない。

    ③年金生活2年目の夫婦(月15万5千円)
     夫62歳、妻56歳。夫は2年前に定年より少し前に退職。自宅は書いてないけど購入済みか。子供についても記載なし。

     記載されている月あたりの生活費は

    食費・雑費  70,000
    光熱費    15,000
    通信費    11,000
    医療費     9,000
    衣服費・衛生費 4,000
    生命保険   40,000
    国民健康保険  6,000
    計     155,000

     このほかに不定期な出費があって月20万円程度の出費となり、年金だけでは不足
    するので退職金で充当しているという(年金はまだ満額ではないらしい)。
    生命保険などそんなに必要かな、と思うけど、お子さんとかいるのかもしれないからなんとも言えない。

    ④年金生活1年の夫婦。
     妻60歳。夫の年齢は記載なし。22歳と24歳の娘がいて同居の様子。

     記載されている月あたりの生活費は


    食費+雑費   51,000
    電気代     18,000
    水道代      3,500
    新聞代      5,500
    通信費     15,000
    NHK受信料   2,000
    生命保険    25,000
    車2台の保険  22,000
    家のローン   61,000
    計      203,000  ローンと保険をのぞくと計95,000。
                   予備費3,5000を足して13万円になる。

     年払いのお金

    建物地震保険  20,000
    固定資産税  100,000
    国民健康保険  38,000
    県民・市民税  42,000
    計      200,000

     4人家族みたいなので、このくらいになるのだろう。ローンは退職と同時に
    購入した家のローンで、大部分を退職金で支払ったのかあと3年ちょっとで
    終わるとのこと。ご主人は退職し、奥さんはスーパーでアルバイトとのこと。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
     ということで、4つの家族の家計簿的なものが紹介されている。
     こういう雑誌に進んで出る人というのはどちらかというと成功者で、自宅も手に入れて家族も仲良し、というタイプなんだろうから私なんかにはあまり参考にならない気もするんだけど、とりあえずよそ様はどうなんだろうと思ってちょっとのぞいてみた。

     自分の年金額なんかは年金なんとか便である程度わかるわけだから、その金額内で
    なんとかやりくりできるように考えとかんといかんわけだし。

     雑誌のタイトルに年金15万円と入っているのは、そのあたりがまあ標準的と
    受け入れられやすい金額なんだろう。資産が何億もあって、もう何も老後の心配がない、という人はこういう雑誌読まないだろうから、年金がおそらく月15万から20万、年収にして180万から240万くらいになるであろう人たちが読者になるのかな。これに税金分が含まれているのかいないのかよくわからないけど。

     自宅が無ければ借りないといけないわけだし、昔家賃は収入の1/3、結婚指輪は給料の三か月分が目安と習ったから、すると家賃5万円(持ち家でも修繕やらで結構かかるらしいが)。
     ここ数年の私の実績で電気が月5000円、ガスが月4000円、水道が2月で3000円、電話とプロバイダが月10000円、NHKが年一括前払いで13990円、ニコニコ動画やウィルス対策ソフトなどネット関係で月2000円、アドビのソフトが月約3000円、くらいが自宅に引きこもるだけで発生してしまう。すると

    家賃   50,000×12  600,000
    電気    5,000×12   60,000
    ガス    4,000×12   48,000
    水道   3,000×6     18,000
    電話等 10,000×12    12,000
    NHK           13,990
    NET等 2,000×12 24,000
    アドビ 3,000×12 36,000

    計          811,990

     年金生活になると国民年金保険税などは当然払わなくてよくなるわけだが、住民税と所得税と国民健康保険税はリタイヤ後も払わないといけない。これらが天引きされての月15万なのか、一度年金をもらってから自分で払いにいくのかよくわからない。
     さらにどのくらいの金額になるのかが自治体によって違うところもあるみたいでよくわからない。とりあえず目安として
    国民健康保険税 以下新宿区の単身者の例より
    159,831円 (1月あたり保険料13,319円)
    所得税 以下のHPより
    年収200万円の場合は住民税が6.31万円・所得税が2.78万円で合計9.08万円

    が年金からさらに引かれるものとすると

    811,990+159,831+90,080=1,061,811

     がそこに引きこもっているだけで必要になる。健康保険高いな。

     これに食費を足す。
     全部外食だとすると、朝500円昼500円夜1000円であれば
    一日2000円で月30日として月60,000円、年720,000円。

     これは無理だろう、と自炊して月20,000円で抑えたとして
    年240,000円。

     1,061,811+240,000=1,301,811

     事例で紹介されている人たちは歯医者くらいしか内容が書かれていないけど、持病を何かしら持って通院している人が多いだろうし、風邪を引けば薬も買わねばならない。かからない人はゼロかもしれないけど一応見込んでおくと
     以下のHPによれば老人医療費の平均値は年70万くらいらしい。
     ので、1割負担として7万として

     1,301,811+70,000=1,371,811

     東京都だとバスに乗り放題のシルバーパス(非課税の人は1000円だが税を払っている人はMAX2万円くらいかかる)などはあるが、JRなどは特に優遇がない。

     新宿~東京だと片道200円。
     新宿~立川だと片道470円。

     新宿に住んでいるとして(だとしたら家賃5万円は無理だが)、週に3回東京に
    往復して、週に1回立川まで往復したとすると
     200円×2(往復)×3(日/週)×4週=4,800
     470円×2(往復)×1(日/週)×4週=3,760
                     計   8,560

     いろいろアクティブに外出すれば月1万、年12万くらいの交通費はかかりそうだ。頻繁に出かける人は定期の方がいいかもしれない。

     1,371,811+120,000=1,491,811

     これだけで150万近くなってしまった。

     時には家族や友人と外食もしたいし、映画にも行きたいし、本も買いたいし、お墓参りもあるだろうし、あとは趣味にかかるお金とか人それぞれということになるが、そのためのお金は年金月15万であれば年180万から上記150万を差し引いて、使えるのは差額の30万、月あたり2万5千円でやりくりしないといけない。散髪や女性なら美容院とか化粧品とか、コインランドリーとかもあるし、パソコンや家電の修理や買い替えなどがあればそちらを優先しなければならない。数年に一度は靴や上着なども必要になるだろう。車など持てないな。
     貯金などの財産を使い果たして年金だけが頼りとなったのであれば。よほどの億万長者をのぞけば、長生きすれば誰でもいずれそうなる。ある程度大企業でも、あるいは中堅の企業でもあるいは公務員でも、役員とか高級官僚とかじゃない、副業や利殖などもせず実直に勤めて定年退職した人はほとんどそうなっちゃうたぶん。
     家賃5万円はかなり破格の仮定なので、家賃が高ければさらに自由は少なくなる。

     つまり将来の年金予測が月15万円の人は、月に2万5千円自由に使える金があればラッキーで、家賃や税金が予測と異なれば自由に使える枠が残るかどうかもわからない。途中で計算に入れるの忘れたけどクレジットカードの会費などもあった。
     毎月発生するわけではない、年に一度とか2年に一度とかに発生するこうしたものをうっかり忘れて銀行口座の残額がマイナスに、なんてことのないようにしないと。

     その時にならないとわからないものは今心配してもしかたないので、今減らせるものは減らして少しでもお金を残しておくくらいしかできないな。
     携帯電話なんかは、年金暮らしになったら電話とメールだけの機種でいいかもしれないし、ほとんど外出しないなら不要かもしれない。親兄弟が入院したりするとほしくなるが。
     投資やらギャンブルやら宝くじやら懸賞などはあてにしない方がいいだろうし、家族や友人構成によっては全く違ってしまう。うまくいったつもりでも事故や火事や災害に合えばどうなるかわからんし、戦争になれば吹っ飛んでしまう。
     でもまあできることはやっておく。

     今のうちから慣らしておくのであれば、自分がそこにいるだけで必要になる分(いわゆる固定費で毎月ほぼ定額のもの、家賃とか光熱費とか)と、自分の自由裁量で使う分に銀行口座を2つに分けて、最初の方は銀行口座かクレジット経由で引き落としするものだけにしてさわらないようにして、2つ目の口座でお金の出し入れをするようにして毎月どの程度使っているかわかるようにしとく、かなあ。

     まあ貧乏をなるべく楽しむゲームと思ってやってみましょう。嘆いてもしかたないし。




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