「大人のための残酷童話(倉橋由美子)」
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「大人のための残酷童話(倉橋由美子)」

2018-02-02 19:00



    ・人魚姫(アンデルセン童話集「人魚姫」)
     上半身魚、下半身人間の人魚姫。
    ・一寸法師の恋(日本昔話「一寸法師」)
     大きくなっても肝心なところが一寸法師。
    ・白雪姫(グリム童話集「白雪姫」)
     妃が鏡を割ればすべて丸く納まる。
    ・世界の果ての泉(イギリス昔話「世界の果ての井戸」・グリム童話集「蛙の王子」)
     幸福になるはずの運命を逃す娘。
    ・血で染めたドレス(オスカー・ワイルド「ナイチンゲールとばらの花」)
     命を懸けた献身がまったく省みられない話。
    ・鏡を見た王女(谷崎潤一郎「春琴抄」)
     三つの願いでどんどん不幸になる王様の話。まず王女を授かり・・・
    ・子供たちが豚殺しを真似した話(グリム童話集「子供たちが豚殺しごっこをした話」)
     当たり前のことが子供の行為で禁止され、やがて形骸化する話。
    ・虫になったザムザの話(カフカ「変身」・イギリス昔話「カメの遠足」)
     息子が虫になったことによって町の嫌われ者になる一家の話。
    ・名人伝補遺(中島敦「名人伝」)
     九年間山に篭って修行した弓の名人が、二度と弓矢をとらなかった話。
    ・盧生の夢(沈既済「枕中記」・柳宗元「河聞記」)
     盧生という男が導師に夢を見せられて、延々と悪夢から逃げだせなくなる話。
    ・養老の滝(日本昔話「養老の滝」)
     孝行息子が見つけて来て老父に飲ませた酒が出る泉に人々がどっと押しかけて駄目にする。
    ・新浦島(日本昔話「浦島太郎」)
     玉手箱を開けて、老人ではなく赤ん坊になってしまう浦島太郎。
    ・猿蟹戦争(日本昔話「猿蟹合戦」)
     猿が木から降りて来ない限り、猿に仕返しできない。
    ・かぐや姫(「竹取物語」)
     天に帰らず地上に残ったかぐや姫が、本来の姿に戻っていたため殺される話。
    ・三つの指輪(林達夫「三つの指輪の物語」)
     王様が富豪のユダヤ人から借金をするために問答する話。
    ・ゴルゴーンの首(ギリシア神話)
     ゴルゴーンの首が結局神々を滅ぼす話。
    ・故郷(シェーファー「父と妹」)
    貧しい家に生まれ、故郷を出て成功した男が、嫌っていた故郷・実家に帰ってみると。
    ・パンドーラーの壷(ギリシア神話)
     世の中に災厄を撒き散らしたパンドーラー本人は幸福に暮らしたという話。
    ・ある恋の物語(ギリシア神話・ペロー童話集「青髭」)
     エロスとプシュケと青髭と美女と野獣が混じったような話。
    ・鬼女の島(宇治拾遺物語「僧加多行羅刹国事」・今昔物語「僧迦羅・五百商人、共至羅刹国語第一」)
     美女ばかりの島に流れ着いた商人たちが歓待され、やがて家庭を持つが次の船が来ると。
    ・天国へ行った男の子(グリム童話集「天国の婚礼」)
     素直すぎる男の子の信仰が木像に命を与えてしまう。だがその結果はザンネンなことに。
    ・安達が原の鬼(謡曲「黒塚」)
     あばら家の老婆に宿を求める旅の僧。
    ・異説かちかち山(日本昔話「かちかち山」)
     狸とお婆さんが入れ替わって、お婆さんがヒドイ目に会う。
    ・飯食わぬ女異聞(日本昔話「飯食わぬ女」)
     ケチな男が物を食わない女を嫁にするが、女には頭の後ろにも。
    ・魔法の豆の木(イギリス昔話「ジャックと豆の木」)
     何の救いも無い話。
    ・人は何によって生きるのか(トルストイ「人は何で生きているか」)
     ということを地上に探しにやってきた天使が飢えた村人に食べられてしまう。

     著者あとがきによると、著者はいわゆる児童文学があまりお好きでは無い様子。でも子供が読む御伽噺にはきちんとした論理があるので、これを換骨奪胎して大人向けに書いてみたとのこと。当然全てに元ネタがある。
     
     
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