「木の上のたまご姫(インドネシア民話)」
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「木の上のたまご姫(インドネシア民話)」

2018-03-23 19:00




    何で買ったのかよく覚えてないけど、おそらく諸星大二郎さんの「マッドメン」とか読んで、バナナと石の話とか知って、そういうのの元ネタみたいのがあるのかな、と買ったみたいな底の浅い動機だと思う。

     いくつか話が入っているのだけど、「木の上のたまご姫」はこんな話。
     スマトラ島の話らしいからたぶんスマトラ島の王様(名前はわからない)が狩りに出て、池のほとりにあるキンマという木の下で弁当を食べていると犬が吼える。見上げるとキンマの木の枝の間に家があり、家の中から髪の長い美しい娘が顔を出す。
     キンマというのは検索すると蔓性の植物みたいなのでそれだけで大木になるのかどうかわからないけど、ヤシか何かに巻きついているのかもしれない。地元の人はこの葉っぱをビンロウという植物の種と石灰と組み合わせて嗜好品として噛むらしい。インドネシアに限らず、ベトナムやミャンマー、台湾やミクロネシアの島々などでもそういう習慣があるらしい。

     とにかくキンマの木(としか書いてない)の上に美女が住んでいて、王様は彼女に一目ぼれして妃になってくれ、と申し出ると娘もあっさり承知する。条件があって宴会を開いて自分を妃にすることを国民に知らせてから迎えにきてほしい、そしてその宴会の飲み水はこの池の水を使ってほしいという。娘の名はたまご姫。

     王様はその通りにしようとするが、水を汲みにやらせたジャジャビという女性の召使が、何度も水桶を壊して水が汲めないという。ジャジャビは自分が超美人だと思っていて、何故王様が自分と結婚しないのか理解できない。水汲みに来るたびに、木の上から池をのぞいているたまご姫の顔を自分の顔と勘違いして、こんなに美人なのに!と腹を立てる。童話だから書かないけど王様の手がついているのかもしれない。結局ジャジャビは水面にうつっているのが自分ではなくてたまご姫だと気付くが、余計腹を立てて姫をだまして殺してしまう。さらに姫の服をはいで自分が着てたまご姫になりすます。遺体は池に沈めてしまう。
     
     やがて待ちくたびれた王様がやってきて、ジャジャビをたまご姫と思って連れ帰り、妃にする。どこで人を見分けているのか。

     そのあといろいろあるのだが、結局たまご姫は甦って王様と結婚する。ジャジャビはよくもだましたな!と王の怒りに触れて串刺しの刑になる。

     こういう話にいっても仕方無いけど、何故そうなるのかよくわからない。

     何故宴会に池の水が必要だったのかさっぱりわからないし、王様は人の顔というものの見分けができないらしい。偽者とわかるまではジャジャビを妻にして十分満足して暮らしていたようでもある。本筋には全く関係無いけど、たまご姫には兄がいて、その兄に関するエピソードも尻切れトンボに混じっている。

     もともと一つの話ではなくて、いくつかの話が混じった結果なのかもしれない。
     日本の話で言えば、瓜子姫とあまんじゃくに似てるかもしれない

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