アニメ「ビートレス」1~9話視聴
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アニメ「ビートレス」1~9話視聴

2018-04-01 19:00
    ・ニコニコ生放送でタイムシフトなしの1話~9話まで一挙生放送というのがあったので。

    ・女性の姿をした人工知性と、人間の男の子のボーイミーツガールみたいな話と聞いていたのだけど、地上波が見れない私は視聴のチャンスがなかった。ネット配信はアマゾンプライムだかの独占で、そのためニコニコでもタイムシフトがつけられないらしい。なので昔のように、生放送するその時間にリアルタイムで見なければならない。
     22時放送開始で終了は翌午前2時ごろ。ちょっときついが月曜とかじゃないだけマシか。
    続きが見れるのはいつになるだろうか。
     ということで原作も読むことにして今第六章(テレビ9話相当)まで読んだ。


     人工知性が進歩して、人間の姿をした彼ら彼女らが人手不足を埋め、社会になくてはならない存在となっている未来。東京湾岸にあるそうした人工知能を提供する会社が爆破され、5体の最新型人工知能が逃亡する。全員女性型らしい。逃亡の目的は不明。

     主人公はちょっとちょろい感じの高校生で、14歳らしい妹に尻にしかれている。
    (原作では母親を早く亡くし、父親は育児放棄に近い状態だったため、主人公がほとんど親代わりで育てたようなもので、その結果強度のシスコン+兄依存に育ったみたいなことが書いてある)。あまり強調されないけど、東京を爆撃されたみたいな津波が襲ったみたいな大災害がちょっと昔にあり、臨海副都心はほぼ壊滅し、隅田川沿いの地域などは大きな被害を出したことがあるらしい。主人公の自宅は新小岩に設定されている。
     高校ではいつもつるんでいる生徒が二人おり、それぞれ妹がいて兄三人組も妹三人組も仲が良い様子。原作によれば兄を含めた三人はクラスの他の男子と全ての女子からは距離を置かれているらしい。
     老人介護士や物販の店員などは、人間とパッと見区別できないAI、作品内ではhIE(エイチアイイー)と呼ばれている存在が担っており、友人二人はそうでもないが、主人公はhIEに対しても対人間と同様、礼儀正しく優しくあろうとする。

     そのちょろい主人公は、買い物に出た時にご近所の地主さんのところのhIE(10年以上活動しているとのことで、主人公には子どものころからのおなじみらしい)を含めたAIが暴走する現象に巻き込まれ、見知らぬ女性型hIEに救われる。彼女は主人公を救うための条件として契約を迫る。
     選択の余地のない状態で、彼女が一方的に読み上げる使用許諾条件に理解しないままOKを出した主人公は、レイシアと名乗る彼女のオーナーとなる。
     彼女は暴走した自動運転自動車やhIEなどを撃退して主人公を救い、彼の家で一緒に暮らす事になる。ご近所さんのhIEのその後が描かれず不憫。

     類似する先行作品と大きく異なる点は、この人工知能が自ら、自分には心がない、魂が無い、ただの道具にすぎない、と明言していること。
     人間の反応を予測し、相手が心地良いと感じる受け答えや振る舞いを膨大なデータから抽出・分析して演じることで相手に気に入られる、作中ではアナログハックと呼ばれている技術によって主人公の好感度を上げているにすぎない存在である彼女は、美しく凛々しい若い女性の姿であり、肌に触れればやわらかく暖かいが、人工頭脳の中枢は彼女の中ではなく、外部のサーバーにあり、身体は無線で動く人形に過ぎないらしい。

     SFマガジン2018年4月号でこの作品の小特集があって、その記事によればこの作品の
    テーマは
    1.人間と同じ姿を持ち、同じ行動をするAIと人間の間に、愛情は成立するか?
    2.人間はAIに重要な判断をまかせていいのか?
     の2つらしい。私はまだ最後まで読んでないけど、原作小説ではこれに答えを出しているとのこと。

     著者の回答をどう評価するかは、人間である読者の判断、ということになるみたい。

     9話まで視聴した感じだとhIEの行動原理がいまひとつよくわからない。レイシアの姉妹機たちは互いに潰し合うのだが(後から生まれたほうが性能が上らしく、長女らしいレイシアは出来損ない扱い。でもナンバリングではNo.5になっている)、オーナーを持たない段階でもそうした行動が出るらしく、最初から刷り込まれているものなのだろうか。彼女たちは自分の意志や心は持たない、と何度も言っているのだけど自律的に戦いをはじめている。ロボット三原則も無いみたいで、さすがに直接人間を殺したりはしないが、危険を看過して間接的に死んでしまうのは平気な様子。むしろ危険な場所に誘導したりもする。

    ・テレビではちょっとわかりにくかったけど、レイシア姉妹は人間が作ったのではなく、ヒギンズと呼ばれる人工知性に作られたものみたい。ヒギンズの知能はとっくに人類を超えており、姉妹は二本の足を持つバックアップサーバーでもある。なので冒頭の逃亡というのも、どちらかというと避難だった様子。緊急事態にはバックアップサーバー(レイシアが持っている棺桶のようなものがそうらしい。サーバーを振り回して戦っているのか)が自分で安全な場所に退避し、危険が去ったら戻って来る、というものだったらしい。だが戻ったのは一体だけだった。レイシアをはじめとする、戻らなかったhIEが何故戻らなかったかはわからない。
     世界にはヒギンズのような人間を凌駕してしまった人工知性が何体も存在し、彼らが作るブラックボックスならぬレッドボックス(赤方偏移に由来する、人類が全力で追いつこうとしても追いつけない技術の総称)を少しずつ解析して役立てているのが現在の人類である。
     彼女たちのボディを作った会社と彼女たちに動きや会話のデータを供給している会社は別で、後者が未夢に由来するらしいミームという会社で、主人公の友人の一人はその会社の社長の息子。昔主人公と一緒に事故にあったことがあるらしい。
     ヒギンズを開発したのがどこで、今どこに所属しているのかとか、そういったものの関係はテレビではあまり説明されていない気がする。
     hIEをファッションモデルに使う会社は、モデルの動作データ(魅惑的な振り向き方とか表情とか)を独自に持っていたりもする。

     主人公のもう一人の友人は、食べ物屋をやっている実家の経営がhIEを使う店に圧迫されていることもあって、hIEを嫌うようになっていった様子。何故妹にも敬語なのか今のところわからない。

     主人公は幼い頃に事故に巻き込まれて大ヤケドを負ったようで、これが何か意味を持つのだろうと思うけど今のところわからない。
     主人公の友人とその妹たちは、みな人間不信にならざるを得ないような環境にあり、ちょろい主人公だけが信じていい、避難場所のような位置にある。
     主人公がレイシアと共に暮らすことは彼がレイシアに誘導されて人格も変わってしまい、その避難場所が無くなるかもしれないという恐怖感を彼ら彼女らに与えることになる。

     hIE排斥運動をしている素人テロリストたちが、実はhIEに操られていたり(あれで気付かないのはおかしいだろ、と思うけど、原作では元軍人の全身偽体者だから軽装でも怪我しないし重量物も振り回せる、みたいに言っている)、hIEのファッションモデルが行動することによって群集がお店に誘導されたり、と生身の人間のほうが自分の意志や判断基準を持たない、誘導される存在として何度も描かれる。
     政治家さえhIEに置き換わろうとする。

     人間の姿を持ったAIは出来なくても、ネットの書き込みをして世論を誘導するAIなんかは意外と簡単に実現しちゃうのかも。もう実現しているのかも。

     ニコ生のアンケートでは満足度はいまひとつだった模様。


     公式サイト。
    http://beatless-anime.jp/
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