「人・ひんと・ヒット(上前淳一郎著)」 ②自然好きが生んだ魔法の色(パイロットインキ)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「人・ひんと・ヒット(上前淳一郎著)」 ②自然好きが生んだ魔法の色(パイロットインキ)

2018-10-18 19:00


    ・パイロットインキが開発した、温度によって色が変わるインキ、メタモカラーについて。
    ロサンゼルス五輪の入場券に使われて偽造防止の切り札となったり、紅白歌合戦で河合奈保子さんの衣装として使われ、白いドレスに突然赤い薔薇が浮き出る演出をしたり、ビール容器に飲み頃の温度を示すシールとして使われたりしたらしい。

     パイロットインキの紹介ページ。
    http://www.pilot-toy.com/metamo/product/metamo.html

     このインキを開発した人の経験談を中心に構成されている。ヒントになったのは紅葉と、当時売っていた「お天気ネコちゃん」という湿度で色が変わるオモチャだったという。
     湿度や光ではなく、温度による色変化をするインクを作ろう、と研究テーマを決める。

     一人で二年ほど研究し、
    ①色を決める染料
    ②その色を出したり入れたりする薬剤
    ③変色温度を決める化学物質

     の三つの成分をいかに混ぜるか、という基本図式を確立する。温度により電子が染料の中でくっついたり離れたりするふるまいが、人間の目には色の変化して見えるとのこと。
     いろんな組み合わせを考えて、マイナス30度からプラス70度まで、どんな色でも変化させる技術を確立する。

     だが、開発に成功しても、会社はパイロット万年筆の子会社で、「インクの色は変わってはならない」というのが社是。商品化には結びつかなかったという。

    高度成長が終わり、オイルショックを経て企業経営は厳しさを増し、どこも本業一筋とはいかず多角化を迫られる。この時ようやくメタモカラーの出番が来て、おもしろグッズに使われて会社の総売上げの1割とか2割とかを占めるようになっていく。

     自らオリジナルグッズを開発・販売もしている様子。服を着た女の人がヌードになる、みたいのはやらないことにしているそうです。
    http://www.pilot-toy.com/metamo/product/original.html




    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。