漫画「ケン介のタイムパトロール/ケン介のタイムトンネル(森正著)」
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漫画「ケン介のタイムパトロール/ケン介のタイムトンネル(森正著)」

2018-12-07 19:00
  • 2


・以前書いたブロマガにコメントをいただいたのをきっかけに40年ぶりくらいに読み直したので。
http://ch.nicovideo.jp/metabou/blomaga/ar782205

・ケン介のタイムパトロール

 1975年(作品発表当時)の東京青葉学園中等学校に通う車建介は非常に成績がよろしくないので先生によく油を絞られている。両親と妹の4人家族。
 アツコという女の子が彼に好意を持っていてまといつくのだが、ケン介本人は洋子という別の子に熱を上げている(この洋子さんはケン介の心の中に思い浮かぶ感じで顔は出るけど作品内には登場しない)。
 ある日の学校帰り、突然目前に電話ボックスに足と角をつけたような機械が現われ、中から男二人が現われる。お前が車建介か?と確認するので肯定すると、突然光線銃みたいなものを撃ってくる。慌てて逃げ出すケン介。男二人ももう追いついてきやがった、引き上げだ、みたいに言って出現時と同じように突然姿を消す。

 その夜、父親にも叱られて今月の小遣いナシになったところ、自宅の庭に昼間と同じような機械が現われる。またきたな、やっつけてやると思っていると出てきたのは自分そっくりの少年。彼は50年未来からやってきたタイムパトロール隊員で、彼の孫だという。
 彼が言うには未来からタイムマシンを奪って逃亡した脱獄囚を追っており、相手は自分が追ってこられないように時間を遡って祖父を殺そう、そうすれば追うタイムパトロール隊員も生まれることなく消えちまう、ということでケン介を殺しにきたらしい。
 今だとターミネーターじゃん、と思うがこの作品は1975年発表。ターミネーターは1984年である。

 ケン介は孫に協力を求められるが、彼の祖母つまり自分の嫁は誰か教える、という条件で協力することにする。これは本当は規則違反。
 二人は1万5千年前に行ったりしていろいろあるけど犯人を捕まえ、孫は未来に戻る。
 教えてもらった未来の嫁は、ケン介は洋子さんに違いない、と写真を見るのだが、まあ誰かはおわかりでしょう。孫は気をおとさないでおじいさん、とか言って帰る。
 ガクーッとくるケン介だったが翌日校長先生から警察から君に表彰状が来てると誉められてちょっと持ち直す。校長は何で2025年の日付なんだろうな、といぶかしんでいる。

・ケン介のタイムトンネル
 上記の続編。学校の休み時間にケン介が洋子さんにラブレターを書いていると、アツコに見つかって折檻を受ける。素でアツコの方が腕力でも強い様子。
 そこに同級生か後輩かわからないけど河童と呼ばれている生徒がやってくる。間違いなく髪型からついた呼び名と思われる。彼が言うには校庭の塀に穴が開いているという。それがどうした?というケン介だが、河童はわからないんですか?厚み50センチもない(50センチは厚すぎだが)塀なのに穴の奥が見えないんですよ、と。
3人はその穴に吸い込まれてしまい、穴は3人を通すとすぐに消えてしまう。
 向こう側には植物が動き回り、動物が石像のようにじっとして動かない世界がある。石像には人間の形のものもあればウマやゾウやキリンなど動物の形のものもある。
 人間の形をした石像はテレパシーで話しかけてきて、ここがいわゆる四次元世界であり、動物と植物の役割が三次元世界とは逆転していることをケン介たちに伝える。動けない石像たちは、動き回る植物に食べられるのを待つだけの存在なのだという。
 
 ケン介たちは気の毒に思い、石像がかんたんに動物に食べられないように石垣を作って囲う。するとお礼にと石像は精神力で元の世界に戻る穴を作ってくれる。3人はこれを使って問題なくもとの世界に戻る。
 翌日、河童がきれいな花だ、と道端の花を摘もうとすると、アツコが生きているんだからやめなさい、と止める。

 どちらの作品も今は無き「週刊少年アクション」に掲載。タイムパトロールの方は表紙・目次に掲載されているが、タイムトンネルの方は手塚治虫さんの「大地の顔役・バギ」が目次に載っていて、手塚さんの原稿が落ちた代わりみたい。バギは結局手塚さんの都合なのか打ち切りみたいになってしまった。

 作者の森正さんについてはよくわからない。双葉社に原稿の持ち込みなどして掲載されたのか。私はこの2作しか知らない。
 少年漫画らしい素直な絵で、なつかし漫画的な雰囲気がある。こういう方の存在や作品は埋没していくだけなので、ちょっと紹介してみました。
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多分、この作者は、横山光輝氏のアシスタントを長年つとめてきた森正さんじゃないかと思います。5年ほど前にお亡くなりになりましたが、ご健在だった時に確認してみればよかった。
13ヶ月前
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>>1
ひら様

 森正氏について貴重な情報ありがとうございます。
 言われてみれば横山光輝さんの絵にも似ている気がします。
 週刊少年アクションにはこの後になりますが横山さんの作品も
連載されましたので、何か関連があったのかもしれません。

 すでにお亡くなりとのことで、ご冥福を申し上げます。
13ヶ月前
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