「ぎやまんハート・ブレーク他(木原敏江著)」
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「ぎやまんハート・ブレーク他(木原敏江著)」

2018-12-28 19:00




     「べレンシュタイン」に収録されている表題作以外の作品。

    ・ぎやまんハート・ブレーク

     現代日本が舞台で特に元ネタになる古典や人物もいない様子でちょっとシリーズ中では異色の作品という印象。ヒロインは大学生・美人なのだが特定の相手はいない。母親同士が友人だったという縁で仲が良かった幼馴染のことが今も忘れられず、紹介された相手とデートしていても幼馴染の彼を思い浮かべてしまうのがその原因。
     彼はガラス工房を営む祖父と暮らしていたのだが、彼が18、彼女が15の時に祖父が倒れ急死するとあっとういまに姿を消してしまった。彼に告白できなかったことで、今もヒロインの心はその時のまま停滞中。

     だが中古品を扱うアンティークショップで彼が作ったギヤマンの香水瓶を見つけ、それがきっかけで彼と再会する。だが同じ大学に通う評判の美人で金持ちのお嬢さんが彼と交際していることも同時にわかる。
     なんだけど彼は突然訪ねて来てトランクと香水瓶を預かってくれ、と彼女に頼む。あの人と恋人同士なんでしょ?と聞くと、肯定と同時に本当は君がよかったんだけどね、と思わせぶりな返事。
     彼の連絡先を聞くのを忘れたのでそのまま悶々とすることになる。

     そして彼はまた訪ねて来る。大怪我をして。

     みたいな感じの話。

    ・ダイヤモンド・ゴジラーン
    ・煌(きら)のロンド

     この二つは主人公二人組が同じシリーズみたいな。

     最初のは学者で作家で金持ちの少女漫画的美形とその居候で相棒の少女漫画的美貌の二人がアフリカ旅行に行き、チャーター機が落ちて遭難する。そこでダイヤモンドを見つけてゴジラと会う という話。
     そういえば「ソロモンの女王」って読み損なったままだな。

     次のは同じコンビがある古城を訪れ、そこを舞台に現代のフランス女性と第二次大戦時のナチス将校の時空を越えたラブロマンスみたいになる。

     どちらもコメディタッチの軽い印象の作品になっている。

     というわけでこの三作はこれまで読んできた「夢の碑」シリーズに比べると明るい印象。
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