映画「メアリーの総て」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

映画「メアリーの総て」

2018-12-22 19:00
    公式HP。
    https://gaga.ne.jp/maryshelley/

    ・「フランケンシュタイン」の作者、シェリー夫人ことメアリー・シェリー(結婚前の姓はゴドウィン)という人が何故18歳の若さでそのような小説を書いたのか、というようなところに焦点を当てた作品。

     鑑賞後にネットでいろいろ調べると必ずしも内容が一致しないのでどこまでが定説でどこからが映画上の仮説なのかよくわからない。

     あくまでも映画の内容として書くと(史実でもあるみたいなのでネタバレしますが、どこまでが史実として正しいのかよくわかりません)

    ・メアリー・ゴドウィンは父親と義母・義妹・義弟と暮らしている。家は書店だが貧しい。
    ・メアリーの父親は作家で思想家だった様子。結婚制度を否定し自由恋愛を尊ぶみたいな。
    ・メアリーの実母は彼女を生んだことがきっかけで亡くなっている。
    ・メアリーの実母も作家で女性の権利運動にも関わっていた様子。だが行動は尻軽女。
    ・メアリーの義母は真面目な女性。メアリーの実母のような生き方を嫌悪している。
    ・メアリーの父親と義母のなれそめはよくわからない。全然接点無さそうだけど。
    ・メアリーと義母の間もあまり良くない。メアリーの母への嫌悪がそのままぶつけられる。
    ・メアリーと義妹クレアの仲は悪くない。義弟についてはほとんど語られない。
    ・メアリーの父は義母と一緒では息がつまるだろうと娘をスコットランドの友人に預ける。
    ・メアリーはそこでパーシー・シェリーと出会う。彼21歳彼女16歳。
    ・メアリーはクレアの仮病がきっかけで実家に戻ることになる。
    ・メアリーを追いかけてパーシーが父に弟子入りの名目で入り浸るようになる。
    ・メアリーとパーシーは惹かれあう。クレアもパーシーに惹かれている様子。
    ・メアリーの前にパーシーの妻子が現われ手を切るように忠告する。彼は既婚者だった。
    ・メアリーは結局パーシーと駆け落ちし、スキャンダルとなる。クレアもついて来る。
    ・メアリーは懐妊するが、パーシーは勘当され無一文になる。
    ・メアリーは女児を出産。パーシーは返す当てのない借金をして新居を構える。
    ・メアリーたちは債権者に追われて逃亡。このどさくさで娘が死ぬ。
    ・メアリーは娘の死で落ち込むがパーシーはけろっとして遊び暮らす。
    ・メアリーはパーシーとクレアの仲を疑う。
    ・メアリーはパーシーに妻とは呼ばれない。ミス・ゴドウィンと彼の友人には紹介される。
    ・メアリーはパーシーの友人に迫られる。これはパーシーが手引きしたも同然。
    ・メアリー、パーシー、クレアはバイロン卿の屋敷に招かれ長期逗留することになる。
    ・メアリーは妻が自殺したと聞かされ、取り乱す夫を見る。自分は何?みたいになる。
    ・メアリーはパーシー、バイロン卿らに失望し去る。クレアはバイロン卿の子を妊娠。
    ・メアリーにクレアは失敗しちゃった、私は卿のただの遊び相手だった、と告げられる。
    ・メアリーは夫に愛されなかった自分をモデルに「フランケンシュタイン」を書く。
    ・メアリーはパーシーに原稿を見せる。彼は怪物を天使にしハッピーエンドに、と助言する。
    ・メアリーは出版元を探すが断わられ続け、匿名でパーシーの序文付の条件で出版が決まる。
    ・メアリーは実家の書店での出版記念会へ。そこでパーシーが真の作者はメアリーと発表。
    ・メアリーはようやくパーシーと結婚。彼との息子も生まれる。
    ・メアリー・シェリー名義で「フランケンシュタイン」第2版が出版される。
    ・メアリーの夫パーシー、29歳で死去。
    ・メアリー53歳で死去。

     映画はなんとなくいい話で終わっているけど、パーシー・シェリーにしてもバイロン卿にしてもかなりの人間のクズという印象。貴族に生まれたからそれでもなんとかなっている感じ。もっと堕落してドロドロした人間関係があったのではと勘ぐってしまう。詩人や作家がそんなに偉いのか、みたいにも感じてしまう。

     メアリーの義母とか、パーシーの前妻の娘とかについては出番が終わると語られないけど、メアリーのおかげで不幸な人生を強いられたような。
     愛と理想を掲げて現実を直視せず自分も含めた周囲の人を不幸に巻き込み続けたと言われてもしかたないような。

     映画ではごく短時間で「フランケンシュタイン」を書き上げたような演出だけど、調べるともっと執筆期間は長かったような。

     当時発達をはじめた電気工学の公開実験などを通じ、電気が死人を蘇らせる(死んだカエルの筋肉が電気で反応して動く)とメアリーが信じ、娘の蘇生も可能だったと思ったみたいな。

     メアリー自身について20代までしか語られず、その後50代で亡くなるまでの人生は語られない。「総て」ではないな、と感じてしまう。

     エル・ファニングは気品があって綺麗。

     ボリス・カーロフのフランケンシュタイン映画は名作だと思うけど(考えてみれば知ってるつもりになってるけどちゃんと見たことない)、そのヒットの陰で原作(こちらも内容を知ってるつもりになっているけどちゃんと読んだことない)の著者が意図した内容はうまく伝わらなくなったのかも。

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。